名のないシシャ の商品レビュー
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もう10年以上も昔に、同級生が教えてくれた本。 使者っていったいなんなのか、最後まで明かされなかった。 直弥の言う通り、大切な人を残して亡くなってしまった「死者」なのかもしれない…と思いを馳せている。 テクちゃんが、名前を貰ったことの嬉しさについてハルに話さなかったら、ハルはずっと人間のことを下に見ていただろうし玖美に時間を与えることも秋桜と会うことも無かっただろうな、と。 おばあちゃんの言う通り、むやみやたらに寿命を与えることによって不幸を招くこともある。宮田たちを助けたことで、あの時助からなくなってしまった人たちもいるだろう。 使者は、他の人には人間に見えてるし子どもの姿のまま成長しないってのがミソだと思う。 大切な人ができても見送るだけ、命を渡したら自分は消える、しかも運命が変わってしまうかもしれない。。
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この作品は自分が初めて「小説って面白いんだな」と思わせてくれた自分にとっては思い入れのある作品です。 ・ 登場人物の成長が一冊にすごくギュッと詰められており、子供から大人になるまでの過程までを描いているため、登場人物の人生を天から見ているような気分になります。 ・ 登場人物の中に...
この作品は自分が初めて「小説って面白いんだな」と思わせてくれた自分にとっては思い入れのある作品です。 ・ 登場人物の成長が一冊にすごくギュッと詰められており、子供から大人になるまでの過程までを描いているため、登場人物の人生を天から見ているような気分になります。 ・ 登場人物の中にはファンタジー要素強めのキャラもいますが、この要素が現実世界にうまくマッチして、設定も上手で違和感なく綺麗に話を受け止めることができました。 ・ 小説初心者の方にはオススメできます。話も難しくないので、親しみやすく物語を楽しむことができる一冊です!
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サクッと読みやすかった 玖美のおばあちゃんの言葉の意味がわかった時 心美がの気持ちが大人になっていく時 苦しいなあって思ったけど、 最後の少年については何にも理解できなかった
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自分の命を犠牲にして誰かに命を与えられるシシャの4人は自分の生きている意味を見つけられて良かったと思った。 運命を簡単に変えることは良くないことだと教えてくれた玖美のおばあちゃんの言葉が最後になってわかった。 悲しいような寂しいような、心が温かくなるようなストーリーだった。
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『運命』というテーマに惹かれて読みました。 50年も生きて、それでも自分の命と引き換えにしたいと思える人間との出会いがない……と冷めきった心を持つシシャ、消えたくないとどこか臆病なシシャ、人間嫌いで平気で盗みを働くシシャ……彼らが大切な人と出会い、運命と向き合い、気持ちや振る舞いが変化しても、いずれ来る別れは変わらない。 運命の残酷さ、そしてそれを知り、変えることの意味を伝えている作品だと思います。 ただ、うーん、最後の展開はイマイチに感じてしまいました。 いずれ来る別れにどう向き合っていくのだろう……と思念していたら、唐突に運命が変わり、命を擲つことでしか救えない……という展開に、気持ちがついていかなかったという感じでしょうか
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死者が使者なのかなーと冒頭から何となく思いながら読んでいた。 ナオヤのところで見え透いてつまらなく感じたが、特にその辺が言及されることはなく。何だったんだろう。 秒表示って桁多いよね〜。パッとわからないけど計算する気にならず。シシャたち暗算早。毎秒変わる表示が見えているの目がチ...
死者が使者なのかなーと冒頭から何となく思いながら読んでいた。 ナオヤのところで見え透いてつまらなく感じたが、特にその辺が言及されることはなく。何だったんだろう。 秒表示って桁多いよね〜。パッとわからないけど計算する気にならず。シシャたち暗算早。毎秒変わる表示が見えているの目がチラチラして不快だろうな。 寿命が見えていて運命が変わらないことが肝なのに、最後の寿命早回しが全然意味がわからないのと、悪いシシャが何年も生きているわりにくだらない人間性なのが残念でした。
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食べなくても寝なくても疲れないし怪我もしない。 不死身で無敵のように見えるけど、名前を呼ばれず社会にも属さず、ただ存在するのはどんな孤独なんだろう。 天使や悪魔のような見えない存在ならばまだしも、見た目が少年少女だけに煩わしいことが少なくなくて。 人間と関わらないようにしてるよう...
食べなくても寝なくても疲れないし怪我もしない。 不死身で無敵のように見えるけど、名前を呼ばれず社会にも属さず、ただ存在するのはどんな孤独なんだろう。 天使や悪魔のような見えない存在ならばまだしも、見た目が少年少女だけに煩わしいことが少なくなくて。 人間と関わらないようにしてるようで、命を捧げたいと感じているようにも見える。 一緒に生きたくても相手だけがどんどん老いていく。 時間を与えれば自分が死ぬ。 大切な人と、ともに生きるという当たり前のような選択肢があるようでない。 命を捧げたい相手に出会ってほしいけど出会ってほしくない。 読んでて感情がゆらゆらする一冊でした。
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テーマがとてもよかったです。 人に時間を与えることができる。最後の方になって、でもそれは同時に誰かの時間を奪うことになる。簡単に運命を変えてはいけない、人の命の尊さ。 それぞれのシシャの性格や行動がバラバラで面白い。 話の所々でん??という違和感があったりしたが、読みやすかった。 最後はちょっと腑に落ちなかった……
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皆んなが幸せに向かってると思いきや 最後は切ない結末… 人間の寿命が分かるシシャに出会っても 私は自分の残り時間は聞けないなぁ…
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