点滴ポール 生き抜くという旗印 の商品レビュー
本当に様々な人に読んで欲しい1冊。進行性筋ジストロフィーという病気の中で生きてゆくための五行詩。東日本大震災の話も凄いです。家族が居てくれる有り難さを感じます。
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五行で紡ぎ出されるほとばしる「生」に引き込まれ、ゆっくりとページをめくりながら自分の「いま」も五行で現したくなる欲求にかられる。 挟まれる写真の光が美しく、著者のまつ毛の可愛らしさ、その瞳のエネルギーに、思わず見つめあってしまう。 明日が 苦しい夜 ひらく 五行詩から 見つめる...
五行で紡ぎ出されるほとばしる「生」に引き込まれ、ゆっくりとページをめくりながら自分の「いま」も五行で現したくなる欲求にかられる。 挟まれる写真の光が美しく、著者のまつ毛の可愛らしさ、その瞳のエネルギーに、思わず見つめあってしまう。 明日が 苦しい夜 ひらく 五行詩から 見つめる眼
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本当に そう思わなければ 祈りでは なく 呟きなんだ 確かにその形は 違う、けれども 気づいた いつの間にか 届いた 祈り 思いのほんの 竹膜ほどの差で 変わってゆく ひとの 生き様 ひとの 死に様 楽観主義とは 現実の忌避 ではない 意思と勇気の 芯の強さだ 勝負事を 避けるよ...
本当に そう思わなければ 祈りでは なく 呟きなんだ 確かにその形は 違う、けれども 気づいた いつの間にか 届いた 祈り 思いのほんの 竹膜ほどの差で 変わってゆく ひとの 生き様 ひとの 死に様 楽観主義とは 現実の忌避 ではない 意思と勇気の 芯の強さだ 勝負事を 避けるように 生きても 最後は自分との 勝負事 理屈じゃない。五行に込められた魂 読んでほしい。 紹介してるのは、ほんの一部。 岩崎航さんは、Twitterもやってる。 「生きる」こと、伝えたいから。
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久しぶりに、泣けました。 本気で、泣けました。 静かに、泣けました。 齋藤陽道さんの写真は、やっぱり温かいです。
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岩崎航 「 点滴ポール 生き抜くという旗印 」 絶望の中の希望を感じる詩やエッセイ。 叱咤激励するというよりむしろ、自分の非力を受け入れて、自身が 人生(運命)からの問いに 応えている感じ 点滴ポールと旗という言葉選びがうまい *旗=生き抜く自己存在の強さ *その旗を点滴ポー...
岩崎航 「 点滴ポール 生き抜くという旗印 」 絶望の中の希望を感じる詩やエッセイ。 叱咤激励するというよりむしろ、自分の非力を受け入れて、自身が 人生(運命)からの問いに 応えている感じ 点滴ポールと旗という言葉選びがうまい *旗=生き抜く自己存在の強さ *その旗を点滴ポールに 揚げて ドンと構えている 著者をイメージした→船頭に立つ海賊な感じ 「生きる」という言葉が、「死なない」という意味に使われている。生きることの自発性というより、死なないことの自発性を感じる
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3歳で進行性筋ジストロフィーを発症し、現在は胃ろうと人工呼吸器を使用しベッド上で過ごしている岩崎さん。彼の五行歌からは、精一杯生き抜こうという強い思いがまっすぐに伝わってきて、胸が熱くなった。岩崎さんがこのような詩を書けたのは、ご両親の存在も大きいだろうな。「何も言わずに/さすっ...
3歳で進行性筋ジストロフィーを発症し、現在は胃ろうと人工呼吸器を使用しベッド上で過ごしている岩崎さん。彼の五行歌からは、精一杯生き抜こうという強い思いがまっすぐに伝わってきて、胸が熱くなった。岩崎さんがこのような詩を書けたのは、ご両親の存在も大きいだろうな。「何も言わずに/さすってくれた/祈りを込めて/さすってくれた/決して忘れない」「本当に花のある/人がいる/その花は年を重ねても/色あせない/楽観の母の輝き」「日付の大きい/カレンダーにする/一日、一日が/よく見えるように/大切にできるように」
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著者の岩崎航は、3歳で進行性の筋ジストロフィーを発症。 徐々に症状は進行し、現在は人口呼吸器を使い、 胃ろうから経管栄養で食事し、生活の全てに介助が必要な状態である。 そんな状況にあって、25歳で自分にできることがしたいと短歌俳句を作り始める。 その後、五行詩という詩型に出会っ...
著者の岩崎航は、3歳で進行性の筋ジストロフィーを発症。 徐々に症状は進行し、現在は人口呼吸器を使い、 胃ろうから経管栄養で食事し、生活の全てに介助が必要な状態である。 そんな状況にあって、25歳で自分にできることがしたいと短歌俳句を作り始める。 その後、五行詩という詩型に出会って創作を続け、 この本にはその彼の五行詩とエッセイが収められている。 ままならない自分の体に絶望し、自殺まで考えた彼が、 自分自身と闘い、自分の人生を肯定するところから生まれてくる詩は、 どれも人生をまっすぐ見つめており、力強い。 どんな 微細な光をも 捉える 眼(まなこ)を養うための くらやみ 羨んでいた 焦がれていた 爛(ただ)れた心の 感傷の赤 今はもう 茜色 乾かない 心であること 涙もまた こころの 大地の潤いとなる 彼にしか生み出せない詩に、病とではなく、 誰よりも自分自身と向き合い、対話し、闘ってきた彼の人生が伝わってくる。 本来、誰しも自分自身と向き合うことが一番辛いことだ。 彼の姿勢から学ぶものは多い。 そして何よりも勇気をもらえるのである。
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【ブックハンターさんからのコメント】 筋ジストロフィーの詩集です。 日常生活で気がつくことのない小さな幸せを感じることができる本です。筋ジストロフィーの患者さんについて知ってもらういい機会になると思います。
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生きた言葉 本を選ぶとき「間違いない」と確信を持てる個人的ガイドラインがいくつかある。 一番は、村上春樹であること。 二番は、柴田元幸。 三番がほぼ日である。 今まで何度となく“ほぼ日”でオススメしている書籍をオススメされるままに手にしてきた。 「困ってるひと」 h...
生きた言葉 本を選ぶとき「間違いない」と確信を持てる個人的ガイドラインがいくつかある。 一番は、村上春樹であること。 二番は、柴田元幸。 三番がほぼ日である。 今まで何度となく“ほぼ日”でオススメしている書籍をオススメされるままに手にしてきた。 「困ってるひと」 http://booklog.jp/users/uttyi/archives/1/4591124762 「懐情の原形」 http://booklog.jp/users/uttyi/archives/1/4901234048 「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」 http://booklog.jp/users/uttyi/archives/1/4822248526 「イシューからはじめよ」 http://booklog.jp/users/uttyi/archives/1/4862760856 などなどドナドナ… 振り返れば、全てのレビューにほぼ日で知ったと丁寧に書いているから面白い。 それと同時にほぼ日の影響力の凄まじさを感じずにはいられないわけで。 だいぶ脱線したところで、今回もみんな大好きほぼ日で紹介された一冊。 【ほぼ日:生きる、ということ。】 http://www.1101.com/iwasaki_wataru/2014-02-05.html 「点滴ポール 生き抜くという旗印」 過去に一度でも「死にたい」なんて思ったことを全力で悔いるほど、岩崎さんの言葉は力強い。 日々、刻一刻と体は蝕まれ、動かなくなっていくのに、こんなに強く生きられるものなのかと。 力強いという表現に語弊を覚えるほど、心を揺さぶられます。深く。しっかりと。 それもたった五行の詩に。 詩を好きになってずいぶん経つけれど、五行詩というのは初めてで、たった五行でこんなにも豊かに、世界を、生き様を、心を、表現できることに驚きを覚えました。 弱気も強がりも、すべてを五行で吐き出せる、素直さに。 それも難しい言葉ではなく、何気なく普段使うような言葉の組合せで。 ありきたりかもしれないけれど、自分が感じる“辛さ”なんて、たかが知れてるな。と恥ずかしくなる一冊。
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いっとき、自殺すら考えたことがあるといいます。そして、20代のうちの4年間には吐き気に苦しんだ時期もあったそうです。そうやって地獄を見てきたからこそ、生の輝きを痛いほどわかっている方なのかもしれない。なにかきっと、根源的な人間の生の力ってものがあって、それを意識の上で掴んでいるの...
いっとき、自殺すら考えたことがあるといいます。そして、20代のうちの4年間には吐き気に苦しんだ時期もあったそうです。そうやって地獄を見てきたからこそ、生の輝きを痛いほどわかっている方なのかもしれない。なにかきっと、根源的な人間の生の力ってものがあって、それを意識の上で掴んでいるのが岩崎さんだという気がする。この本に出会えたのはよかったなぁと思いました。「病身の人の詩だから」なんていうのに代表される偏見は吹き飛んでしまえばいいです。
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