美雪晴れ の商品レビュー
これまで様々な出会いや別れを経験し、それぞれが新たな道を歩いていこうとしている。 いよいよ次がラスト。どのような結末を迎えるのか楽しみで仕方ない。
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美雪というと、あだち充さんの「みゆき」、シンガーソングライターの中島みゆき、そして漢字だと金田一少年の事件簿の「七瀬美雪」が想起される。 しかし、「晴れ」と続くことから、気象上の深雪を指すのだろう。あえて美しい雪とし、それが晴れるということが題名で表現されていると感じた。 さて...
美雪というと、あだち充さんの「みゆき」、シンガーソングライターの中島みゆき、そして漢字だと金田一少年の事件簿の「七瀬美雪」が想起される。 しかし、「晴れ」と続くことから、気象上の深雪を指すのだろう。あえて美しい雪とし、それが晴れるということが題名で表現されていると感じた。 さて本題の感想。芳の婚姻への葛藤、佐兵衛の現状と、幸せの予感がある中、「晴れ」るのかが美しい表現で描かれている。澪は心尽くしの料理を考えるが、源斎先生からのヒントでかまぼこを作る。今でこそおまけのようなかまぼこだが、おせちにも堂々と存在感を示すほど、昔は高級なものだったようだ。 最大の「美雪」である野江を助けようとする澪は、鼈甲珠を一柳の店主の柳吾に披露したが・・・。 そして澪の周りには助けてくれる人が新たに集まってくる。 「食は人の天なり」というフレーズは前作でも見かけたが、食事によって人生は豊かにも貧しくもなると思う。源斎先生の言う「医食同源」を目指すこと、澪の使命だと気づき、最終章へ続く。 読んでいて、ほっこりさせられ、ハッとさせられ、腹立たしく感じさせ、人の優しさに感動するシリーズだと感じる。澪の更なる成長が楽しみだ。
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シリーズ読了した。 最後にあさひ太夫を見受けするのは誰なのか頭を捻って考えながら読み進んで、そうきたか…と思うと同時に感動した。 最初は江戸に合わない料理を作って客から罵倒されていた澪が、それでも一心に食べる人のことを思いながら作り出す料理で皆を魅了していく。 少し時間をおい...
シリーズ読了した。 最後にあさひ太夫を見受けするのは誰なのか頭を捻って考えながら読み進んで、そうきたか…と思うと同時に感動した。 最初は江戸に合わない料理を作って客から罵倒されていた澪が、それでも一心に食べる人のことを思いながら作り出す料理で皆を魅了していく。 少し時間をおいたら、もう一度最初から読み直したい。
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野江の見受けに鼈甲玉を吉原で売ることにした澪に商売の知恵を与えてくれる人たち。そして、澪がどんな料理人になりたいのか悩んでいる時に医師源斉に「食は、人の天なり」の言葉を聞く。食べるひとを健やかにする料理をこそ作り続けたい。と自分の進むべき道に気がついていく。
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試行錯誤しながら少しずつ進んでいく物語が愛おしいなと思う。じんわりとした温かい気持ちで読み終えた。 その気持ちのまま、巻末の小話、小松原さまのお話を読めたのがとても良かった。
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最終巻だと勘違いしていたので、ドキドキハラハラが止まらず。 まだ読めることが嬉しくてたまらない。それを読むまでは死ねない。 芳の幸せな行く末に安堵。つる屋の今後も安堵。 澪と野江の今後にも明るさが。 源斉との距離が詰まっていったらいいなあと期待を込めて、早く最終巻を読まねば。 著...
最終巻だと勘違いしていたので、ドキドキハラハラが止まらず。 まだ読めることが嬉しくてたまらない。それを読むまでは死ねない。 芳の幸せな行く末に安堵。つる屋の今後も安堵。 澪と野江の今後にも明るさが。 源斉との距離が詰まっていったらいいなあと期待を込めて、早く最終巻を読まねば。 著者の高田郁さま、素敵なお話をありがとうございました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やっと9巻まできた。 あとは、澪がどのような方法で料理を通して野江ちゃんの身請けをするかの話だけになるのかと思っていたら、まだまだ。 今回は、芳が「一柳」の柳吾の後添えとなる。息子の佐兵衛がまだ料理人としての魂を捨てきれずにいることも分かる。そして、澪はどんな料理人になりたいのか・・・源斉の存在の大きさに澪は気付くのだろうけど、それは人としてなんかな。どうなんかな。 年末から桜の季節までの話。 柳吾の懐の大きさに感銘。 お芳さん、幸せになって良かった。
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「つる屋」に訪れる幸せの兆し。 澪は、料理人としてのさらなる高みへ。 気持ちが明るくなると、登場する料理も輝きを持つ。
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「頑張らなくちゃ」という焦りが少し引っ込んで、穏やかに読めた。儘ならぬことの多い中でも、いろいろと好転してきているのも嬉しい。
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みをつくし料理帖シリーズ9巻。いよいよ次巻で最終巻ということで、澪や芳、つる家の今後の方向性が示され始めた。とはいえまだまだ悩みが続く各話ではありますが、物語の結びはあたたかに終わるような気がしていて早く次を読みたいような終わってしまうのが寂しいような。
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