ディオニュソスの蛹 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小島てるみ三作目。 果たされなかった双子の恋着が、その息子たちを通じて果たされる。 大変甘美でロマンチックな話だが、 いかんせん説明的な地の文が、どうしても気になり。
Posted by
治癒と再生の物語。神話が哀しくて切ない。 文章が平易で、ものたりなく感じた。もっとネットリしててほしいとおもった。萩尾望都に漫画化してほしい作品!
Posted by
あまりに美しくて、うっとりしながら読み耽りました。ほんとうに面白い。 しばらく本から離れていた私に、読書の愉しさを思い出させてくれた作品です。
Posted by
雄々しい獣が暴れまわるような、激しい小説だった。 かと思えば、所々に現れる神話は哀しく切ない。 ひたすらに愛を求め、愛という世界を求める命の物語。 神話と芸術、そして「電話」すら登場する現代を絶え間なく行き来するので、段々とその不思議な世界観に酔いはじめるが、酔いは醒めることな...
雄々しい獣が暴れまわるような、激しい小説だった。 かと思えば、所々に現れる神話は哀しく切ない。 ひたすらに愛を求め、愛という世界を求める命の物語。 神話と芸術、そして「電話」すら登場する現代を絶え間なく行き来するので、段々とその不思議な世界観に酔いはじめるが、酔いは醒めることなく物語の結末へと導かれるだろう。 最後、アルカンジェロとレオンが(非常に)仲睦まじいようで嬉しいかぎり。
Posted by
『最後のプルチネッラ』『ヘルマフロディテの体温』を発表してから全く名前を聞かなかった小島てるみの新作。 デビュー作はどちらも『自分自身を乗り越える』『己を取り戻す』というようなテーマを、幻想小説やファンタジーのガジェットを使いながら描き出していたのが印象的だったが、『ディオニュソ...
『最後のプルチネッラ』『ヘルマフロディテの体温』を発表してから全く名前を聞かなかった小島てるみの新作。 デビュー作はどちらも『自分自身を乗り越える』『己を取り戻す』というようなテーマを、幻想小説やファンタジーのガジェットを使いながら描き出していたのが印象的だったが、『ディオニュソスの蛹』も、前の2作と基本的なテーマやガジェットは共通している。 登場人物が描いた絵を誰か再現してくれないだろうか……見てみたい。
Posted by
- 1
- 2