年齢学序説 の商品レビュー
図らずも芸人さんの本が3冊続いた。 若林君と上田さんに続いて大吉先生の登場で、とても期待して読み始めたのだけど、ハードルを高くしてしまった分、正直、そんなでもなかった。 「年齢学」なんて大きな看板を掲げてしまったため、大吉先生の感覚的なお話であることは十分承知しているのだけど、で...
図らずも芸人さんの本が3冊続いた。 若林君と上田さんに続いて大吉先生の登場で、とても期待して読み始めたのだけど、ハードルを高くしてしまった分、正直、そんなでもなかった。 「年齢学」なんて大きな看板を掲げてしまったため、大吉先生の感覚的なお話であることは十分承知しているのだけど、でもあまりにも無理矢理なこじつけに感じられるところが多々あったし、何より自分でも驚いたのが、漫才やトークの時は大吉先生の言葉のチョイスにいつも唸らされいるのに、文章にするとガチャガチャしていてとてもうるさく感じられてしまったことだった。 1冊前に読んだ、上田さんの本では全然そんなこと思わなかったのに…。大吉節が盛り込まれ過ぎのように思えて、ちょっと読みづらかったなあ…。
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よしもとクリエイティブエージェンシー所属漫才コンビ・博多華丸・大吉の博多大吉の処女作。「人間には『26歳』の時に人生を好転させる何かが必ず存在する」という仮説の他、あらゆる年齢における人生の法則を、古今東西の偉人やスターの人生を元に検証する。2010年に単行本出版。後、2014年に加筆修正して文庫化。 「人間には『26歳』の時に人生を好転させる何かが必ず存在する」という仮説の他、あらゆる年齢における人生の法則を、様々な年代・ジャンルのスターの人生を元に検証する本書。登場するスターの分野は日本のお笑い、音楽、野球、サッカー、プロレス、漫画などで、多岐に及ぶとするか著者の好みに偏っているとするかは人によって判断が分かれそうな感じです 笑 大吉さん曰くこの本は「僕と言う人間が頭の中で作り上げた「~かも知れない論文」なのだ。」という事なので、あまり真面目に捉えず「わ、本当だ~!」とか「へ~!そうなんだ~!」とか思いながら楽しむのが良いのだと思います^^ 実際、仮説や検証結果の信憑性にいちいちマジレスする気持ちがなければ、色んな人の波乱万丈サクセスストーリーを読める「偉人伝バラエティパック」といった感じで面白かったです。 中でも一番楽しかったのがお笑い界の話で、ビートたけしさん、志村けんさん、明石家さんまさん、タモリさんなどの、若い世代からすると「凄いのは知っているけど、なぜなにがどう凄くて、何を成し遂げてきた方なのかよく分からない」レジェンドの方々について、さわり程度なのでしょうが、その功績が分かりやすく書いてあるのが面白かったです。 なので、ちょっと昔の本ですが、意外と歴の浅いお笑いファンで、大御所芸人さんに興味がある方におすすめかも。最近流行りの「芸人による芸人評」が好きな人も読んでて楽しいと思います。 また、「26歳の法則」になぞらえ博多華丸・大吉の福岡吉本時代、ブレイク前夜の様子も描かれているので、華大さんに関心がある方にもおすすめです。 (※ちなみに、その辺りの大吉さんの自伝的な部分がもっと詳細に知りたい方は、YouTobeチャンネル「カジサックの部屋」の大吉さんゲスト回前編・後編をご覧いただくか、cakesで連載休止中の大吉さんの自伝「疑心暗鬼」(有料会員登録が必要)を読んでいただくと良いと思います。どっちも面白いですよ!) 芸人以外の職業について検証した所も、文章が分かりやすくて、かつ盛り上げ上手でもあるので楽しく読めました。 今も昔も控えめで大人しい印象の大吉さんが、そのイメージ通り理路整然と分かりやすい一方、意外と熱っぽく読者の感情をあおる様な文章の書き方をするのが意外でしたが、個人的には大吉さんの好きなプロレスで、その試合を盛り上げるのに一役買っているの「実況」のエッセンスが入ってるせいだったりして…?とか勝手に思っています 笑 それと、裏表紙に「構想8年、執筆に3年。」とありますが、一介の芸人である大吉さんが、本業もしながらこれだけ多くのスターについて、仮説に沿ったエピソードをしっかり調べ書き上げた精神力と熱量が、単純に凄まじいなと思います。 最後に、この本の中では「26歳」の他に「38歳」や「51歳」など書く年齢における法則を検証しており、大吉さんご自身、最終的に「「年齢学」はすべて僕の妄想」とおっしゃっています。 しかし、単行本の出版から10年経った現在、お笑い界を若返らせた「お笑い第7世代」ブームの筆頭である霜降り明星がM-1で最年少優勝したのがせいやさん26歳、粗品さん25歳であったり、芸人のYouTobe参入の道を切り開いたカジサックことキングコング・梶原さんがYouTobeを始めたのが38歳だったりと、色々検証したら面白そうな出来事があったので、また妄想してみてくれないかな~なんて思っています 笑
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おもしろかった!!!シンプルに博多大吉さんが好き。 読みやすくて、謙虚ででも自信があるところが好き。 これからもずっと活躍してほしい。 大吉さんがやりたいこと、全部できたらいいなと思う。 応援したい。してます。
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内容は確かに不十分であるところも多かったですが、文章がとてもおもしろく読みやすく感じました。 世代的にはちょっと自分には厳しいところもあったかなとは思います。
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2016/1. 2016年になってまず何がどうなってこうなったのかハッキリとはわからないのだけれども、博多華丸大吉さんのファンになってしまったが故に、購入しました。 大吉さんの文章はハッキリ言って上手くはないけれど、とても誠実だと感じました。そもそも、誰かに代筆を頼むでなく、自...
2016/1. 2016年になってまず何がどうなってこうなったのかハッキリとはわからないのだけれども、博多華丸大吉さんのファンになってしまったが故に、購入しました。 大吉さんの文章はハッキリ言って上手くはないけれど、とても誠実だと感じました。そもそも、誰かに代筆を頼むでなく、自分の力でほぼ書き上げらっしゃる辺りに人柄が表れている。そして、引き込まれる文章だなぁと思う。それは彼が真摯に文章と向き合っているが故なのだろうな。 また再読したら感想書く。
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これをまるで論文かのように読んでしまうと、おや?なんだかこじつけだな、おやおや?と思う箇所が度々あったのだけど、途中でご本人も少しずつ打ち明けているようにこれは事実に基づいた「妄想」であり、それを前提で読むと、そのこじつけてる様が面白くてたまらないし(P164.166コナンやゴル...
これをまるで論文かのように読んでしまうと、おや?なんだかこじつけだな、おやおや?と思う箇所が度々あったのだけど、途中でご本人も少しずつ打ち明けているようにこれは事実に基づいた「妄想」であり、それを前提で読むと、そのこじつけてる様が面白くてたまらないし(P164.166コナンやゴルゴへの持って行き方!笑)もはや完全にこじつけられてついには感動している自分もいる。(序章でのタモさんの話ではうっかり感動!) それに、普段テレビで見ているあの大吉先生を彷彿とさせる言い回しや喩え話がたくさん出てきて、さすが・・と感服してしまう。(P54「サンドウィッチマン」とP171「サザエさん」における枕詞がさすが!) また、完全におちょくってますよね?的な事実もちょこちょこうまく入れてて大吉先生のブラックさが垣間見えて笑える。(特にP38爆笑田中とP46中田英寿の26歳時!笑) あと、何よりも大吉先生自身の26歳を綴った第10章を書いてくれて本当に嬉しかった。大吉先生が若手の頃一時期謎の休業をしていたことは知っていたが、なぜ休業に至ったか、その間何をして何を考えていたのか、そしてなぜ芸人へと戻ってきたのか、それを丁寧に振り返って書いてくれている。大吉先生は自分自身が売れたいのではなく、まるで相方の華丸さんのために芸人をやっているような、テレビで見受けられる通りの本当に相思相愛のコンビであることが伝わってきて本当に感動した。 そしてさらに最後のあとがきでの哲学がすごい。そんなふうに人生の最終目標を設定していたら、本当に自分を「諦める」ことは永遠に訪れない。ハッとさせられるようなポジティブな哲学を持っている大吉先生も知れてよかった。 (あと、途中の追記で、読者に「ごめんね」とあやまちゃっているところもやっぱり信頼できるところだな〜。)
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大吉先生の、何気無いことを難しそうに見せかけて実は詳しく解説する、この書き口が好き。あと、散々書いといて、最終的に自分の話に落としてくる辺りは、やはり"日本一の漫才師"だと思う(但しこの本の出版はTHE MANZAI2014の前だけれど)。
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売れっ子芸人の博多大吉さんによる、年齢をネタにしたホラ話である。 26歳を主軸に、人がどのような形で世に出るのかを狭く渉猟していて、本当に自分が好きな事柄を書いたのだなと(あとがきを読まなくても)わかる出来栄えである。 考察そのものの切れ味はいいが、さすがに後半にいくに連れ...
売れっ子芸人の博多大吉さんによる、年齢をネタにしたホラ話である。 26歳を主軸に、人がどのような形で世に出るのかを狭く渉猟していて、本当に自分が好きな事柄を書いたのだなと(あとがきを読まなくても)わかる出来栄えである。 考察そのものの切れ味はいいが、さすがに後半にいくに連れて牽強付会も目に付くようになっていく。が、そもそもがご本人が断じておられるように「妄想」であり、個人的な思索に過ぎないのだからそれも致し方ないところがある。 文章も達者だが、それだけに筆が余るところもちらほら見受けられた。これもまた、本業ではないのだから致し方ないところがあるのだろう。 そうした点も加味して、星四つ半相当と評価したい。 作品としては大変面白かった。この方の著作はもっと読みたいので、新刊に期待している。
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さまざまなフィールドで活躍する人たちを 「みな同じ○○歳の時に転機が訪れている」 という切り口から検証した論文。 ...という体で書かれた大吉先生の妄想(^ ^; 一見「学術論文風に書かれている」...ような 気がしなくもないが...という程度で、 淡々とした、また飄々とした...
さまざまなフィールドで活躍する人たちを 「みな同じ○○歳の時に転機が訪れている」 という切り口から検証した論文。 ...という体で書かれた大吉先生の妄想(^ ^; 一見「学術論文風に書かれている」...ような 気がしなくもないが...という程度で、 淡々とした、また飄々とした語り口は正に大吉節。 独特な言い回しや分かったような分からんような比喩、 我田引水で牽強付会な結論付けなどは、 単純に読んでいて笑える(^ ^ さらに他の芸人さんとの関係や距離感、 若き日の「空白の一年」の種明かしなどもあり、 お笑い好きの方にはとても楽しめる内容(^ ^ 文庫本化に当たり、単行本刊行時からの 「タイムラグ」を埋める附記も豊富に含むお得な一冊。 肩肘張らずに気軽に読めます(^ ^
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終始にやにやしてしまう。うさんくささと、でもほんとうかも?という思い、大吉氏の熱量と読みやすい文章に思わずくすり。 3/7
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