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フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳 の商品レビュー

3.9

24件のお客様レビュー

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2015/07/21

出会えてよかった、と思える本。想像を絶する理不尽なことが、今この瞬間にも起こっているかもしれないことを思い起こさせてくれる。

Posted byブクログ

2015/06/09

マララさんのノーベル平和賞に関わる諸々の報道があって、『カーリーⅢ』でインドって怖いなと思って、そのあと後藤健二さんの事件があって、日本の常識ではフィクションにさえ思えてしまう日常が世界にはあるということを、根本的に私は知らなすぎるのではないかと思ってもう一度ちゃんと読んでみた。...

マララさんのノーベル平和賞に関わる諸々の報道があって、『カーリーⅢ』でインドって怖いなと思って、そのあと後藤健二さんの事件があって、日本の常識ではフィクションにさえ思えてしまう日常が世界にはあるということを、根本的に私は知らなすぎるのではないかと思ってもう一度ちゃんと読んでみた。写真とそのキャプションを眺めているだけでも、世界の見方が変わる。

Posted byブクログ

2016/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旅を単なる観光だけで終わりたくなと思っている人には良い教科書になる本。生活に密着した写真も参考になる。 2016年4月に再続する。前回読んだにもかかわらず忘れてしまっている箇所が多かった。印象深い本だけにショックだった。

Posted byブクログ

2014/08/01

年若く、キャリアも浅いのに、ここまでの仕事をしていることに感心する。 個人的に人権派というのはどこか胡散臭く、信用していないのだが、虐げられた人々に寄り添いながら情景を切り取る(フォト)ジャーナリストというのは、シャッターを押すたびに身を削る思いをしているのではないか。 テー...

年若く、キャリアも浅いのに、ここまでの仕事をしていることに感心する。 個人的に人権派というのはどこか胡散臭く、信用していないのだが、虐げられた人々に寄り添いながら情景を切り取る(フォト)ジャーナリストというのは、シャッターを押すたびに身を削る思いをしているのではないか。 テーマごとのレポでありながら、通読すると著者の成長譚にもなっている。 東日本大震災の際に立入禁止区域まで入り込んで取材をしたのが海外メディアだけであった、というところに本邦マスコミの限界を見る。

Posted byブクログ

2019/09/08

きちんと生きている人の仕事は尊い ここに紹介される 人たちは いずれも なんらかの意味で人間としての尊厳を 剥奪された人たちである 林典子さんは その人(被写体)に寄り添い その人の心に寄り添えることができた時だけ 初めてそっとシャッターを切る その人たちに 写真を撮るとい...

きちんと生きている人の仕事は尊い ここに紹介される 人たちは いずれも なんらかの意味で人間としての尊厳を 剥奪された人たちである 林典子さんは その人(被写体)に寄り添い その人の心に寄り添えることができた時だけ 初めてそっとシャッターを切る その人たちに 写真を撮るという作業を通じて その人たちが 剥奪された人間としての尊厳を もう一度取り戻しておられる ように 感じる

Posted byブクログ

2014/05/24

人間の尊厳をテーマに世界各地の社会問題を取り上げた新書。フォトジャーナリストの筆によるものだが、新書だけに写真は少ないが、写真だけでなく文章にも迫力があり、強く心に残った。

Posted byブクログ

2014/04/29

特にパキスタンの被害者の写真が衝撃的だった。女性フォトジャーナリストが、被害者達と心の交流があって初めて撮られた貴重な写真とルポルタージュなので、直視すべき悲しい現実を鮮明に突きつけられた。

Posted byブクログ

2014/04/29

誘拐されて結婚をした女性や寝ているときに硫酸をかけられ、顔が熔けた女性。 日本にいると想像できないような世界がある。 異国の文化や慣習にどこまで関与できるのかが僕には分からないが、人間の心の複雑さは良く分かる。

Posted byブクログ

2014/04/27

世界で行われている非人間的な行為の実態に、今の平和な日本との違いを痛感する。まだ世界の弱い人たちは、自由と尊厳を与えられていない。彼らはその厳しい状況下で、自分達の宿命として受け入れて生きていかなければならない。私たちはもっと視点をこれらの人たちに向けるべきだと思う。若い女性であ...

世界で行われている非人間的な行為の実態に、今の平和な日本との違いを痛感する。まだ世界の弱い人たちは、自由と尊厳を与えられていない。彼らはその厳しい状況下で、自分達の宿命として受け入れて生きていかなければならない。私たちはもっと視点をこれらの人たちに向けるべきだと思う。若い女性でありながら、危険な現場で勇敢に取材する著者の勇気にも感嘆した。

Posted byブクログ

2014/04/23

林典子『人間の尊厳 いま、この世界の片隅で』岩波新書、読了。独裁政権と闘うジャーナリスト、配偶者から硫酸で顔を焼かれた女性、震災で家族を失った被災者……。気鋭の写真家が世界各地で生き抜く人々に寄り添い、その現在を報告するフォト・ドキュメンタリー。本書で初めて「知る」ことは多い。 ...

林典子『人間の尊厳 いま、この世界の片隅で』岩波新書、読了。独裁政権と闘うジャーナリスト、配偶者から硫酸で顔を焼かれた女性、震災で家族を失った被災者……。気鋭の写真家が世界各地で生き抜く人々に寄り添い、その現在を報告するフォト・ドキュメンタリー。本書で初めて「知る」ことは多い。 誰かが「伝える」ことで「いま、この世界の片隅で」起こっていることを私たちは「知る」。しかし「伝える」ことと「知る」ことに介在するねじれが「報道」には必然する。著者はそのことに(自然体でありながら)自覚的に向き合っている姿が印象的。 ネタを探し1回キリの「特ダネ」に狂奔するメディアの常識とは裏腹に、著者は何度もそこに通い、事件の「問題」を多角的に浮き彫りにする。複雑な世界を「知る」から「関わる」へ--一喜一憂では「人間の尊厳」は確立し得ない。

Posted byブクログ