物語の法則 の商品レビュー
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近年、映画鑑賞が趣味と言っていいほど、良く映画を観るようになった(しかも劇場で)。 加齢とともに物忘れもひどいのでレビューも豆にして、記憶をとどめておこうとしている。 そうこうするうちに、映画作品の一定のパターンというか、見せ方の定石、あるいは定型があってのその変形など、物語作りの妙に興味がわき出した。 というところで読んでみた。 講義型というのか、なんなのか。軽く読みやすいようでいて、なかなか要領を得ず、読みにくいのだが、書いてある内容はタメになった。 実際、タメになるのは、本書の教えを元に、脚本なり、ストーリーを編み出そうとする人だろうな。
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これはすごい、、ストーリーテリングの際の文章の組み立てを学ぶために。 ヒーローズジャーニーが強すぎる。。
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面白いストーリーはどのように作られるのか? を解説してくれる良書 物語を作りたい人は勿論のこと アニメ、映画、マンガなどのストーリーを高いクオリティで味わいたい人にもオススメしたい 特に、ヒーロージャーニーというフレームワークは必見
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神話理論を応用した物語創作の指南書。現役脚本家と講師の実践的な内容。クリエイターではなくても、この本を片手に映画を観るときっと楽しい。 【瞬読74冊目 毎分7000文字】 テーマを持つ。キャラクターはなにかを求めている。求めるもののリストを作ってみる。シーンはキャラ同士の取引である。観客との契約は金銭と観客の差し出す時間に見合った作品を提供すること。 物語創作のいくつかのツール ①両極性ツール ②ヒーローズジャーニー ❶日常世界❷冒険への誘い❸冒険の拒否❹賢者との出会い❺戸口の通貨❻試練、仲間、欲❼もっとも危険な場所への接近❽歳代の試練❾報酬❿帰路⓫復活⓬宝を持っての帰還 ③キャラクターの代数方程式 キャラクター=求めるもの+動き+障害+選択 ④相互アクション 求めるものを得るまでの行動をとらせているか? ⑤キャラクターの原型と類型❶ヒーロー❷シャドウ❸賢者❹使者❺戸口の番人❻変身する者❼トリックスター❽仲間 プロップのキャラクターは31種 ⑥ログ・ラインとシノプシス ログ・ラインは話やシーンを一文で表すこと。シノプシスはあらすじ。章ごとでもよい。これらがきちんと説明出来たら物語は破綻していない。アイディア出しのときにも使えるツール。 ⑦環境的事実❶日付❷場所❸社会的環境❹宗教的環境❺政治的環境❻経済的環境 ⑧ボードビルから学ぶ ショーの山場は出し物の最後から二番目。出し物にコントラストをつける。同じことの繰り返しをやらない。常に自分を超えていけ。
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2021/2/19 シーンは取引。取引が終われば次のシーンへ。これは参考になった。 アリストテレスは物語が始め、中、終わりの3要素から構成され、始めとはそれ以前に何も必要のないもの、終わりとはそれ以後には何もないものと規定したが、物語全体のみならず各シーンについても同様のこと...
2021/2/19 シーンは取引。取引が終われば次のシーンへ。これは参考になった。 アリストテレスは物語が始め、中、終わりの3要素から構成され、始めとはそれ以前に何も必要のないもの、終わりとはそれ以後には何もないものと規定したが、物語全体のみならず各シーンについても同様のことが言えるだろう。 また本書で解説されているような法則に従って物語ることで、自分の内側にあって不確かだったものが掘り起こされて整理される、という訳者さんの後書きも大変参考に。読むことも同じだと思う。脚本術(文法)や文学理論もなくても映画や文学を味わうことはできるが、それなくして損なわれる「読み」というのも存在するはず。言い換えれば、文法や理論は自分の中の不確かなものを掘り出すツールであるということ。
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ジョゼフ・キャンベルの「英雄の旅」に関心があって、その関連で読んでみた。 といっても、これは映画のシナリオを書くためのガイド本で、「英雄の旅」はいろいろあるツールの一つ。 シナリオ・ライターになるつもりは全くないのだが、物語を効果的に使うという意味では、参考になるテクニックが...
ジョゼフ・キャンベルの「英雄の旅」に関心があって、その関連で読んでみた。 といっても、これは映画のシナリオを書くためのガイド本で、「英雄の旅」はいろいろあるツールの一つ。 シナリオ・ライターになるつもりは全くないのだが、物語を効果的に使うという意味では、参考になるテクニックがたくさんあった。 あと、映画をみるときに、これを知っているといろいろ楽しみが増えそう。
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・実務に携わっている人が書いている ・翻訳文だから(ある種推敲されていて)すらすら読める ・二人で書いているからわかりやすい客観性がある ・脚本家が書いているから本として面白い ストーリーテリング・ストーリーの構造を学ぶにあたってはベストな一冊だと思う。 おまけ(?)で、実際に...
・実務に携わっている人が書いている ・翻訳文だから(ある種推敲されていて)すらすら読める ・二人で書いているからわかりやすい客観性がある ・脚本家が書いているから本として面白い ストーリーテリング・ストーリーの構造を学ぶにあたってはベストな一冊だと思う。 おまけ(?)で、実際に脚本家として食べていくための方法論も書いてあって面白かった。5年は続けましょう。
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映画制作の大学があれば、そのまんま教科書として使えそう。「コツ」や「ノウハウ」ではないので本を読みなれていない人にはきついかもしれないけど、理論書としては読みやすい部類。映画関連の世界に進みたい学生さんは必読。
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【内容】 一本筋の通った物語をつくるために。 構成、人物、環境を考えましょう。 入門から実践まで手を引いてくれます。口語的で且つ章の纏まりが緩めであるにもかかわらず、400頁ほども分量がある点に注意。 【類別】 脚本/構成/作劇。人物造形/ストックキャラクター。舞台環境設定。 ...
【内容】 一本筋の通った物語をつくるために。 構成、人物、環境を考えましょう。 入門から実践まで手を引いてくれます。口語的で且つ章の纏まりが緩めであるにもかかわらず、400頁ほども分量がある点に注意。 【類別】 脚本/構成/作劇。人物造形/ストックキャラクター。舞台環境設定。 主に大衆性娯楽作品の制作を念頭に置いたものです。 【着目】 具体例は豊富ですが欧米の作品ばかりですからその点ご留意ください。『キューティ・ブロンド』『マディソン郡の橋』『スター・ウォーズ』『マクベス』他多数。 夥しい量の知識に裏打ちされた帰納って感じの手法というか構造というか雛形的なやつをあれこれたくさん出してくれます。キャンベル、プロップ、テオプラストスを主な参考としているようです。 物語られながらほへーってなるタイプの書籍ですので私感としてお薦めします。でも血肉にするには実践あるのみと釘が刺されます。てなわけでしましょう。 なお、文章がこなれていない印象を受けましたけれども、訳者か著者かそれ以外か、原因がどこにあるのかは判断できません。 【備考】 このレビューは初版に拠っています。
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読者や視聴者から高く評価される物語の特徴は何か? それは、「彼らを退屈させないこと」だ! ハリウッドで数々のストーリー開発に携わったコンサルタントと、友人で映画学の講師が教えるハリウッド式ストーリー創作ハウトゥー本。 この本で解説されている、物語を面白くするポイントだが、...
読者や視聴者から高く評価される物語の特徴は何か? それは、「彼らを退屈させないこと」だ! ハリウッドで数々のストーリー開発に携わったコンサルタントと、友人で映画学の講師が教えるハリウッド式ストーリー創作ハウトゥー本。 この本で解説されている、物語を面白くするポイントだが、映画や漫画や小説に限らず、同人誌や動画投稿サイトのMMDドラマや手書き劇場といった二次創作でも、面白いと高く評価される作品にはいずれもそのポイントが少なからず盛り込まれていることに、この本を読んでから見返すと気付かされる。製作者の何割かは無意識にストーリーに組み込んでいるのかもしれないが、どちらにせよ、そのポイントがあるから面白く感じるのだ。 読者や視聴者ならこの本を片手に、面白かった作品のどこが本で解説されているどのポイントに該当するのか、面白くなかった作品はどのポイントを盛り込めば改善できたかを考えてみてもいいし、創作を嗜んでいる人なら、自分の作品に足りないポイントは何かを確かめるために読み込むのもいいかもしれない。
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