九月、東京の路上で の商品レビュー
日本軍、警察、自警団(民衆)の烏合の衆どもが、起こしたんだ。 それは朝鮮人に対する、恐怖と蔑視から。
Posted by
なぜそんなことが、の連続。違和感を持たないこと、危機感を持たないこと、持っていても表出できないことの怖さ。何を基準に正しさを判断したらよいのかわからなくなる、行政や警察の対応。悪夢としか言いようがないけれど、完全に過去かといえば全くそんなこともなく。むしろ今なら目にも止まらぬ速度...
なぜそんなことが、の連続。違和感を持たないこと、危機感を持たないこと、持っていても表出できないことの怖さ。何を基準に正しさを判断したらよいのかわからなくなる、行政や警察の対応。悪夢としか言いようがないけれど、完全に過去かといえば全くそんなこともなく。むしろ今なら目にも止まらぬ速度で情報は拡散されていくわけで、どうしたらいいんだろう、と落ち込んでしまった。なるべく多くの、広い世代に読んでほしい。
Posted by
ページをめくってもめくっても、凄惨な事件が続く。すべて実際にあったことであり、これだけですべてではないことが、恐ろしい。わたしたちは噂話だけでこんなにも愚かな行動をしてしまうのか。こんな愚行を繰り返さないためにも、知り、認め、顧みることを止めてはいけないと思った。
Posted by
面白い本ではないけど、はだしのゲン同様、日本人なら読んでおくべき一冊だと思う。 学校で昭和初期に「関東大震災」という自然災害が起こったことは歴史の授業で学んだ記憶が残っていたけど、直後に日本人がジェノサイドを起こしたこの事実を教わった記憶が残っておらず、恥ずかしい限りですが社会...
面白い本ではないけど、はだしのゲン同様、日本人なら読んでおくべき一冊だと思う。 学校で昭和初期に「関東大震災」という自然災害が起こったことは歴史の授業で学んだ記憶が残っていたけど、直後に日本人がジェノサイドを起こしたこの事実を教わった記憶が残っておらず、恥ずかしい限りですが社会人になってこの歴史を知りました......。本件は日本人として知るべき、そして考えるべき歴史の重要事実と言い切れる! 自警団と称される輩どもが犯した殺戮には、行政や警察、そしてそこらじゅうの一般市民までも加担している。そして腹が煮えくり返るほど許せないのはこの事件の過ちを事なかれ主義の如く黙殺し、或いは手のひら返しの如くあれは仕方が無かったと開き直っていることである。 この事実は極限状態での人間の脆さの表面化である一方、学ぶべきは(本書の多くの感想に書かれている通り)「如何に知らぬ間に加害者にならないように気をつけるか」であって、「暴力」、「同調圧力への服従」、「手のひら返し」が如何に稚拙で愚かなことかを日々意識して生きていく事が重要だなと思った!
Posted by
ようやく読めた。読むのが遅くなってしまったことが申し訳なるくらいの必読の書だった。将来、天災・人災に関わらず似たような出来事が起こったときに、加担する側に立ってしまう前にすぐに思い出せるように常に心に留めておきたい。
Posted by
関東大震災の時に起きた「朝鮮人虐殺」に関する当時の証言や記録をまとめた本。 ちゃんと知ろうとしたことがなくて読んでみたけど、予想よりも生々しく凄惨な内容。特に子供が作文で、殺された死体を見に行ったとか、周りの人が殺してたとか平気で書いていて背筋が凍った。 数千人単位で殺された...
関東大震災の時に起きた「朝鮮人虐殺」に関する当時の証言や記録をまとめた本。 ちゃんと知ろうとしたことがなくて読んでみたけど、予想よりも生々しく凄惨な内容。特に子供が作文で、殺された死体を見に行ったとか、周りの人が殺してたとか平気で書いていて背筋が凍った。 数千人単位で殺されたと推測される規模の大きさもそうだけど、加害者は殆ど罪に問われていないってのも驚いた。今更だけどあり得ないでしょ。 ネットではデマと差別が蔓延し、都知事や内閣官房長官が虐殺そのものを否定する国で「これは昔のことだから現代では起こり得ない」と本当に言えるのか。
Posted by
日本の首都東京で、たった100年前に日本人が何をしたのか。この1冊を読みそれを知っておくことが同じ過ちを繰り返さない為に私ができる最良の選択だと思います。この歴史を他人事にすれば、次の大災害が起きた時に自分事になって返ってくるのでしょう。
Posted by
外国人の方も同じ人間。家族がいて、その人の人生がある。そのことを信じず、外国人は人間ではない、非人間化する思考って、意外と近いところに蔓延っていると思う。外国人の方と心を通わせたり、何かを共有する経験をしたことがなかったり、心の中で見下していたり。 この本で学んだ感覚を絶対に忘れ...
外国人の方も同じ人間。家族がいて、その人の人生がある。そのことを信じず、外国人は人間ではない、非人間化する思考って、意外と近いところに蔓延っていると思う。外国人の方と心を通わせたり、何かを共有する経験をしたことがなかったり、心の中で見下していたり。 この本で学んだ感覚を絶対に忘れてはいけないし、周りにも伝えて行こうと思った。
Posted by
ずっと読もうと思っていたが、なかなか手に取れなかった。今回手に取ってからも、ずっと続けて読み続けることはできず、少しずつ日にちをかけてしか読めなかった。人ってこんなに残酷なことができるのだなぁと人であることが嫌になった。 これは「遠い昔の関東大震災」のことではないと思う。よほど気...
ずっと読もうと思っていたが、なかなか手に取れなかった。今回手に取ってからも、ずっと続けて読み続けることはできず、少しずつ日にちをかけてしか読めなかった。人ってこんなに残酷なことができるのだなぁと人であることが嫌になった。 これは「遠い昔の関東大震災」のことではないと思う。よほど気を付けておかないと、今でも起こりうる。在日コリアンへのヘイトは今も続くし、他の外国人の数は大正時代の何倍もの数だろう。何か犯罪があったら「外国人」と決めつけるSNSの投稿は信じられない数だ。 政府や自治体や警察を何か信じられない気持ちがある。実際、関東大震災時は軍や警察が虐殺に加担していた事実がある。 普段は普通に暮らしている人たちが、虐殺に加わった。恐怖から。何の証拠もない、口コミから。そんな自分たちであることを自覚するために、この本を読んでおかなければと思う。
Posted by
宇多丸さんがすべての日本人が読むべきと評していたのでずっと気になっていた。 これはやはりすごい話。ジェノサイドはルワンダやユーゴスラヴィアなど、先進国ではない国や、ナチスのように狂気の国で行われたと、日本はさすがにそんな野蛮なこととは関係ないだろうとやはり甘く考えていたが、国の中...
宇多丸さんがすべての日本人が読むべきと評していたのでずっと気になっていた。 これはやはりすごい話。ジェノサイドはルワンダやユーゴスラヴィアなど、先進国ではない国や、ナチスのように狂気の国で行われたと、日本はさすがにそんな野蛮なこととは関係ないだろうとやはり甘く考えていたが、国の中枢の軍や警察庁までが絡み、マスコミも煽り立て、そして普通の市民がジェノサイドに参加していたという事実をあらためて、具体的に知ると暗澹たる気持ちになる。虐殺をおこなったメインの人々は学のない市民だが、正力松太郎やエリートの銀行員でさえ、本気にしてしまった事実は重い。 そして、最終章では現代の、かなりソフィスティケートされたと思っている日本でもまた繰り返されかねないということが警告されていて、あらためて危機感を持つ。特にカトリーナの話は知らなかったので衝撃だった。今のアメリカでもおきてしまうのであれば、やはり今の日本でもおきてしまって不思議ではない。 また、石原慎太郎のレイシズムも、全く大虐殺に学んでおらず恐ろしく、そんな人が長く東京都知事にいたということは、有権者としてあまりにも無知だったと思う。
Posted by