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かくかくしかじか(3) の商品レビュー

4.4

52件のお客様レビュー

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2023/08/23

故郷から遠く離れた美大に進学した明子。 野望は漫画家になること。だが、大学の日々の課題もこなせずに遊んでばかり。一方、漫画も1ページも描いていなかった。 卒業間近にして、明子はようやくその夢に向かい少しずつ動き出す。 とはいえ、実際漫画を描き始めるのではなく、とりあえず新古書店で...

故郷から遠く離れた美大に進学した明子。 野望は漫画家になること。だが、大学の日々の課題もこなせずに遊んでばかり。一方、漫画も1ページも描いていなかった。 卒業間近にして、明子はようやくその夢に向かい少しずつ動き出す。 とはいえ、実際漫画を描き始めるのではなく、とりあえず新古書店でのアルバイトを始めたのだ。ここでバイトをすれば漫画がただで読み放題というわけ。実際、このときいろいろなジャンルのものを読み漁ったことが現在でも貯金として生きているというから、経験は積むものである。 そしてそうして漫画に取り囲まれてみて、ようやくペンが動き始めた。交際中の大好きなイケメン彼氏をモデルとしたイラストなどなのだが。 卒業は迫る。故郷の親からも絵の先生・日高先生からも卒後の就職について心配して電話が来る。故郷に戻り、美術の先生になれ、という勧め。紆余曲折あったが、何とか日高先生が私立高校の美術教師の口を見つけてくれた。 彼氏とは別れたくない(彼は2学年下)。しかし、致し方ない。 彼は遠距離でも大丈夫と言ってくれた(けれども、大人になった今、もちろん、彼は隣にはいないのである。まぁそんなものだ・・・)。 そんなわけで故郷に帰ってきたが。 何と、日高先生が用意してくれたはずの就職口は、強いコネを持つ別の人物に奪われていた! 金もなければ友達もいない。明子は仕方なく、日高先生の絵画塾に再び通い、そして何となく先生の助手として働くことになる。 何はなくても実はこれが楽しい日々だったということに気が付くのは後になってからのこと。 一方、いつまでもまともな職に就かない娘に業を煮やした父は、自分の会社のコールセンターで働くよう命じる。 この仕事がむちゃくちゃ合わなかった。 夜は相変わらず、日高先生の塾での手伝いもある。 へとへとの日々。 ・・・しかし、起死回生の一歩はここから。 何と明子は会社を辞めたい一心で、漫画を描いて投稿するのである。 夜中の数時間の自由時間しかない中。がむしゃらに、しゃかりきに。 漫画家になる道がうっすらと見え始めるこの巻。 明子はようやく漫画のことを先生に打ち明ける。しかし、先生は取り合わない。 これは落書きだ。そうか、金になるのか。それはいい。漫画でお金が入るなら、そのお金を使って絵を描けばいい。 そうではない、と言いたい明子だが、先生との間の壁はどうしようもなく高い。 反論もできない。説得もできない。なぜなら先生の存在は明子の中でものすごく大きいから。 大きすぎる存在とは袂を分かつしかないのか。

Posted byブクログ

2023/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

仕事をどうするか 大学を卒業した後どうするか どうやって生きていくか どうやって お金を稼ぐのか 何かをやって 生きていかなければいけないからこそ 就職するのが生き方なのか 就職しないことが生き方なのか 今から振り返る

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2022/02/27

切羽詰まらないと、人は、動かないのかは?嫌々、人によるだろう。著者があけすけに事実を書ける心理状態になったのだろう。自分は、どうか?言えた方が明るく生きれる気がする。

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2022/01/25

美大を無事に卒業したけど、就職先のなかった明子。 そうだよね。 氷河期だったもんな。。 でも、日高先生は、明子を見放さない。 暑苦しいくらいに暑いけれど、そして、とんでもなく不器用だけど、とっても良い先生。 それがわかっているから、明子も先生には逆らえなかったし、先生に漫画家にな...

美大を無事に卒業したけど、就職先のなかった明子。 そうだよね。 氷河期だったもんな。。 でも、日高先生は、明子を見放さない。 暑苦しいくらいに暑いけれど、そして、とんでもなく不器用だけど、とっても良い先生。 それがわかっているから、明子も先生には逆らえなかったし、先生に漫画家になることを言えなかったんだろうな。。

Posted byブクログ

2021/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

就職できないまま大学を卒業 美女の臨時職員の仕事をする予定が、その話がなくなり、先生のアトリエで講師としてバイトをすることになる 両親にコールセンターの仕事を紹介され、いやいや始める 仕事を辞めたいという気持ちで憧れのブーケに投稿 なんと受賞し、デビューすることになる 先生を尊敬するあまり、宮崎から離れられなくなると思い一人暮らしをする決心をする

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2021/06/22

東村アキコの自伝的コミック美大卒業編。 先生の親心が沁みる…。 絵はスポーツと一緒で、毎日続けなければやはり鈍るのだろうか。

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2020/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 美大を卒業したあと、就職せずに宮崎に帰った明子。日高先生に再会し… 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ第三弾! ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。

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2019/10/14

登場人物の感情表現が多少オーバーである気はするが、作者の絵画教室であった出来事や絵を描くにあたり、抱いてたいた当時の葛藤等が伝わってくる内容だった。

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2019/05/31

大学卒業から「お仕事」へ…。 確たる道のないものを目標にしてしまったがための 焦りや足掻きや迷いが、ひしひしと伝わってきます。 そして、どんなときでも大きな存在だった「先生」の姿が。 残り2巻、どきどきしつつ、大事に読もうと思います。

Posted byブクログ

2018/01/16

卒業式は自動的にやってきて、好むと好まざるとにかかわらず、人生は進んでいく。佐藤さんもうまく行きていくタイプ。本のそでに書かれている「両方は むりなんだ」という言葉がぐっとくる。

Posted byブクログ