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名のないシシャ の商品レビュー

3.3

40件のお客様レビュー

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2019/10/23

「人間の寿命が分かる」 そんな子に会ったら・・・と思わず考えてしまいます。怖くて自分の寿命は聞けないかも。 怒涛のラストが胸を打ちます。

Posted byブクログ

2018/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通に面白かった。 クライマックスのみんながそれぞれの大切な人に時間をあげるところにそれぞれの「シシャ」のキャラクターがしっかり出てたのがよかった。直弥が小さい子を助けて…ってのもお人好しな感じがでてたし、心美がしっかり美幸さんにも時間をあげるところ、そして宮田さんと目が合う前に消えてしまうのも、上手くいかない感じで良い。 あと輪廻的(?)に、他の「シシャ」の気持ちがわからなかった少年が、玖美の子供に名前を付けてもらって気持ちが芽生えるのも終わり方としては綺麗かな?あんなに嫌な思いを人にさせておいてお前だけ幸せな未来を歩んでんじゃねぇとは思ったけど。話のまとめとしては綺麗かもだけど、読者を納得させたか?と言われると……。 少年の起こした大量殺人は 「自分を救うために大嫌いな人を殺す」 ものだったのに対して、テロの時のシシャたちの行動は 「大好きな人を救うために自分を殺す」 もので、その対比の描写は素敵だった。 あと、大量殺人は失敗するがテロは起きるのかという所。 テーマとして「運命変えたら他の人の運命まで変わる」ってのを書きたかったんだというのは伝わるし、大量殺人もテロもなきゃいけない描写だったんだろうけど、ちょっと無理やり感が否めない。勅使河原宝玉は結局これも適当だったってこと?あと結局「シシャ」は何者なの?直弥はわんちゃん生まれ変わり説が出てたけど他の人は?…とまぁ大事なところが微妙な書き方で惜しい。。 テクが自分が他の人の時間を奪っていたかもしれないと気づく場面も、テクが時間を与えていた人達は高齢の病人のみだから、奪っていた可能性もゼロではないけど限りなく低いよね。それをさも時間をあげた分だけ奪っていたかのように描く描写はどうなのかな。 中学生の頃初めて読んだ時はとっても感動したから、対象年齢もあるのかな?中学生にはちょうどいい本だと思う! 高校生以上だと物足りないって思う人が増えそう。 私は「シシャ」じゃないから、人に時間をあげられないけど、もしそんな力があったら果たして使えるのかな。 消えてしまったけれど、大好きな人達を助けられた3人はとても幸せだったんだろうな。 そんな人に出会えたらいいな、大切にしたいなと思った。

Posted byブクログ

2018/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

んー、色々と無理がありすぎたかな。話を端折るし時間も結構飛ぶ。寿命が分かる使者が生きる残り時間を与える話で、何の感動も無かった。

Posted byブクログ

2018/10/14

人の寿命がわかり命を分け与える特別な力を持つ少年少女の姿をした年を取らないシシャたちと、名前を与えてくれた相手との交流。少女と友達になったテク、医師の「先生」と暮らす心美、認知症の「母親」と暮らす直弥。横浜の遊園地のキラキラさや、予言者とテロによる寿命の狂い。ハードさより何となく...

人の寿命がわかり命を分け与える特別な力を持つ少年少女の姿をした年を取らないシシャたちと、名前を与えてくれた相手との交流。少女と友達になったテク、医師の「先生」と暮らす心美、認知症の「母親」と暮らす直弥。横浜の遊園地のキラキラさや、予言者とテロによる寿命の狂い。ハードさより何となくふんわりとしていた。

Posted byブクログ

2018/03/11

コトマ1号から借りて読んだ。なんだろう。腑に落ちないというか。すっきりとした感で終わったなあとおもいつつ、すとんと落ちない感。

Posted byブクログ

2017/10/30

初・山田悠介。 関東に引っ越していった息子が我が家に置いて行った本です。山田悠介という名は書店でよく見かけるので、まあなんとなく手に取って読み始めたのですが。 設定は結構面白いと思います。 でも途中で矛盾が出てきて(悪いシシャが10年以上かけて大量殺人を図るが、物語は寿命は変えら...

初・山田悠介。 関東に引っ越していった息子が我が家に置いて行った本です。山田悠介という名は書店でよく見かけるので、まあなんとなく手に取って読み始めたのですが。 設定は結構面白いと思います。 でも途中で矛盾が出てきて(悪いシシャが10年以上かけて大量殺人を図るが、物語は寿命は変えられない設定なので、それも予め決められた事になる)、さあどうするんだと読み進めていたら。。 ま、そんな事関係なかったですね。最後はなんだか理由も実行方向もわからぬ阿鼻叫喚のテロになり、変えられなかった筈の寿命が突然短くなり、その説明も無いままラストへ。この書き散らしぶりなら、先に挙げた矛盾なんか関係ないですね。 少々の矛盾は目をつぶる方なのですが、これはちょっと酷いなと。 俄然、山田さんに興味が湧きました。 デビュー作「リアル鬼ごっこ」は自費出版だそうで、その映画化で話題になったんですね。なるほど。 ついでにamazonの「リアル鬼ごっこ」の書評を読んで笑ってしまいました。多分、発想は面白いのでしょうから、誰かちゃんと文章を書けて筋の矛盾を指摘してくれる人と組んだ方が良いのでは。 普通、そこは編集者がやってくれるのでしょうが、そこらが角川文庫かもしれません。

Posted byブクログ

2017/03/19

設定は面白く、"起承" は良い。 ただ、"転結" の "「死までの時間」の謎" と "予言者" がフワフワしていて消化不良感......

Posted byブクログ

2017/02/24

「使者」は人ならぬ者。 人間の寿命の残り時間を見ることができて、尚かつ自分が持っている手持ちの時間を渡すことができる。 自分の能力をいかす道を間違ってしまったハル。 ゲームマスター気取りで人間の世界を壊すことでしか、自分というものの存在を認められなかったハル。 心を開かなければ相...

「使者」は人ならぬ者。 人間の寿命の残り時間を見ることができて、尚かつ自分が持っている手持ちの時間を渡すことができる。 自分の能力をいかす道を間違ってしまったハル。 ゲームマスター気取りで人間の世界を壊すことでしか、自分というものの存在を認められなかったハル。 心を開かなければ相手も心を開かない。 人との出会いって本当に大切なんだな、と思う。 テクや直弥、心美はたしかに人ではなかったけれど、人間として生きて、人間として死んでいったと思う。 きっとテクたちは後悔なんかしていない。 大切に思える人たちと出会い、かけがえのない時間を共に過ごし、そして精一杯生きた。 彼らの生き方がハルのこれからに何らかの影響を残してくれた・・・と信じたいラストだった。 前向きなテーマで個人的には嫌いではない。 けれど、もう少し深く丁寧に描けなかったのかと残念でもある。 読者の年齢層を考えると、よりわかりやすくするとこうなってしまうのだろうか。

Posted byブクログ

2016/11/01

「リアル鬼ごっこ」等で、中高生に人気のある作家の著書です。 少年は人の『死ぬまでの時間』が分かり、命を与える特別な力を持つ「シシャ」という存在だった。 名を持たぬ彼は人間の少女・玖美から“テク”という名前をもらい、少しずつ喜びや悲しみといった感情を知る。 絵本「100...

「リアル鬼ごっこ」等で、中高生に人気のある作家の著書です。 少年は人の『死ぬまでの時間』が分かり、命を与える特別な力を持つ「シシャ」という存在だった。 名を持たぬ彼は人間の少女・玖美から“テク”という名前をもらい、少しずつ喜びや悲しみといった感情を知る。 絵本「100万回生きたねこ」にも通じるテーマの作品だと思います。

Posted byブクログ

2016/08/01

まぁまぁといったところ。最後のシーンで悲しさがある。しかしだからと言って伝わるものはあまり無い。筆者の伝えたいことを考え直すべきかな。

Posted byブクログ