箸の持ち方 の商品レビュー
箸の持ち方によって人の人格を判断する、偏見に塗れた本 正しい箸の持ち方を学ぶ目的のためにはこの本を読んではいけない(理由は最後に述べる) 最初の方は箸の持ち方について紹介されているものの、大部分は正しい箸の持ち方ではない人を不当に貶める内容が綴られている そもそも「正しい箸の...
箸の持ち方によって人の人格を判断する、偏見に塗れた本 正しい箸の持ち方を学ぶ目的のためにはこの本を読んではいけない(理由は最後に述べる) 最初の方は箸の持ち方について紹介されているものの、大部分は正しい箸の持ち方ではない人を不当に貶める内容が綴られている そもそも「正しい箸の持ち方」というよりは「伝統的な箸の持ち方」という表現の方が適切だと思う でも、とりあえずこの場では「正しい箸の持ち方」という表現としておこうか 要約すると、正しい箸の持ち方をできない人は、常識を教えられない環境で育ち、大人になってからも自ら正そうとしない人なのでバカだ、という事らしい 確かに箸は正しく持てた方がいいけど、だからといってその人の性質がその要素だけで決まるわけでもあるまいに…… そう主張するなら、因果関係とまでは言わないので相関関係がある事をデータで示して欲しいかな 箸の持ち方はマナーの一部 個人的な意見として、正しく箸を持たない人と一緒に食事する際に「この人はマナーを知らないんだな」とは思うけど、だからといってその人の人間性までは疑わない その特性で人を切り分けて、ファストフードを食べるとかどんな物を好むとか趣味趣向まで言及するのであれば、それこそデータを示してほしい 特定の方々を無根拠に批判するための一要素として箸の持ち方を取り上げているだけにしか思えなかった 箸の持ち方で結婚相手や政治家を決めるというのは完全に暴論でしょう 飲み屋など内輪のバカ話としての話題ならともかく、こんな事を世間に書籍として出版する程の価値は見出だせなかった その言及の仕方にしても、完全に人を見下した物言いが受け入れられない あと、著者は鮨好きのようですけど、その知識にしても偏ってますね 一流の鮨屋には日本酒は種類がそんなにないというのは「あなたの基準では」でしょう その他にも、「それ、あなたの感想ですよね」と思うところが多数 そもそも、この本って想定されている読者対象ってどんなイメージなんですかね? とりあえず、私には共感ができなかったというのが感想でしょうか 評価すべきは、箸の持ち方に関してのコメントを両論載せているところ 一応、箸を正しく持てない事を通り一辺倒に批判だけしているわけでもなく、擁護する意見も掲載されてはいる けど、そのコメントがどうやって収集したのか、信憑性が不確か すべて著者の自作自演と思われても仕方がないとも思う この本で価値があるとすれば、一番間違えてはいけない「正しい箸の持ち方」の紹介が間違っているところと、その意味するところ 親指は人差し指と近いところにあるのが本当に正しい箸の持ち方です 親指が離れた位置で上を向く持ち方は間違いです もし著者がこの持ち方をしているのであれば、作中での批判は全て自分に返ってくる構造になっているわけで 自らの浅薄さを露呈してしまっているのが一番ユニークさを感じた もし著者がこの感想を読んだとしたら「大丈夫です、気づいたときに直せばいいんです」というメッセージを送りたい ちなみに、私は箸の持ち方で人の人格を決めつけたりしないので安心してください、とも
Posted by
はじめのほうは真剣に読んでいましたが、64ページから爆笑の内容になり、おそらく真剣に読まなくてもよいのでは…と気がつきました。 悪意のある挿絵も笑うポイントかもしれません。 ただ、箸を正しく持つべきであるという主張には大賛成です。
Posted by
箸の持ち方大切ですよね。大切にしたい日本の文化であり美です。ぼくにはこっちの方がクールジャパンに思えるけどみんなはどう? おもしろく読んだけれどこの著者は常識人なのかもしれないけれどちょっと偏っているかなとも思えました。わたしには。
Posted by
思想も表現も個人の自由だけど、伝えたいのであれば伝わる方法を取らないと、では。 言いたいことは分かるよ、僕としても「そういうこと」すら疎かにする人間にあまり価値はないと思う。 それにしても、排泄という行為の結果生じる糞という「物体」と、食事という「行為」を並列するのは、著者の頭...
思想も表現も個人の自由だけど、伝えたいのであれば伝わる方法を取らないと、では。 言いたいことは分かるよ、僕としても「そういうこと」すら疎かにする人間にあまり価値はないと思う。 それにしても、排泄という行為の結果生じる糞という「物体」と、食事という「行為」を並列するのは、著者の頭が悪いのを露呈するだけだから、日本語についてもう少し頭使った方が良いよ。
Posted by
面白可笑しくが良いのか、学者的文体が良いのか、どちらでとらえるかで意見が分かれるところだろう。 ただ、物事の考え方のとっかかりにはこれでもよいのではないかと感じる。結局、何を考えて判断するかの違いであり、双方の批判合戦をしてもお互い何も得はないということだ。 ただいえる...
面白可笑しくが良いのか、学者的文体が良いのか、どちらでとらえるかで意見が分かれるところだろう。 ただ、物事の考え方のとっかかりにはこれでもよいのではないかと感じる。結局、何を考えて判断するかの違いであり、双方の批判合戦をしてもお互い何も得はないということだ。 ただいえることは日本人ならやっぱり正しく箸は持ったほうがいいよねという事。
Posted by
[雑感] ■基本的にはB層批判。 理解できるところもあるが, 目くじらを立てすぎると, 生きるのがしんどくなるのではないか? ■ちなみに,私は30歳を越してから, 箸の持ち方を直しました。 ■ちょっと笑えたので,備忘録として 文章を抜き出しておく。 だいたい左翼の...
[雑感] ■基本的にはB層批判。 理解できるところもあるが, 目くじらを立てすぎると, 生きるのがしんどくなるのではないか? ■ちなみに,私は30歳を越してから, 箸の持ち方を直しました。 ■ちょっと笑えたので,備忘録として 文章を抜き出しておく。 だいたい左翼の死に損ないが,自然食品とか 有機農法とかあっちの世界に行くんですよね。 左翼の雑誌でも「買ってはいけない」とか やるでしょう。(中略) でも,どう考えたって農薬の害より マルクスの害のほうが大きいわけでしょう。 (p93)
Posted by
箸の持ち方ぐらいで、人の内面がわかるか? 内面など外面からしかわからないので、わかるのである。 何を隠そう、僕の箸の持ち方はおかしい。はしを使う、という点では豆つかみゲームで優勝できるぐらいの技術はあるのだが、けれどそういう問題ではない。箸には箸としての使い方があって、そ...
箸の持ち方ぐらいで、人の内面がわかるか? 内面など外面からしかわからないので、わかるのである。 何を隠そう、僕の箸の持ち方はおかしい。はしを使う、という点では豆つかみゲームで優勝できるぐらいの技術はあるのだが、けれどそういう問題ではない。箸には箸としての使い方があって、それをきちんと出来るか否かで人が見られてしまうのだ。 読書も然り。必要なのは思考のプロセスだ、と。量を読んだって仕方がない。些とぐらい読んでその気になっていたってしょうがないのである。 食い物の味のことをあれこれ書くのもイカンと。僕はこれはあまりやらないけど、本は思考のプロセスなどを追わずに娯楽として書き連ねているので、食い物のそれと同じようなものだろう。 と、およそ僕がいかに駄目かを解説してくれる本である。 食品の産地表示などしなければ偽装は起きない。そりゃそうだね。左翼は添加物にブーブーいうが、農薬よりもマルクスのほうがよっぽど害が大きいではないか、と。 あはははは。けれどあまり腹が立たないなあ。少し静かにしていようかな、とは思う本でした。
Posted by
早食いは...の項で、赤ずきんちゃんの物語を要約し、こんなコメント。「さまざまな解釈ができる童話ですが、寓話として読み解くなら、やはり『よく噛んで食べなさい』ということだと思います」。 さらに、まとめ。「よく噛まないで食べるから、おばあさんと赤ずきんはお腹の中で消化されず、結局、...
早食いは...の項で、赤ずきんちゃんの物語を要約し、こんなコメント。「さまざまな解釈ができる童話ですが、寓話として読み解くなら、やはり『よく噛んで食べなさい』ということだと思います」。 さらに、まとめ。「よく噛まないで食べるから、おばあさんと赤ずきんはお腹の中で消化されず、結局、漁師に気づかれることになった。要するに、早食いはよくないという教訓です」 さすがです!
Posted by
いろいろな活字メディアで見かけることのある著者の1人が今回の哲学者だ。箸の持ちかたを1つのテーマにしていろいろなことについて論じている。箸の持ちかたがおかしい人は人間としておかしいなど仮説を立てている。 どんな人に本書を読んでもらいたいかと言う問いに対して「文化や価値につい...
いろいろな活字メディアで見かけることのある著者の1人が今回の哲学者だ。箸の持ちかたを1つのテーマにしていろいろなことについて論じている。箸の持ちかたがおかしい人は人間としておかしいなど仮説を立てている。 どんな人に本書を読んでもらいたいかと言う問いに対して「文化や価値について関心がある人は本書を手に取ってみてください」と述べている。週刊誌にも連載記事を書いていて、なかなか手厳しいことを書いているので、いろいろな所からクレームが殺到しているのかなとふと思ってしまう。しかしそれを恐れていてはメディアで自分の意見を述べて食べていけないからなあ。 箸にとどまらず、グルメサイト、ラーメン店など食にまつわることにも言及している。まずいのに潰れない店が多いのかと言う鬼門に対して、1つの例として早稲田大学周辺の店が例に上がっている。弁当屋のから揚げが衣だらけだったり、かつ丼発祥の店はまずい蕎麦屋と言った具合に酷評している。つぶれない理由としては、全国各地から右も左もわからないガキが大勢やってきて利用するからつぶれないとしている。 知人が著者に言った言葉。「早稲田大学は日本を支える人材を輩出してきたわけでしょう。日本がおかしくなったのは、早稲田の飯屋が原因車内の」。うーん、食べるものがろくでもないと心、技、体に影響を及ぼすのか。そういえば、ファストフードやジャンクフードと清涼飲料水を摂取し続けている、キレやすい子供のいっちょ出来上がりになる危険性があるということはよく指摘されている。 箸の持ちかたで哲学とはなかなか面白い。辛口批評が受ける時代なのでこれからも活躍の場が広がりそうだ。
Posted by
いわゆるhow to本ではない。箸の持ち方で人間の価値は決まる,正しく持てない奴はおかしな奴,ということが延々書いてある本です。ただ,言わんとしていることは文化や型といったものを大事にし,学ぶべきは学び,尊重すべきは尊重すべきだということだと思います。その点に異論はありませんが,...
いわゆるhow to本ではない。箸の持ち方で人間の価値は決まる,正しく持てない奴はおかしな奴,ということが延々書いてある本です。ただ,言わんとしていることは文化や型といったものを大事にし,学ぶべきは学び,尊重すべきは尊重すべきだということだと思います。その点に異論はありませんが,著名人をこき下ろす内容には辟易する。
Posted by
- 1
- 2