増補 21世紀の国富論 の商品レビュー
学研の宮原さんのおすすめで。 めざすべき資本主義の例を得た。 会社が株主のもの、会社はROEの最大化をめざす、といった暗黙の了解に全く共感していなかったけれど、会社は公器なのであり、顧客、従業員、株主、地域、社会、すべてにとってプラスであるべき、とする公益資本主義。腹落ち感ある。...
学研の宮原さんのおすすめで。 めざすべき資本主義の例を得た。 会社が株主のもの、会社はROEの最大化をめざす、といった暗黙の了解に全く共感していなかったけれど、会社は公器なのであり、顧客、従業員、株主、地域、社会、すべてにとってプラスであるべき、とする公益資本主義。腹落ち感ある。これで経営していきたい。 —- アメリカの企業統治 新CEOがやりがち、何も生み出していない ・短期・目先の株価を上げるための施策 ・マネーゲーム ・ストックオプションが元凶 手順 ・必要以上のリストラ ・試算圧縮(ROE) ・過去の累損の一掃 ・将来出るかもしれない負債まで引き当てる形で大きな損失を出す ↓ 株価下落 ↓ 底値でストックオプション付与 +リプライシング ↓ ・経費削減 ・IRを駆使 ↓ 2、3年後自然に会社の利益と株価が回復 ↓ CEOは何も生み出さずに莫大な利益を得る ↔︎長期的な安定した発展 CEO これから2、3年の間に取り組もうとしているビジョンを徹底的にインタビュー 公益資本主義 ・企業は従業員や顧客、仕入れ先などを含めた公共的なもの ・目的 社会に有用な製品やサービスを通じて社会に貢献する ・株主は会社の経済的な所有者 ・株主の利益は、目的を果たした結果
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いゃ〜!面白かった。 「会社は株主だけのもの」というアメリカ流の資本主義から公平な富の分配をする公益資本主義に変わることを提唱する筆者がわかり易く説明している。 印象に残った文章 ⒈ 企業をむしばむCEOゴロ ⒉ 株主にとっての利益になるのであれば、何万人の従業員が解雇されようと...
いゃ〜!面白かった。 「会社は株主だけのもの」というアメリカ流の資本主義から公平な富の分配をする公益資本主義に変わることを提唱する筆者がわかり易く説明している。 印象に残った文章 ⒈ 企業をむしばむCEOゴロ ⒉ 株主にとっての利益になるのであれば、何万人の従業員が解雇されようと「株主価値」が最大の時点で会社を解散するのがベストであると理解するのが、現在の資本主義である。 ⒊ 経済が文化をつくり、技術が政治をつくる。 ⒋ 社長と社員のあいだにあまり差のないフラットな組織をもつネットワーク型の中小企業 ⒌ これからの時代に日本が輸出すべきものは、システム(制度)やモデル、さらにルール(規則)といったいったもの ⒍ 人間が幸せになるということが一番の目的で、お金持ちになることやGDPを上げることは幸せになるための手段でしかないのです。 ⒎ 違いを認めたうえで、その違いをよく説明していく能力
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古典の「国富論」は読んだこと無いけど,経済活動は誰のために何のために行われるのかを考えさせられる。 人間生活が経済を基本としているからには,生活を安定させるため,生活を発展させるためには経済を熟慮する必要がある。 経済を単なる「金稼ぎ」ではなく安定した営み,それを多くの人が営...
古典の「国富論」は読んだこと無いけど,経済活動は誰のために何のために行われるのかを考えさせられる。 人間生活が経済を基本としているからには,生活を安定させるため,生活を発展させるためには経済を熟慮する必要がある。 経済を単なる「金稼ぎ」ではなく安定した営み,それを多くの人が営める環境とはどういうものか,それは天から与えられるものではないから,いかに作っていくのかのアイディアが本書で得られる。
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先進国に先駆けて日本は新たな技術を産業化していく「仕組み」づくりに力を注がなくてはならない。(現状は補助金を与えることしか出来ていない。) そして知識やアイデア、仕組みなどを世界に輸出し、特許使用料などの貿易外収支で国を富ませていく
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「会社は公器」「短期利益でなく長期経営」という主張はとても共感するが、主張の繰り返しが多く、それとは直接関連しない話題や筆者の投資先の事業紹介などに話が行き来しており、冗長に感じた。
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原丈人さんの著書ということで手にとった一冊。 原さんの提唱されている”公益資本主義”と今の世界の経済状況、そしてこれから世界の中で日本が歩むべき道を提示されています。 内容としては原さんの書かれている他の書とあまりというか、ほとんど同じです。ただこちらのほうが新しいし、丁寧に詳し...
原丈人さんの著書ということで手にとった一冊。 原さんの提唱されている”公益資本主義”と今の世界の経済状況、そしてこれから世界の中で日本が歩むべき道を提示されています。 内容としては原さんの書かれている他の書とあまりというか、ほとんど同じです。ただこちらのほうが新しいし、丁寧に詳しく読みやすいというところでしょうか。 ただ、内容的なことだけなら別著『新しい資本主義』の方がコンパクトでいいと思います。
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経済財政諮問会議で「日本型資本主義」による新しい経済成長モデルを提案し、50年後の日本を見据える原丈人とは、いったい何者なのか。2007年のベストセラーを大幅に増補。
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サブプライムローン問題、リーマンショックを予言したとして有名な本書。 若手行政官(官僚)への推薦図書として、マックス・ウェーバーらの古典と並んで紹介されたこともあるらしい。 読みたいと思いつつ、読んだことがなかったけれども、増補版が出たということで読んでみた。 増補にあたっては...
サブプライムローン問題、リーマンショックを予言したとして有名な本書。 若手行政官(官僚)への推薦図書として、マックス・ウェーバーらの古典と並んで紹介されたこともあるらしい。 読みたいと思いつつ、読んだことがなかったけれども、増補版が出たということで読んでみた。 増補にあたっては、主に時事ネタなどが更新され、具体例が増えているよう。 また、IFX(インデックス・ファブリック。リレーショナル・データベースに代りビッグデータ等の構造化されていないデータを取り扱うための新たな仕組み)についての記載もされている。 著者の原丈人氏は、考古学を学んだ後にベンチャーキャピタリストとして、未来を創るベンチャー企業の育成に携わっている方。 「会社は誰のものか」という議論は昔からあったが、原氏は、企業は国や地域社会に長期的に貢献できる存在でなければいけないと主張し、短期的に株価を上げることのみに固執しているCEOなどアメリカ型の資本主義を批判している。 本書の一番の主張としては、市場資本主義を脱却し、日本型資本主義である「公益資本主義」を実現すべきという、日本に対する提言である。 日本がこれから世界の中でプライムを取っていくためには、欧米やアジアの真似ではなく、新たな基礎技術を開発・育成しなければならない。 そのためには、短期的な利益を追求する資本主義ではない、新しい制度を日本が実現していかなければならない。 言うは易く、行うは難しであるが、原氏の凄いところは、実際に実践しているところである。 バングラデシュの「ブラック・ネット」やザンビアの「スピルリナ・プロジェクト」など、実例がいくつも紹介されていて興味深い。 これからの未来を考えるときに、旧来の資本主義では立ちいかないのは目に見えている。 私自身も、今の市場主義的な資本主義には疑問を持っていた。 しかし、だからといってどういう仕組みがよいのかも分からず、悶々としていた。 いっそのこと、共産主義にでも逆戻りしたほうがよいかと思ったことさえもある。 だから、原氏の主張にはとても共感できた。 本書を読むと、原氏が本当に日本のことを考えていることがよく分かる。 真剣に考えているから、それが具体的な政策として、提言に現れている。 そこには、「アベノミクス」のような、中身のない成長戦略ではなく、本当の意味で日本が世界の中で成長していくための戦略が描かれている。 今の日本には、自己の利益ばかり考えて、社会をよりよくする気概のある人が少ないように見える。 その中で出会った本書は、「八百万の神」の国、日本にとっての一筋の希望に見えた。 日本をよりよくしたいと本気で思っている人たちに読んでほしい一冊。
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動機づけ、幸せといった本来は定性的なものまで、何もかも定量的な数字で分析しようとしたために、手段と目的が反対になる現象が起きる p72
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PUC; パーベイシブ-ユビキタス-コミュニケーション 使っていることを感じさせず、どこにでも遍在し、 利用できるコミュニケーション機能 IFX; インデックス-ファブリック パトリシア-ツリー(検索アルゴリズム) ...
PUC; パーベイシブ-ユビキタス-コミュニケーション 使っていることを感じさせず、どこにでも遍在し、 利用できるコミュニケーション機能 IFX; インデックス-ファブリック パトリシア-ツリー(検索アルゴリズム) 公益資本主義
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