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帰ってきたヒトラー(上) の商品レビュー

3.7

64件のお客様レビュー

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2014/11/16

突然現代のベルリンでヒトラーが蘇る。ただ自殺したことは覚えていない。近くのキオスクに身を寄せる内にヒトラーそっくりの芸人と間違われテレビに出ることになる。 一種の風刺小説。日本だと東條英機あたりか。政治の世界では無くTVで毒舌芸人と扱われるのが面白い。会話としても成り立っていない...

突然現代のベルリンでヒトラーが蘇る。ただ自殺したことは覚えていない。近くのキオスクに身を寄せる内にヒトラーそっくりの芸人と間違われテレビに出ることになる。 一種の風刺小説。日本だと東條英機あたりか。政治の世界では無くTVで毒舌芸人と扱われるのが面白い。会話としても成り立っていない所などが面白いのだが、ドイツ国内事情が解らないため十分には楽しめなかった。

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2014/10/15

よりによってこの人をネタにしてしまっていいのだろうか、という罪悪感もありつつ読みましたが、十分楽しめました。 下巻も楽しみ。

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2014/09/12

古すぎず、新しすぎず、若すぎず、年寄りすぎずな人物のタイムスリップもの。 タイトル通りで、ニヤニヤ。 感想は下巻で。

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2014/08/19

コンセプト(プロット)は最近で言えば『テルマエロマエ』的な、よくあるタイムスリップもので、「彼」が自殺(心中)未遂で現代に突然生き返った、というもの。 本人は大真面目なのだが、周りは彼のことを「モノマネお笑い俳優」としか思わず、完全に噛み合わない会話が、会話としては成立していくサ...

コンセプト(プロット)は最近で言えば『テルマエロマエ』的な、よくあるタイムスリップもので、「彼」が自殺(心中)未遂で現代に突然生き返った、というもの。 本人は大真面目なのだが、周りは彼のことを「モノマネお笑い俳優」としか思わず、完全に噛み合わない会話が、会話としては成立していくサマが可笑しい。いや実際、かなりおかしい。 ひとりニヤニヤとしながら、ときに噴き出しそうになりながら読んでいたのは、ハタから見たら怪しかっただろう。 くだらないと言えばくだらないが、個人的にはなかなかのヒット。純粋に面白かった。 ※『わが闘争』は未だにドイツでは発禁だそうですが、同国でも、「彼」をここまでパロディ化できるようにようやく社会がなったということでしょうか。

Posted byブクログ

2014/07/30

上巻読了。 現代にあの「ヒトラー」が行き帰り、毒舌芸人として活躍するという設定。 内容もおもしろいが、各章ごとの目次もおもしろい。「ユーチューブに出ているんですよ!」とか。いかにも現代的な内容を挟みながら、ヒトラーが周囲の人物と絡んでいく。 ヒトラーはもちろん自身の主義主張を貫...

上巻読了。 現代にあの「ヒトラー」が行き帰り、毒舌芸人として活躍するという設定。 内容もおもしろいが、各章ごとの目次もおもしろい。「ユーチューブに出ているんですよ!」とか。いかにも現代的な内容を挟みながら、ヒトラーが周囲の人物と絡んでいく。 ヒトラーはもちろん自身の主義主張を貫こうとするのだが、現代の人はジョークだととらえる。実際はずれているのだが、表面上はかみ合っていることになる。 キオスクの主人とのやりとりもおもしろい。 あっという間に上巻を読了。

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2014/07/30

上巻読了。もしヒトラーが現代に生き返ってしまったら・・・という話。当然、まわりからはものまね芸人だと思われ、往時のまんまの発言がウケちゃったりする。人種差別とか現政権批判とか言いたい放題なんだけど、ヒトラーの口を借りてドイツ人の本音が語られてるような。

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2014/07/26

クリーニング屋のくだりはとても面白い。マスコミや政治・経済にかんする皮肉や批判は既出のものがおおいと感じられた。所詮、主人公はヒトラーではない。

Posted byブクログ

2014/07/25

もしも現代のドイツに、ヒトラーが蘇ったら......。 ここ最近の一番のヒット。 まさかヒトラーの演説で、大爆笑する日が来るとは思わなかった。

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2014/07/20

総統閣下復活の物語。これ見ると本当にヒトラーって悪人やら悪魔という化け物扱いしているけど、老人や若者に優しい政治的に真摯に取り組む一人の人間であるということがわかる。ナチスの組織やら大臣の名前を知っているのである程度はヒトラーの側近たちは分かってはいるが、ナチスにある程度詳しいキ...

総統閣下復活の物語。これ見ると本当にヒトラーって悪人やら悪魔という化け物扱いしているけど、老人や若者に優しい政治的に真摯に取り組む一人の人間であるということがわかる。ナチスの組織やら大臣の名前を知っているのである程度はヒトラーの側近たちは分かってはいるが、ナチスにある程度詳しいキャラがボルマンを知らないのはびっくりした。ドイツではあんま有名じゃなのね。あと、ゲッベルスが総統の評価が高かったのはこの物語がプロパガンダにまつわるお話なのでうまくやっていた彼を評価しているだけでなく、最後まで自分に従った数少ない大幹部だったからいなくて寂しく思ったのではなかろうか?悪の出世学で書かれているようにこの人は中々妥協やら遠慮したりせず、自己評価が以上に高い。ヒトラーが否定されている状況でヒトラーのままでテレビやらYOUTUBEに出演しても動じもせず、常に全速全身で立ち向い、カリスマ的な魅力で周りの人間を引き寄せていくのはさすがは総統だと感じると同時にこういう人間がいればいつでもナチズムは再生されるという恐怖も感じた。

Posted byブクログ

2014/07/18

[よりによって、この男]自殺したヒトラーがもし現代で目を覚ましたら......そんな奇想天外な設定を巧みに操ることで、なんともブラックな刺激を読者に与える小説です。ナチスやヒトラーがタブーとされているドイツにおいてミリオンセラーとなり、喧々諤々の議論を巻き起こした「問題作」でもあ...

[よりによって、この男]自殺したヒトラーがもし現代で目を覚ましたら......そんな奇想天外な設定を巧みに操ることで、なんともブラックな刺激を読者に与える小説です。ナチスやヒトラーがタブーとされているドイツにおいてミリオンセラーとなり、喧々諤々の議論を巻き起こした「問題作」でもあります。著者は、ジャーナリストとして活躍したティムール・ヴェルメシュ。訳者は、本書の翻訳はキャリアの中でも特に大変だったと語る森内薫。 発想からして読者を引きつけることこの上ないのですが、発想倒れに終わることなく、プロットや小説内の人間関係を構築し得たところに本書が幅広く読まれる秘訣があったのではないかと思います。私が読んでもヒヤリとする記述などが散らばっていますので、実際にドイツ語でこれを読んだ方にその感想を伺ってみたいです。非常に、非常に刺激的な読書体験でした。 本書はヒトラーの独り語り形式で進んでいくのですが、そのヒトラーの考え方や物の言い方、現代社会を視る眼の一部に思わず「同感」や「ニヤり」とさせられてしまい、そんな自分にヒヤリとするというのも本書でしか味わえない不思議な感覚ではないでしょうか。例えば、下記の一節などはドイツに限られない国の文脈でも思わず唸らされてしまうところがあるのではないかと。 〜多様な選挙民を引きつけられるように考えられたそのスローガンとは……。「悪いことばかりじゃなかった」。歩き出すのだ。このスローガンとともに。〜 これは売れます☆5つ ※本レビューは上下巻を通してのものです。

Posted byブクログ