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パラレルな知性 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2013/10/29

さすが鷲田さん。好きやなあ。 身近にあるものごとを思考のタネにして、「あ、確かに」と思えるような思考を巡らせてゆく。 やっぱり、このひとの文章の繊細さ、触れたら壊れそうなぐらいに丁寧な言葉の積み上げが好きです。 でも、同時にこのひとの文章は一筋縄ではいかないな、と思う。 本気で書...

さすが鷲田さん。好きやなあ。 身近にあるものごとを思考のタネにして、「あ、確かに」と思えるような思考を巡らせてゆく。 やっぱり、このひとの文章の繊細さ、触れたら壊れそうなぐらいに丁寧な言葉の積み上げが好きです。 でも、同時にこのひとの文章は一筋縄ではいかないな、と思う。 本気で書かれると、あっという間についてゆけなくなる。けど、それも、いい。 このひとが言う「本気で取り組む」という言葉には、重みがある。いつも真剣。

Posted byブクログ

2013/10/25

科学について、大学について、コミュニティについて、メディアについての論考を通じて「知性とは何か」を語りかける一冊。 生活のあらゆるものがサービスとして外部化し、市民が無能力化してしまったことに対する危機感と、これから市民力(シチズンシップ)を取り戻していく必要があること。 専門...

科学について、大学について、コミュニティについて、メディアについての論考を通じて「知性とは何か」を語りかける一冊。 生活のあらゆるものがサービスとして外部化し、市民が無能力化してしまったことに対する危機感と、これから市民力(シチズンシップ)を取り戻していく必要があること。 専門技術が高度化するとともに対処が必要な問題も複雑化しているのに、他分野との専門家や市民との対話ができない専門家が多く、多角的なコミュニケーションの回路のデザインが必要であること。 一冊を通して、これら二点に触れるところが多く、筆者の強い想いを感じました。 新聞記者への叱咤激励ともとれる前向きな批評を読んで、また数は少ないのかもしれないけれどひとつの事件からその奥にある社会構造まで切り込んだ奥行きのある記事が取り上げられており、新聞も悪くないのかなぁ、たまには読みたいなぁ、という気持ちになりました。

Posted byブクログ

2013/10/18

出張帰りに先輩にエロ本買って帰りますと告げて買った本。 冒頭の、科学技術は専門家にゆだねるには荷が重すぎる。という文句に惹かれて買いました。

Posted byブクログ

2013/10/14

細分化された専門に引きこもる専門家と文句を言うだけの受身の人々、経済成長とともに堕落した知性(教養)を一喝し、大学のミッション、コミュニティの課題、メディアの役割を問う。初出で掲載された媒体や年代がバラバラで散漫な印象ですが、逆にそれが幸いして気楽に読めます。

Posted byブクログ