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食料の地理学の小さな教科書 の商品レビュー

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2014/09/18

現在の日本の食料事情について(食材の原産国や加工地など)知りたいと思い読み進めたが、具体的な記述はほぼなく正直期待外れであった。 カタカナ語や〜論のような定義づけも多く、タイトル通り概論の書かれた教科書である。ただ、食料の供給が国境を越えて行われるようになった背景に産業革命がある...

現在の日本の食料事情について(食材の原産国や加工地など)知りたいと思い読み進めたが、具体的な記述はほぼなく正直期待外れであった。 カタカナ語や〜論のような定義づけも多く、タイトル通り概論の書かれた教科書である。ただ、食料の供給が国境を越えて行われるようになった背景に産業革命があることなど(フードレジーム論)、現在の食料事情の歴史的背景を大まかに学ぶことのできる一冊である。 巻末にある筆者お勧めの文献は興味深く、この本ら関連分野の知識を広げられるようになっている。 p44 小麦や大豆やトウモロコシの国別生産量と世界貿易→調べてみよう p49 量の話→食料供給は余るくらいがちょうど良い(不足することのリスク) p56 国家が食品の管理を司る(安全、量の確保) -食品衛生法 -食品安全基本法 -食管法(食料管理法) -食糧法(主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律) p68 フードレジーム論 1.1870〜1914産業革命→労働者層の増大 2.第二次世界大戦以降 米国から世界へ(GATT/WTOの誕生) 例、日本での小麦の普及 p77 世界に張り巡らされたフードチェーン p94 ローカルフードチェーンはオルタナティブ? 有機食品や地域食品の主流化=大企業の良質食品市場への参入 →大規模かすることで価格や利益が重視され、ローカルフードチェーンが本来有する理念が弱化する(顔の見える関係等) p98 ローカルフードチェーンは途上国の輸出の機会を奪う? p133 食品ロス・食品廃棄について 読んでみたい参考文献 -『孤立国』(1826)チューネン:地理学の古典として有名

Posted byブクログ

2014/06/05

フードチェーンという、自分の目の前の食べ物とその生産地の結び付きのチェーンを通して地理学を見ていく本。興味をそそられる目新しいことはあまり書いていなかった。

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