ヒトはなぜ絵を描くのか の商品レビュー
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14721511
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チンパンジーに絵を描かせる実験を足がかりに、表題の疑問に迫る。幼稚園の頃、自分も描いた記憶がある顔から手足が伸びた人間の絵(頭足人と言うらしい)の例が出されていて、懐かしくなった。この頃から自分の絵描き能力は、大した進化をしていない。
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描画を切り口とした比較認知研究。絵を表象として描けるかどうかは言語獲得と関連している。言語獲得前,言語運用に障害があると,写真そのままのように(つまり表象化せず)覚えてい(られ)る。さすが科博認定サイエンスコミュニケータ,文章も読みやすい,というのは内輪の欲目か?なーんて。
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子供の頃には同じキャラクターをいくつも描いたり、様々な色のペンで模様を描いたり、今思い返してみると何が面白かったんだろうと思うような事がたくさんありました。あれらも脳や認知の発達に必要な過程だったということでしょうか。ヒトとチンパンジーの比較(絵を補間する能力など)の話題も面白か...
子供の頃には同じキャラクターをいくつも描いたり、様々な色のペンで模様を描いたり、今思い返してみると何が面白かったんだろうと思うような事がたくさんありました。あれらも脳や認知の発達に必要な過程だったということでしょうか。ヒトとチンパンジーの比較(絵を補間する能力など)の話題も面白かったです。
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クロマニョン人が絵を描いていたが、そこに筆者が注目していることは今ここに「ない」ものを描いていることだが、私が思うに、ヒトの「ない」ものを想像することは、後にヒトの「形而上学」を成立する萌芽が隠されているのではないかと、深読みしてしまいますが、いかがなものなのでしょうか。今ここに...
クロマニョン人が絵を描いていたが、そこに筆者が注目していることは今ここに「ない」ものを描いていることだが、私が思うに、ヒトの「ない」ものを想像することは、後にヒトの「形而上学」を成立する萌芽が隠されているのではないかと、深読みしてしまいますが、いかがなものなのでしょうか。今ここに「ない」ものを想起するヒトの宿命みたいなものを感じないではいられません。今後もよく考えなければならない課題です。 5章「想像する芸術」では、概念を拒否するアートを主題に展開されているが、子どもは、概念から逸脱した絵を大人とは違って自由に描くことを主張している。概念や言葉の手前のイメージを想像する奔放さの可能性を指摘。わたしは、言葉によらないアートの特徴を今回改めて考えされられた。 以上のことから、絵画は、「形而上学」からとらえた絵として、また概念を拒否するアートとして成立していることに改めて考えさせられた。
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チンパンジーの実験を通じ、ヒトがどのようにして絵を描いていくのか実験し、考察していく本。チンパンジーの実験の文量が多いが、最後の方で人間の芸術性に関することが書かれている。(図書館)
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