欲と収納 の商品レビュー
9年ほど前に読んでいる。あまり印象に残ってなかったけど、本棚を整理中に目に留まり、ちょうど家の中の整理を始めてもいたので読み直してみた。 我が本棚に一番多い作家さんはたぶん、五木寛之氏。続いて吉村昭氏。その次に群さんだろう。群さんの文章が好きで読みだすとすらすらと流れるような...
9年ほど前に読んでいる。あまり印象に残ってなかったけど、本棚を整理中に目に留まり、ちょうど家の中の整理を始めてもいたので読み直してみた。 我が本棚に一番多い作家さんはたぶん、五木寛之氏。続いて吉村昭氏。その次に群さんだろう。群さんの文章が好きで読みだすとすらすらと流れるような読書になる。 群さんの小説などは大きな山もドラマ性もないけれど、エッセイも含めて単純に本を読む、文章を読むということを楽しめる。自分とはかなり相性の良い作家さんなのである。 この本で一番興味深かったのは群さんの着物に対する愛情と本への愛着。着物なんて全くわからないけれど、群さんの文章からはその魅力みたいなものがぽろぽろこぼれ出てくる。興味がないのに興味を持ってしまった。 本に対する愛情はこれまた半端ではない。本は買うものという、読書家にとって王道の精神にあらためて深く感銘したし、群さんの本の収納、処分の仕方は実に興味深かった。 私は本は買えばたまる一方なので数年前から図書館から借りて読むというスタイルに変えている。でも、収納や今後の始末に困らなくていいのなら本は買いたいと思う。読んだ本が本棚にあり、その背表紙を眺めてあれこれと感慨に耽ることも楽しい読書生活のひとつだ。 群さんの「本は買う。借りた本には愛情がもてない」ということもわかるような気がする。いや、そりゃそうだな。
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序盤はどうしようかと頭を抱え、スイッチ入るとどんどん手放し始める。片付けってそういうもので、わたしもモノが増えては手放しを繰り返しています。その波が徐々に穏やかになっていって、暮らしを整えられるといいのですが。 でも、ある程度の物欲があった方が人生楽しいかなとも思うのです。
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なんか読んでしまう魅力がある わかるわかるって読んでいく。やっぱりモノは気づいたら増えて、捨てるのは大変
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群ようこさんの「収納」「片付け」に関するエッセイ。 テーマは、着物、洋服、靴・かばん、書類、などなど。 この本も、近年の群さんのエッセイ本通りの内容であった。 つまり、「なんとかしなくちゃ~」と思い悩み、「少しの努力」はするんだけど、抜本的解決は到底見込めず、特に解決することな...
群ようこさんの「収納」「片付け」に関するエッセイ。 テーマは、着物、洋服、靴・かばん、書類、などなど。 この本も、近年の群さんのエッセイ本通りの内容であった。 つまり、「なんとかしなくちゃ~」と思い悩み、「少しの努力」はするんだけど、抜本的解決は到底見込めず、特に解決することなく終わる・・・トホホ的内容だ。 当然、着物の章ではお母様への文句あり。 同じ話を何度も聞かされてるうち、ただの一読者である私が、群ようこさんのことを「親戚のおばさま」的に思えてくるのです。 あ~また同じこと話してるよ、その話もう聞いたよ、的な。 これが、私の群ようこエッセイの楽しみ方になりつつあります。 あと、木加工品(テーブルの足?)をベランダに出しておいて「いつか朽ち果てないかなぁ」と朽ち果て待ちなのは笑った。 枯れ枝みたいに朽ち果てることはないから、諦めて粗大ゴミとして処分してください笑! この本が出版されたのは平成26年1月。 私が手にした本は、平成27年10月の8刷であった。 約1年半で、このエッセイ本が8刷!? この出版不況において、やっぱり群ようこさんは強いんだなぁと実感。 ところで、この本の中に、大ベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」(byこんまり)が出てくる。どうやら、群さんも読んだらしい。 私も、話題になった当時、片付けの魔法を読みました。 私はこの本の影響で、着ていない服、読み終わった本、全部処分できた。結果、一個も困っていない。むしろ、何を捨てたのかすら忘れてしまったほど。こんまりに感謝している。 だから、この本を読んでも「どれもときめくんだよな~」「どれもかわいい~」と言って着物&動物のプリントを処分できない群ようこさんは、本物の着物マニア・動物マニア? もしくは、実はたいして困っていない(=そこまで片付けたいと思っていない)人? どっちかというと後者かなぁ。 あと、群ようこさんのエッセイで必ず登場する「バザー」という単語。 現代で、バザーってやってるのでしょうか? 確かに昔は、地元の小学校でバザーやるというと、読み古された本や、誰かが着たであろう服、お中元の残りみたいなものがたくさん出品されていた。それはそれで子どもながらに楽しかった記憶。 でも、今はバザー自体やってるの見たことないし、フリーマーケットするにしても、よほどきれいな物やハンドメイドの新品でないと、そうそう売れないと思う。 だから、群さん本で「バザー」という単語が登場するたび、「その品物は本当にバザーに出品されているのだろうか?」と思ってしまうのです。 漢方薬局の次に教えて欲しい、バザー引取業者である。 あとがきは「もう捨てるものはない」と言い切れるような生活を送りたい、という言葉で終わっていた。 御本人が一番わかっていると思うけどさ・・・ あえて言うね、絶対無理だろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
物を捨てられない言い訳をこんこんと綴ったもの。欲と収納とはピッタリのタイトル。どれもこれもがあるあるで、読みながらわが身を振り返り、なんとかしようと決意する。
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相変わらず面白い。 もう読んでて同意しかない。笑笑 ものが多いと面倒くさい、管理しにくい、探し物の時間がむだといいこ一つもないけど、それを全部クリアできる人は持ってでもいい人。それを楽しめる人も持ってていい人。 でも、踏ん切りつかなくて迷ってる人間が一番面倒くさいやつ。 っ...
相変わらず面白い。 もう読んでて同意しかない。笑笑 ものが多いと面倒くさい、管理しにくい、探し物の時間がむだといいこ一つもないけど、それを全部クリアできる人は持ってでもいい人。それを楽しめる人も持ってていい人。 でも、踏ん切りつかなくて迷ってる人間が一番面倒くさいやつ。 っていう笑笑。まさかにそれ。笑笑 そして、本が好きでっていう人の話で、歩きながら本を読んでてびっくりした! っていうのを読んで。 わたしもやってるなぁ、、、と。笑笑 二宮金次郎くらいだと思った!そんなやつ!って友達にびっくりされたことあった。 地下歩行空間とかは絶好の本読みながら歩き場所。笑笑 山道はちょっと危険だった。笑笑 程よい速度で歩く人の踵を本の裏で捉えながら歩くとぶつからないで読めるんだよねぇ。笑笑 大体サラリーマンとかだといい感じなんだわ。笑笑 そして、ラスト。 どうしても捨てられない自分を お前の持ってるもんなんて、誰もいらねーんだよ! って罵倒されたいっていう一言。 わかる。それすごくわかる。笑笑
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この題に惹かれて買った本! 片づけがなかなか進まない筆者の想いが伝わってくるような内容だった。共感できたのが本!! わたしも定期的に片付けをするけど本が大好きだから手元に置いておきたくてどんどん増えていく…。 悪循環だけどそれが良かったりもするから…それで良いのかなーと思わせてく...
この題に惹かれて買った本! 片づけがなかなか進まない筆者の想いが伝わってくるような内容だった。共感できたのが本!! わたしも定期的に片付けをするけど本が大好きだから手元に置いておきたくてどんどん増えていく…。 悪循環だけどそれが良かったりもするから…それで良いのかなーと思わせてくれる本だった♡
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群ようこさんのものの整理にまつわるエッセイ。 生きるために必要なもの、豊かさを感じながら生きるために必要なもの、それらとどう向き合い扱っていくのか。群ようこの場合、として着物や本や書類や服について書かれています。 捨てなくちゃ、と思い始めた著者の元へ送られてきた母の着物。量もさる...
群ようこさんのものの整理にまつわるエッセイ。 生きるために必要なもの、豊かさを感じながら生きるために必要なもの、それらとどう向き合い扱っていくのか。群ようこの場合、として着物や本や書類や服について書かれています。 捨てなくちゃ、と思い始めた著者の元へ送られてきた母の着物。量もさることながら、その状態の悪さに怒りが収まらない。 「母親にとって着物は、外に出て見栄を張るための道具でしかなかったのだ。」 「人は自分の分不相応のものは持ってはいけない」 タイトル通り、欲と収納について考えるきっかけをくれる、さらっと読める一冊でした。
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