ディオニュソスの蛹 の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2014/09/29
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小島てるみ三作目。 果たされなかった双子の恋着が、その息子たちを通じて果たされる。 大変甘美でロマンチックな話だが、 いかんせん説明的な地の文が、どうしても気になり。

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2014/09/21

治癒と再生の物語。神話が哀しくて切ない。 文章が平易で、ものたりなく感じた。もっとネットリしててほしいとおもった。萩尾望都に漫画化してほしい作品!

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2014/05/15

あまりに美しくて、うっとりしながら読み耽りました。ほんとうに面白い。 しばらく本から離れていた私に、読書の愉しさを思い出させてくれた作品です。

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2014/03/12

雄々しい獣が暴れまわるような、激しい小説だった。 かと思えば、所々に現れる神話は哀しく切ない。 ひたすらに愛を求め、愛という世界を求める命の物語。 神話と芸術、そして「電話」すら登場する現代を絶え間なく行き来するので、段々とその不思議な世界観に酔いはじめるが、酔いは醒めることな...

雄々しい獣が暴れまわるような、激しい小説だった。 かと思えば、所々に現れる神話は哀しく切ない。 ひたすらに愛を求め、愛という世界を求める命の物語。 神話と芸術、そして「電話」すら登場する現代を絶え間なく行き来するので、段々とその不思議な世界観に酔いはじめるが、酔いは醒めることなく物語の結末へと導かれるだろう。 最後、アルカンジェロとレオンが(非常に)仲睦まじいようで嬉しいかぎり。

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2014/03/09

『最後のプルチネッラ』『ヘルマフロディテの体温』を発表してから全く名前を聞かなかった小島てるみの新作。 デビュー作はどちらも『自分自身を乗り越える』『己を取り戻す』というようなテーマを、幻想小説やファンタジーのガジェットを使いながら描き出していたのが印象的だったが、『ディオニュソ...

『最後のプルチネッラ』『ヘルマフロディテの体温』を発表してから全く名前を聞かなかった小島てるみの新作。 デビュー作はどちらも『自分自身を乗り越える』『己を取り戻す』というようなテーマを、幻想小説やファンタジーのガジェットを使いながら描き出していたのが印象的だったが、『ディオニュソスの蛹』も、前の2作と基本的なテーマやガジェットは共通している。 登場人物が描いた絵を誰か再現してくれないだろうか……見てみたい。

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