一千兆円の身代金 の商品レビュー

八木圭一(著者)

2024/05/30

元副総理の孫が誘拐された、要求は莫大な金額の身代金と国民への謝罪…前代未聞の誘拐事件。犯人は誰なのか、被害者の少年は無事なのか。刑事、被害者の母、犯人、色んな視点が切り替わりながら物語が進行する。
犯人がやりたかったことはわかるんだけど、幼稚園の先生である遙さんの関係性がいまいちよくわからない感じがした。単に巻き込まれただけ？
ドラマとかにしたら結構見応えありそうって思ったら香取慎吾主演でドラマ化してたのか。あらすじ読む限り結構改変されてるなぁ…。

2023/04/03

日本政府に突きつけられた驚愕の要求―。「元副総理の孫を誘拐した。財政赤字と同額の一〇八五兆円を支払うか、さもなくば、巨額財政赤字を招いた責任を公式に謝罪し、速やかに具体的再建案を示せ」。前代未聞の要求にマスコミは騒然。警視庁は捜査一課特殊犯係を直ちに派遣し、国家の威信をかけた大捜査網を展開する。やがて捜査陣は、あるブログの存在に行き着くが…。感動と慟哭のラストが待ち受ける“憂国”誘拐サスペンス巨編!2014年第12回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。

2020/08/14

話が上手く行き過ぎに感じます。
ラストも物足りなく感じました。
身代金の要求も無茶だと思いました。
けど、それがこの小説の魅力かな。

2020/07/04

すごい主張があって、行動力のある主人公だなーって思った。リアルさはないけど、若者の投票率をあげるにはこの小説の事件くらいのインパクトは必要なのかな…

2019/06/14

このミス大賞受賞作。元副総理の孫の誘拐。身代金は一千兆円。視点は様々な人の間を動き、少しずつ全体像を見せてくれる手法は読み手を惹きつけるのに上手いと思います。ミステリとしては途中でおよそのところは見えてきてしまいましたが、社会派としてはいいところを突いてきたな、と思いました。大変難しい問題でなかなか変わることではないかもしれませんが、若い人にこそ考えてもらいたいことでありこの本を読むことで考えるいい機会になるかもしれません。もちろんあと一息と思う部分もありますが今後の作品が楽しみです。

2019/06/06

元副総理の孫が誘拐され、政府に対するとんでもない要求がなされる所から展開される物語。
ミステリー大賞受賞作とのことで、話の展開や決着がどのようになされるのか期待していたのだが、革命係側の都合良すぎる出会いとか、未成年の主張みたいな正義感とか、何だコレ感が強く感じられてしまった。
題材は面白いと思うので、もっと練りこんで欲しかった。

2019/01/06

2013年 「このミステリーがすごい大賞」大賞受賞作品。

元副総理の孫が誘拐され、国の財政赤字に相当する身代金１千兆円または財政赤字の具体的な対応策の提示が要求される。

誘拐事件を通して日本の財政危機を問題提起する社会派作品。借金財政を政治家や官僚だけに求める主張はかなり無理がありますが、小説でも徐々に共感を呼んで行くところは現実味が感じられます。

身代金は払われるのか？犯人は誰なのか？警察はどうやって犯人にたどり着くのか？誘拐された孫がは無事なのか？

誘拐被害者の父と誘拐犯の協力者の不倫関係から徐々に犯人に迫ります。

2018/10/19

病魔に犯された青年が、日本の財施破綻に問題提起。
元副総理の孫を誘拐、一千兆円の身代金を要求。
父親の愛人関係から、犯人にたどりくベテラン刑事。
人質の母を守る際に顔出ししてしまった新米SP。

2018/04/19

日本の借金問題の解決手段としてかつての大物政治家の孫の誘拐という手段をとった話。
若い世代の声を政治に反映する、言葉だけでない実行を促すにはどうすれば良いのかを考えさせられた。
財政に悩む公務員には非常に共感できる話だと思う。

2017/11/26

構成も展開も読みやすい。
政治的な事柄への言及が多いかな。
今の社会情勢を読み解くことにより犯人への感情移入を容易にするためなのか、それともミステリーを隠れ蓑とした政治・官僚批判？面白かったから良いけど。