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ぬるい毒 の商品レビュー

3.2

70件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    4

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2026/03/13

「生きてるだけで、愛」の著者の作品ということで楽しみにしていた。文体でグイグイ攻める巧みさは相変わらずだが、主人公の鬱屈に共感できなかったのでいまいちのめり込めない。やはり中年男性が二十歳の女子の言語化困難なモヤモヤを自分事として体感するのは無理があるようだ。 とは言え、年齢が共...

「生きてるだけで、愛」の著者の作品ということで楽しみにしていた。文体でグイグイ攻める巧みさは相変わらずだが、主人公の鬱屈に共感できなかったのでいまいちのめり込めない。やはり中年男性が二十歳の女子の言語化困難なモヤモヤを自分事として体感するのは無理があるようだ。 とは言え、年齢が共感困難の理由だとすれば「生きてるだけで、愛」で感じた存在しない既視感は何だったのか。 そこに読書の喜びの謎が潜んでいる気がする。

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2026/02/16

読むのは3回目だと思う。数年ぶりに読み返してみたけど、こんな最悪な話だったっけ? もっと救いがあったような気がしてたけど、気のせいか。

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2026/01/15

田舎の名家熊田家の娘、由理。 高校時代の同級生を名乗って突然電話を寄越し、由理の心に入り込む向伊。 向伊は由理の心を巧みに操り、友人たちと蔑み、侮辱する。 由理は自意識を傷つけられながらもその関係を続ける。 気がつけばぬるい毒に侵食されている。 これは決して恋愛感情ではない。

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2026/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

決して読みやすい小説ではないなという印象。 主人公の心中以外は結構抽象的に書かれるものが多くて、それこそ語り手と同じように自意識に苛まれてる人でないと分かりにくいんじゃないかなと思った。 コテンパンに(されてはいるんだけど直接的に)されるでもなく、鬼になって復讐を遂げるでもなく、それを忘れながら死を意識していた23歳を超えていく結末。たしかにぬるいなと思ったし、それが人生だよねーと思う。大なり小なり人に嫌な思いをさせられて、嫌な思いをさせて、それが意図的なこともあるし無意識なこともある。 個人的にはもっと壮大なやり返しをして向伊にぎゃふんと言ってもらいたかったけれど、こういう曖昧さも悪くないなあとは思った。 ただちょっと、心が疲れてる時には向かないかも。序盤に繰り出される向伊の友人ふたりには結構傷つけられてしまった。「なんか、浅そうですね、熊田さんって」。モラルと相手を労る気持ちがない人、こちらからしたらあなたも"下"だと思うのに、その時の雰囲気や空気感で"上"に立たれているような構図。そういう人から言われるこういう一言って、本当にえぐられる。

Posted byブクログ

2025/10/24

まさに本谷有希子作品。誰もが持つ人間の嫌な部分を蒸留して千倍濃縮したような毒性がありますよね。 素直に共感はできないが、自分の中にある何がえぐりだされて後ろめたさを感じるような。 すごく良かったです。

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2025/08/17

なぜそんなに酷いことができるのか 登場人物全員嫌い でも、同族嫌悪を意味を含めて わからなく、ない 人間すぎる 短いのにしんどさが圧縮されていた 中身のない人たち でも、わからなくない

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2025/04/16

うーん… 人を傷つけることを何とも思っていなくて、意図するままに周りを操って生きている、まさにサイコパスなこの男に費やした時間がもったいないねーとしか思えない。 みんなそれぞれこじらせすぎていて全く共感はなし。

Posted byブクログ

2024/11/20

熊田という女性は入り組んだパズルのような不可解な自意識を持っている。そしてそれが真摯に描かれていると思った。向伊が彼女にとって強烈な光源となって彼女自身の濃密な影を浮かび上がらせている。 彼女の自意識は生まれなどの現実に歪められ、嘘によって繋ぎ止められている。彼女自身を損なうこ...

熊田という女性は入り組んだパズルのような不可解な自意識を持っている。そしてそれが真摯に描かれていると思った。向伊が彼女にとって強烈な光源となって彼女自身の濃密な影を浮かび上がらせている。 彼女の自意識は生まれなどの現実に歪められ、嘘によって繋ぎ止められている。彼女自身を損なうこと、周囲を傷つけること、それのどこまでが嘘によって取り繕われたものなのだろうか?

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2024/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この子と同じ切実さで全身がぐったりした。なんとなく思い当たるような惨めさをひとつ残らず目の前に突きつけてくる力強さに痺れた。読み終わった後も言葉の渦が頭から消えない。 家庭環境の複雑さに縛られていることはパーソナリティに大きく関わる事柄のはずなのに、こうした情報が整然と提示されることはなく、むしろ向伊との交渉という物語の必要によってようやく明かされる。そういう事情と向伊との交渉がどうやら一続きであるようだと読み手の立場からは受け取れてしまうけど、彼女自身は全く関心を払っていなそうなことにビックリした。他にも何が語られないかを見ると面白くて、向伊とのセックスも妄想の内容は生々しく描写されるのに実際の行為については割愛されることとか。ひたすらに自意識のたたかいの話だった。大好き

Posted byブクログ

2024/09/25

タイトルの「ぬるい毒」まさにそのまま(笑) すごいタイトルがしっくりきたし、手が止まらない面白さがあったので星5。 こんな男に5年も……もったいないね(´;ω;`)

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