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天切り松 闇がたり(第5巻) の商品レビュー

4.4

33件のお客様レビュー

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2014/05/06

久しぶりの天切り松シリーズ最新刊。 相変わらず、安吉一家は誰も彼もが「粋」である。 小説の中の変わり行く時代の中でも、また9年間ぶりの新刊という現実の時間を経た中でも、変わらぬ彼らの心意気に触れられるのは、昔馴染みにあったような安心感と、嬉しさを与えてくれる。

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2014/04/10

待ってました! 作者自身が長男坊と位置付ける「天切り松シリーズ」最新刊。 今回も眼細の安吉親分の下、粋で痛快で奥歯を噛みしめ 涙を隠すシーンが満載。 元旦の浅草寺を賑やかす 安吉親分。 おこん姐さんの意気地と恋路。 説教寅と伝説の箱師。 御贔屓、黄不動の栄治と不器用な愛情で向き合...

待ってました! 作者自身が長男坊と位置付ける「天切り松シリーズ」最新刊。 今回も眼細の安吉親分の下、粋で痛快で奥歯を噛みしめ 涙を隠すシーンが満載。 元旦の浅草寺を賑やかす 安吉親分。 おこん姐さんの意気地と恋路。 説教寅と伝説の箱師。 御贔屓、黄不動の栄治と不器用な愛情で向き合う父親の 章は喉の奥が熱く痛くなるほど泣けた。 タイトルのライムライトにはご存知天下のチャップリンを書生常が華麗に匿う。 どうか このシリーズはいついつまでも続いて欲しいと 願わずにはいられない。

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2014/03/23

黄不動の栄治が好きです。よって「琥珀色の涙」に泣かされた訳なんですが、仕事っぽい仕事をしている訳ではないのでそこがマイナス要素かな、と。ま、これはこれでおもしろく読みましたけど。栄治兄ィがぱちっと仕事する話が読みたいです。

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2014/03/20

約10年ぶりのシリーズ第5弾。相変わらずかっこいい。粋でいなせってのはこういう事なのかと。中村勘九郎のあの名演技が思い浮かびましたが、新作はもう目にすることが出来ないのだと思うと無性に哀しいです。

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2014/03/10

いつものような痺れる読後感!本当に最高の闇がたりの数々!このシリーズだけは、他の作家に、絶対に真似のできない最高傑作!!

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2014/03/06

第四巻から九年ぶりの第五巻。目細の安吉一家、中抜きの名人、目細の安吉、正面切っての押しこみ強盗の説教寅、玄の前の女掏摸、振袖おこん、松蔵に天切りの技を教えた黄不動の栄治、百面相の書生常、相変わらずみんな矜恃溢れる素敵な面々でした。第五巻は全六話の短編集。実在の人物、偉人と関わらせ...

第四巻から九年ぶりの第五巻。目細の安吉一家、中抜きの名人、目細の安吉、正面切っての押しこみ強盗の説教寅、玄の前の女掏摸、振袖おこん、松蔵に天切りの技を教えた黄不動の栄治、百面相の書生常、相変わらずみんな矜恃溢れる素敵な面々でした。第五巻は全六話の短編集。実在の人物、偉人と関わらせて物語を盛り上げる手法は健在で最終六話では喜劇王チャップリンと絡みます。天切り松の闇語り、次は九年も開けずに聞きたいものです。

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2014/03/03

天切り松シリーズの最新作単行本。表題作「ライムライト」を含む6篇を収録。単行本としては9年ぶりというから結構間が空いたが、ディテールの描写1つ1つに綿密な取材が必要だと想像されるので、このペースはしょうがないだろうな。

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2014/03/02

久しぶりの天切り松シリーズの最新刊ですが、さすがの粋な闇がたりの話の連続で良かったですね!目細の安吉親分一家である安吉親分をはじめ、振袖おこん姐さん、説教寅、黄不動栄治、百面相の書生常のエピソードを下っ端だった天切り松こと松蔵が闇語りで語っていくのがおきまりのパターンですがいいん...

久しぶりの天切り松シリーズの最新刊ですが、さすがの粋な闇がたりの話の連続で良かったですね!目細の安吉親分一家である安吉親分をはじめ、振袖おこん姐さん、説教寅、黄不動栄治、百面相の書生常のエピソードを下っ端だった天切り松こと松蔵が闇語りで語っていくのがおきまりのパターンですがいいんですよね!今回はタイトルにもなっているチャップリンの話と根岸の棟梁の話が特に印象に残りました!また続編を出して欲しいと思います。

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2014/05/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの名シリーズ。第5作登場 お馴染み、目細の安吉一家の面々が松蔵の口を借りて活きいきと蘇る 読んでいて、その任侠精神の極みにこみ上げてくるものがある お気に入りは第二夜、「月光値千金」のラストシーン おこんが投げた千金の札ビラが月夜に舞う なんとも小粋。 「いよっ、おこん姐さん!」 6編とも甲乙つけがたい粒ぞろいのおはなしです 取り締まり側のおしろいこと白井検事正も小粋な役回りで登場、いいね 最終章のライムライトが消えるように、このシリーズも終わりになってしまうんだろうか

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2014/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

9年ぶりの天切り松新刊!だそう。 舞台は大正末から昭和8年まで。大正のモダンな感じが好きだったけど、昭和に入ってからも面白い。映画とか美術とか音楽とか芸術の在り方ってその時代によって変わっていくものだと感じる。 月光価千金でおこん姐さんに年下の御曹司がプロポーズするのが可愛らしかった。相変わらず姐さんは断ってしまったけど、まためげずに出てきそうな気がする。 薔薇窓の千代子さんの話が辛かった。戦争が生み出した悲劇。娼婦にならないと生きていけなかったり誰かに謝ってほしいって感情が芽生えたり。。。懲役13年になったからこそ慰安婦になったり満州へとばされたりせずに済んで最悪の事態を免れたって思ったら、まだ救いがある。

Posted byブクログ