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逃亡派 の商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2024/09/13

登場人物も場所も変わるから、 これは間違いなく短編集だけど、 独特な文体とか、 ちょっと世の中を斜めに見たような価値観が 全体を共通の色に染めている感じの本。 登場人物が多すぎて もはや内容が理解できた気はしないけど、 文章それぞれが読んでいて心地の良い本。 同じ作者や訳者の他...

登場人物も場所も変わるから、 これは間違いなく短編集だけど、 独特な文体とか、 ちょっと世の中を斜めに見たような価値観が 全体を共通の色に染めている感じの本。 登場人物が多すぎて もはや内容が理解できた気はしないけど、 文章それぞれが読んでいて心地の良い本。 同じ作者や訳者の他の本も読んでみたい。

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2023/08/16

好きで何度も読んでるんだけど、数年振りに読み返したら短編ごとの繋がりとか、内外への旅小説っていうのを改めて感じられる箇所が多くなってて面白かった。

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2020/10/09

逃亡派 著作者:オルガ・トカルチュク 発行者: タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

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2020/09/22

世界中を旅して回り、時に宇宙に想いを馳せ、自己の宿る人体も詳細に探求する。 「昼の家、夜の家」と同じようにいくつものプロットがばらばらに進みながら、時に繋がることもある。こちらの方がより具体的な内容だった。 「神の国」 死の床にいる元恋人をたずねて、ニュージーランドから数十年ぶ...

世界中を旅して回り、時に宇宙に想いを馳せ、自己の宿る人体も詳細に探求する。 「昼の家、夜の家」と同じようにいくつものプロットがばらばらに進みながら、時に繋がることもある。こちらの方がより具体的な内容だった。 「神の国」 死の床にいる元恋人をたずねて、ニュージーランドから数十年ぶりにワルシャワに帰ったポーランド人生女性の話。彼女は生物学者だ。 とても衝撃的で深い内容だった。 同じ地球上に暮らす同じ人間の形をしているのに、死生観というのは、もちろん信仰にも影響を受けるけれど、こんなにも違っているんだ。

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2020/01/17

ボルヘスの言葉が引用されて、おーっと思う。 かすかでもボルヘスとのつながりが分かれば、創作の方向は理解できる。 この小説は全体としても部分としても中心軸や消失点がない、アンチ物語だ。 前作と同じく、世界の確かさが揺らいでいく。 構成も不確かだ。どこへも向かわない。あるのは動きだ...

ボルヘスの言葉が引用されて、おーっと思う。 かすかでもボルヘスとのつながりが分かれば、創作の方向は理解できる。 この小説は全体としても部分としても中心軸や消失点がない、アンチ物語だ。 前作と同じく、世界の確かさが揺らいでいく。 構成も不確かだ。どこへも向かわない。あるのは動きだけ。 ただし、最後の章ボーディングで互いに互いが記述し合う物語が出てくる。自己完結はない。しかし、相互完結はある。そう思うとたしか二回出てくる星座の布置の話が感慨深い。

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2020/01/09

詳細はこちらを御覧ください。 あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート 「逃亡派  (EXLIBRIS) :オルガ・トカルチュク著」  → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1405.html ノーベル文学賞受賞作家の本を読んでみよ...

詳細はこちらを御覧ください。 あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート 「逃亡派  (EXLIBRIS) :オルガ・トカルチュク著」  → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1405.html ノーベル文学賞受賞作家の本を読んでみよう。 と借りたのがこの本です。

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2018/09/06

旅をめぐる掌編の数々。 観光で訪れた島で消えた妻子。砂漠の国のスルタン。ヨーゼフ2世の肌の黒い高官。コレクションを持つ解剖学者の未亡人。 久々に、これはっ、というのを読みました。 「フランス組曲」の次点くらい。 表紙、内容含め、珍しく単行本でも欲しい、と思えるものでした。古書...

旅をめぐる掌編の数々。 観光で訪れた島で消えた妻子。砂漠の国のスルタン。ヨーゼフ2世の肌の黒い高官。コレクションを持つ解剖学者の未亡人。 久々に、これはっ、というのを読みました。 「フランス組曲」の次点くらい。 表紙、内容含め、珍しく単行本でも欲しい、と思えるものでした。古書店で探します。

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2014/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 「ブラウ博士の旅1・2」:人体の神秘に魅せられ、解剖標本の保存を研究するブラウ博士は、学会へ向かう途中、著名な解剖学者の未亡人から招待を受ける。 亡き教授の仕事部屋には、驚くべき標本が残されていた。 「切断された脚への手紙」:若き日に出会ったスピノザを師と仰ぐフィリップ・フェルヘイエンは、ふとした怪我がもとで左脚を失っていた。 優れた解剖学者となった彼は、あるとき、ないはずの脚に痛みを覚えるようになる。 「逃亡派」:アンヌシュカは、難病の息子を抱えてモスクワに暮らしている。 週に一度の外出で教会から帰る途中、地下鉄の出口で、たえず足ぶみしながら何かをつぶやく、奇妙ないでたちの女に出会う。 「ショパンの心臓」:パリで没した作曲家ショパンは、自分の心臓を愛する祖国に埋葬してほしいと遺言を残した。 姉ルドヴィカは、独立の気運が高まるポーランドへ向けて、弟の心臓を携え、冬の平原を馬車で渡っていく。 ポーランドで最も権威ある文学賞“ニケ賞”受賞作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/07/24

事前に幸か不幸か人体解剖系の本読んでたので…… それ系のシーンはよく分かった ヨーロッパ地図を片隅に置いて読みましょう

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