だいたい四国八十八ヶ所 の商品レビュー
久し振りに宮田珠己さんの文章を読んだ。やっぱりいいなこの文体。『真面目⇒おふざけ』に変化する流れが絶妙。こんな感じで日頃トークができれば、きっと友達・・・減るだろうな。 でも好きなんだこの文体。大学生の時に好きな子に薦められて読み始め、それ以来ずっと好きで、好きな子とは早々にお別...
久し振りに宮田珠己さんの文章を読んだ。やっぱりいいなこの文体。『真面目⇒おふざけ』に変化する流れが絶妙。こんな感じで日頃トークができれば、きっと友達・・・減るだろうな。 でも好きなんだこの文体。大学生の時に好きな子に薦められて読み始め、それ以来ずっと好きで、好きな子とは早々にお別れしたけど、別れずに付き合ってます。 ありがとう、タマキングだけを残して去ってしまった人。 さて、今回は国内、しかも四国だけと宮田さんにしてはフィールドは一見狭いようだけど、タマキングワールドは健在です。文章を書くのが仕事だから表現力が面白いのは当たり前なのかも知れないけど、それ以上にこの人の引きの強さを感じる。あと着眼点。どうしてそんなことに出会えるのか、どうしてそこを見てしまうのか、そしてどうしてそこはどうでもいいと切り捨てられるのか。
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旅の紀行文は、名所礼賛とか、うまいものがどうとか、ハプニングやトラブルとか、思いや感想ばかりのものになりがちだが、抜群の描写力とちょっと突き放したような乾いた筆致で面白く読める。力のあるライターだと思った。
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宮田さんの文章は始終ゆるい感じだが、結構、核心をつかれるので、おおーっと心うたれることが度々。タイトルはだいたいだったのに、八十八ヶ所徒歩で完璧に巡ってらっしゃるので、これを読めば四国八十八ヶ所回った気になります。
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2014年1月が第1刷なのに楽○では入手できず、ようやく手に入れた本書。タイトルどおり程よく力の抜けたお遍路紀行で、お気に入りのフレーズに附箋を付けていったら、10本以上にもなってしまった。予想外に面白い文体で、著者の他作品を消費税増税前に駆込み発注してしまった。八十八番札所を打...
2014年1月が第1刷なのに楽○では入手できず、ようやく手に入れた本書。タイトルどおり程よく力の抜けたお遍路紀行で、お気に入りのフレーズに附箋を付けていったら、10本以上にもなってしまった。予想外に面白い文体で、著者の他作品を消費税増税前に駆込み発注してしまった。八十八番札所を打ち、札所巡り1周を果たすべく六番札所へ向けて歩くくだりで、何気ない文章なのに何故だか感動する自分がいた。
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ゆるい旅日記といった感じ。 お遍路参りってしてみたいけど、ハードル高いななんて思っていたけど、こんな形もあるんだと知って、自分なりのお遍路参りも見つけられそうな気がした。 とはいえ、作者が書いているほど簡単ではないのだろうな…。 いつかはお遍路挑戦してみたいと思わせてくれる一冊。
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筆者がお遍路を淡々とする話ですが、本当に淡々としているのでそれほど楽しくない。ちょっと辛口かもしれないけれど、シェルパ斎藤や高野秀行の本を読んでいる時のウキウキ感は無いです。好みの問題なんだと思う。 想えばデビュー作の「旅の理不尽」から肌が合わないという気がしていたのであった。残...
筆者がお遍路を淡々とする話ですが、本当に淡々としているのでそれほど楽しくない。ちょっと辛口かもしれないけれど、シェルパ斎藤や高野秀行の本を読んでいる時のウキウキ感は無いです。好みの問題なんだと思う。 想えばデビュー作の「旅の理不尽」から肌が合わないという気がしていたのであった。残念。
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お遍路さんの時の体験がゆるーく書かれていて、ぽーっと読むことができました。 作者の辛かった、よかったと感じたところがいろいろ書かれていて、そういうことがありそうだなー、と感じる本でした。 考え方的な部分は好みは多少あるかもしれないけど、僕はこの人の考え方はありかなと思いました。...
お遍路さんの時の体験がゆるーく書かれていて、ぽーっと読むことができました。 作者の辛かった、よかったと感じたところがいろいろ書かれていて、そういうことがありそうだなー、と感じる本でした。 考え方的な部分は好みは多少あるかもしれないけど、僕はこの人の考え方はありかなと思いました。というか僕も同じようなことを考えそう。 お遍路さんをいつか歩きたいと思わせてくれた本です。
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理由なく、四国八十八巡りを歩いてみたいと、思い立ったが吉日。東京からはるばるフェリーで徳島県1番礼所の霊山寺をスタートした著者。気分はお気楽観光、信仰心などこれっぽっちもない。タイトルの「だいたい」が示す通り、脱力系で寄り道しまくりの旅日記。いつでもやめてやるという鉄の意志を持っ...
理由なく、四国八十八巡りを歩いてみたいと、思い立ったが吉日。東京からはるばるフェリーで徳島県1番礼所の霊山寺をスタートした著者。気分はお気楽観光、信仰心などこれっぽっちもない。タイトルの「だいたい」が示す通り、脱力系で寄り道しまくりの旅日記。いつでもやめてやるという鉄の意志を持った著者が四国内をずんずんと突き進む。 足のマメの痛みに格闘したり、金剛杖の使い方に悩んだり、妙なところにスポットを当てつつ、外国人のガイド、カヌーの川下り、温泉めぐりなど観光も堪能。一人旅なんだけど、実に楽しそう。なんだかんだ言いいながも、八十八巡りを果たしてしまうのもニクい。 著者は言う。旅の醍醐味とは想像していた場所に、今、自分がそこにいるという実感なのだと。そんな人だから「だいたい」という衝動的な旅を実行し、楽しめるのだろう。
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宮田珠己『だいたい四国八十八箇所』読了。 随分と適当な本だな〜と思って読んでたけど、読み進めていくうちに、「遍路ってこんな感じなのか〜」と我がことのように感じれる良書。 印象に残った箇所は、over60は〇〇日で歩ききった、1日〇〇キロ歩いた、などの健康自慢が多くて、先を急い...
宮田珠己『だいたい四国八十八箇所』読了。 随分と適当な本だな〜と思って読んでたけど、読み進めていくうちに、「遍路ってこんな感じなのか〜」と我がことのように感じれる良書。 印象に残った箇所は、over60は〇〇日で歩ききった、1日〇〇キロ歩いた、などの健康自慢が多くて、先を急いでいるように見える一方、若者はのらりくらり四国一周してて郵便局の消印集めたり、とにかく無意味なことに一生懸命になってるってところ。 遍路を楽しめるのは、後者でしょうね。 あとは、国道のような車通りが多いところは二度と歩きたくない(ファーストフード的な道は歩きたない!)けど、山の中や標高の高いところは大変だけど楽しいってのは、地域の存続を考える上でも重要な視点だと思います。
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めっちゃアバウト!なタイトルとは裏腹にきっちり四国巡礼しているこのエッセイ。 読んだだけなのに、ちょっと行った気になってしまったり。
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