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黒猫館の殺人 新装改訂版 の商品レビュー

3.6

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2024/05/29

面白いんだけど、十角館の殺人の時のラスト一行の感度が大きすぎて、それに比べるとなぁ… ただ犯人もトリックもわからなかったし、叙述トリックにもしっかり騙されて、楽しくあっという間に読めました。 スケールの大きい叙述トリック。

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2024/05/19
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シリーズ2個目 やはりこれはシリーズ順に読むのが正解な気がしたけどもう遅い… 迷路館よりも好きだった!北半球南半球のトリックはなかなか…!他のシリーズも読むぞう!

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2024/05/05

ところどころ違和感を感じて読み進めた。もしかしたらとトリックに当たりをつけつつ読むことができた。どこかで読んだことのあるようなないような作品だった。筋が通っており解答を納得しながら読むことができた。

Posted byブクログ

2024/04/21

記憶を失った黒猫館の元管理人の手記には、ある殺人事件の独白が… 妙に引っ掛かる描写があったり、見破れるヒントはあちこちにあったけど、結局また綺麗に騙されることに

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2024/04/20
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館シリーズ第6作。水車館とか人形館くらいのおもしろさだった。 天羽博士が鮎田さんというのはなんとなくそうかもな~と思ってたが、その伏線があんなに散らばっているとは想像してなかった。相変わらずしれっと違和感あることを気取らせずに書く人だなあと思う。綾辻行人、マジで伏線を気取らせないのに、読み返したら「ここもそうじゃん、ここもそうじゃん!」となるのがすごい。 記憶喪失の人物が実はこの人で……という仕掛けの話かと思いきや、もう一つさらなる真実がある。鏡対象に館が建っているという真実。それもちゃんと手記に書かれてるのがすごいなと思った。手記には二重の真実(鮎田と天羽が同一人物であること、館があるのは阿寒ではなくオーストラリアであること)が含まれているのがすごかった。

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2024/04/04
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正直前半はイヤミスな感じがしたが、後半からのからくりやスケールの大きさにびっくりしてそんな感情は吹き飛んだ。 けど、私自身手記を読んでて脳内のイメージは冬だったから季節に関しては差ほど驚かなかった。 何かを感じとっていたのかもしれない。 まあ、鋭かったのはそこまでで、館が2つあることは完全にわからなかったなー。 いやに描写が細かいなと思っていたけど、読書に説明する為かなと思ってた。 ってことは海外の黒猫館には死体がまだあるのかー。 氷川はなんかやらかすオーラプンプン出てたから自殺工作も彼の仕業とわかった時、やっぱりな感じがした。 鮎田と天羽の同一人物だったこともすっかり騙されました。乾杯です。 前回に引き続き江南と鹿谷のタッグが最高! 江南自身はワトスンにはなれないと卑下してたけど、私にはもうそのイメージがついてたよ。 これからも二人の活躍がみたい! 次の館も楽しみ。

Posted byブクログ

2024/04/01

これまで読んできた綾辻作品とは違う新しい切り口で、大体こんな感じだよねと勝手に思っていたイメージが本当に良い意味で裏切られた。 そのため評価が分かれているみたいだけど、逆に自分は『黒猫館』を読んで完全に綾辻作品の虜になってしまった! 伏線がこんなにも堂々とたくさん張り巡らされ...

これまで読んできた綾辻作品とは違う新しい切り口で、大体こんな感じだよねと勝手に思っていたイメージが本当に良い意味で裏切られた。 そのため評価が分かれているみたいだけど、逆に自分は『黒猫館』を読んで完全に綾辻作品の虜になってしまった! 伏線がこんなにも堂々とたくさん張り巡らされているのは初めてで、まるで綾辻さんに「これでわかった気になっていたら大間違いだよ~」と言われているようで、綾辻さんの手の平で転がされているような感覚に喜びを感じた。 「ここ何か変だな?」と思いつつも読む手が加速して止まらない。 最後はミステリー好きでも絶対に見破られないであろうトリックで、変だなと思っていた所を気持ちよく全部回収してくれる。 読んだ後はもう犯人なんてどうでもよくなって、騙されていたことを確認するためにもう一度読みたくなる。 同じく『人形館』も評価がわかれているので悩んでいたけど、迷わず読みたくなった。 やっぱりすごい!綾辻作品。

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2024/03/09
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今回は、記憶をなくした老人の手記を元に記憶を取り戻すために調査する話。東野圭吾の「むかし僕が死んだ家」を思い出した。トリックの構造としてはかなり似ていると思う。雰囲気も。古い館に踏み込んで過去を探るミステリーは好きだけど、当事者だったら私は絶対に勇気がなくて入れない…。 手記を読んで、鹿谷さんがひっかかった点にだいぶ追いついて来たと思う。でも違和感を感じてもそこから答えまでがなかなか難しい…。実際に館に到着して探索してから気づいたことはほぼほぼ一致していたけど、答えは想像を超えて来てたなー。今回の違和感にしても、道民じゃなければ気づくの難しいんじゃないかと思う点もあったり。 いずれの館シリーズも、殺人は何かの因果で隠し通すことができない、と言っているように感じた。今回も、こんな田舎で女の子が1人フラフラしていなさそうな場所なのに、たまたま出会った女の子が死んじゃって、そうでなければ絶対に他の人にバレることはなかっただろうに…。女の子殺しちゃった点があっさり描かれすぎてて、そこの葛藤とかもあればもう少し博士に感情移入できたかもと思った。

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2024/02/24

張り巡らされた伏線の数に驚きました。 そしてそれを伏線と感じさせない自然さ。他の箇所不自然さを感じさせられ、思惑通りにその意図に嵌ってしまいました。 真相を知った上で改めて読むと、「確かに…」と心地よい納得した違和感を味わえます。ぜひ再読をお勧めしたい1冊です。

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2024/02/13
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2014年(発出1992年) 451ページ いやあ、前回の『迷路館』のレビューから「飛びます」と知らず知らずのうちにネタバレしてしまっていたではないか!(アホかいな) 今回、小説1冊を1日で読み切る、という、若い頃しかできなかった芸当ができてしまった。それほど綾辻さんの文章は小説の世界に引き込ませる力があるんですね。 今回の舞台は『黒猫館』。東京のホテル火災に巻き込まれて記憶を失った鮎田冬馬。助けられた時に鮎田が抱えていた手記。鮎田冬馬は手記の中で自分が管理人をしていた『黒猫館』を建てた建築家・中村青司の名前を、病院で偶然読んだ『迷路館の殺人』の中に見つけ、作者の鹿谷門実と会いたいという手紙を担当編集者へ宛てて出す。その鮎田冬馬が書いた手記の内容は真実なのか空想なのか? 推理作家・鹿谷門実と出版編集者・江南孝明は、手掛かりを追って、東京から北海道へと旅立つ。 ストーリーは鮎田冬馬の手記と、鹿谷門実たちの現実の動きを交互に描きながら進みます。また、鮎田冬馬の手記が作中作になっている構成です。 この『黒猫館の殺人』。またしても謎解きができなかった自分の口をあんぐりと開けさせました。 文章の中に、巧みに伏線を散りばめてくれているのに、それに気付かない自分って、、、 ミステリーを何冊も読んでいるうちに、同じ系統のトリックって出てくるんですね。でも、そのトリックができないと思わせて、最後にドンデン返しされたり。 でも謎解きできずとも、多くの伏線を最後にきちんと説明してくれる、このスカッと感は最高です。

Posted byブクログ