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甘い復讐 の商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2015/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集で表題の作品は小泉元総理親子をモデルとして拝借した作品で、元総理の腹違いの子供が正妻との子である腹違いの妹(美人既婚)を狙って不倫関係となっていくもの。このほか、誰もが振り返るほどの清楚系美人さくらの、あまりぱっとしない男との結婚式の模様をエロティックに描く「さくらの結婚」最後にはどんでん返しの結婚詐欺が出てくる話などが載っており、いずれも面白い。書下ろしである「余生」は私小説で著者がエイズへの感染を恐れる話だ。さすがこの位名の知れた作家になると、女性も次々と現れるようだが、妻との離婚を嘆いてもいて、我侭な作家らしい生活を送っているようだ。ここに書かれた女性たちはこれを読んでいるのだろうが、自分の事を書かれればやはり嬉しいのであろうか。

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2014/11/08

6つの短編集。どれも後味が・・・ 私にはちょっと合わなかった。復讐する側・される側どちらにも共感できず、最後まで完全に傍観者だった。。 「十階建てのラブストーリー」が一番印象に残った。設定はRPGみたいで面白かったが、展開が結構きつかった。

Posted byブクログ

2014/10/27

「正論」と「良識」は文学よりずっと上なのだ。という著者の怒りのようなものには共感するし、偽悪的表現のテイストは嫌いではないんだが、ちょっとストレート過ぎるかな。人間のクズさを描き出すなら吉田修一のような、その辺にいる人間のどうしようもなさみたいな表現の方が好み。

Posted byブクログ

2014/09/15

表題作は出自が複雑な修が、著名人の子息であるを隠して籠絡した早苗が実の妹だったことが判明し、さらに子供まで作る話しだが、読後感が良くない.復讐には違いないが、何かしっくりこない感じだ.その他の短編もグロテスクでドタバタな感じであまり馴染めなかった.

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2014/03/09

メルマ旬報Fesにて本人からサイン頂いてからやっと全部読めた。短篇集でも1本ごとのどす黒さは変わらず、強烈だが面白い。

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2014/02/26

またインパクトのある本を出したなぁ。 短編集なので、エグさも和らぐかと思っていたけど…。 そうでも無かった。

Posted byブクログ

2014/02/01

最後の『余生』以外は雑誌に掲載されたものなんだけど読んでて思いだした、掲載時に全部読んでてた。どんだけファンなんだよと読みながら思ったけど。 だからそれらがひとつの書物に綴られて形になった時にとてもよい樋口毅宏という作家を紹介するのに最適な短編集だなと思う。『タモリ論』ブレイク後...

最後の『余生』以外は雑誌に掲載されたものなんだけど読んでて思いだした、掲載時に全部読んでてた。どんだけファンなんだよと読みながら思ったけど。 だからそれらがひとつの書物に綴られて形になった時にとてもよい樋口毅宏という作家を紹介するのに最適な短編集だなと思う。『タモリ論』ブレイク後だから余計にこれから樋口作品に入る人がいたらいいと思う。 『余生』は諸々と複雑な気持ちになるしいろいろめんどくせえ人だなと改めて思うわけだが、『ある芸者の告白』って『アクシデント・リポート』の一つだとなぜか思っていたのはパピルスで読んだから記憶がごっちゃになっているのか。収録されている短編が今まで出た作品にそれぞれ近しい部分があって人に最初に薦めるのにいい短編集だなって。 樋口作品にあるゲイ的な関係性や最後に思わぬ人たちが実はみたいな展開(オチ)が苦手な人もいると思うけど、性的な描写とか暴力描写よりもそっちの方がダメな人はもちろん世の中にはいるけど僕はそういう樋口さんの作風好きだからやっぱり魅力的な短編集だと思う。 装幀イラストも古谷実さんですごく印象的だ。

Posted byブクログ