一千兆円の身代金 の商品レビュー
第12回「このミス」大賞受賞作。 感情移入できる登場人物がいなく、物語に入り込めなかった。 考えさせられる内容で自分にも関わることなのに、終始冷めた目で読んでいた気がする。 でも、日本の政治・台所事情が分かりやすく書かれていて、とても読みやすかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
このミス大賞受賞作品。ミステリーの割に早い段階で先が読めてしまう。でも、日本の政治について考える良いきっかけになった。日本の将来に危機感を持たなければ。。
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ミステリーよりも政治的な訴えが印象に残る作品。平岡ナオトが言っていることが正しすぎて、しかしそれを是正する仕組みがどうしたってこの国にはないのもわかっていて、なんだか悲しい気持ちになりながら読んだ。
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大物政治家の孫が誘拐された。前代未聞の要求にマスコミは騒然。警視庁は捜査一課特殊犯係を直ちに派遣し、国家の威信をかけた大捜査網を展開する。やがて捜査陣は、あるブログの存在に行き着くが…。。 2013年「このミス」大賞作。当たり外れが多い「このミス」大賞作だが、本作は外れ?借金大...
大物政治家の孫が誘拐された。前代未聞の要求にマスコミは騒然。警視庁は捜査一課特殊犯係を直ちに派遣し、国家の威信をかけた大捜査網を展開する。やがて捜査陣は、あるブログの存在に行き着くが…。。 2013年「このミス」大賞作。当たり外れが多い「このミス」大賞作だが、本作は外れ?借金大国日本に対する義憤はわかるが、主張が青臭すぎてついて行けず、ストーリー展開も陳腐だった。 (D)
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国会議員の孫が誘拐される。要求は国の借金の額・・・。 国が借金をしていることも一人当たりいくらくらいなのか知っていても、考えさせられる内容。 他に出てくる時事も最近のことでタイムリー。
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誘拐犯から身代金は日本の借金と同額の1081兆円!と政府からの借金を作ってしまったお詫びの言葉。 特に身代金の受け渡しの積極的な指定も無く、時間は過ぎていく。特殊部隊の片岡と今井が、事件を追っていく。 人質となった金銭汚職疑惑が有った国武元副総理の孫の篠田雄真君は?犯人はいっ...
誘拐犯から身代金は日本の借金と同額の1081兆円!と政府からの借金を作ってしまったお詫びの言葉。 特に身代金の受け渡しの積極的な指定も無く、時間は過ぎていく。特殊部隊の片岡と今井が、事件を追っていく。 人質となった金銭汚職疑惑が有った国武元副総理の孫の篠田雄真君は?犯人はいったい何が目的で誘拐を? 犯人の側も心情を吐露して書かれているところに最後は意外な結末で終わる。ただ、やはり政府は借金1081兆円については国民への謝罪は無し。今の政府と同じだな。考えさせられるので、これを読んだらなおさら、日本にお金を置いておくのは本当にどうかと思えてくる。海外に口座を作ってそこに持っておくことを真剣に考えねば。そういうことを考えさせられる一冊でした。 物語としても最後はちょっと落ちがあっさりだけど、まあまあ、まとまりが有って良かったです。
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元総理大臣の孫が誘拐されることから始まるミステリー小説。犯人の要求額は、日本の借金と同じ約1000兆円――。 視点が革命係(犯人)や革命係の周囲の人間、SIT、被害者の母など様々な視点から描かれており、人が変わる度に戸惑うところもあったが、後半にかけてはスピード感を増して読むこ...
元総理大臣の孫が誘拐されることから始まるミステリー小説。犯人の要求額は、日本の借金と同じ約1000兆円――。 視点が革命係(犯人)や革命係の周囲の人間、SIT、被害者の母など様々な視点から描かれており、人が変わる度に戸惑うところもあったが、後半にかけてはスピード感を増して読むことが出来た。
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冒頭 今村敦士は青信号の交差点で立ち尽くしていた。皇居の桜並木に目を奪われる。春風を受けて、花びらが舞い上がっていた。壮観な桜吹雪。通称、桜田門と呼ばれる警視庁本庁舎前は言わずと知れた桜の名所だ。 第12回「このミステリーがすごい」大賞受賞作。 応募時は「ボクが9歳で革命家にな...
冒頭 今村敦士は青信号の交差点で立ち尽くしていた。皇居の桜並木に目を奪われる。春風を受けて、花びらが舞い上がっていた。壮観な桜吹雪。通称、桜田門と呼ばれる警視庁本庁舎前は言わずと知れた桜の名所だ。 第12回「このミステリーがすごい」大賞受賞作。 応募時は「ボクが9歳で革命家になった理由」だったらしいが、タイトル、内容とも修正、加筆されての出版になった。 さすがに「ボクが------」では、児童文学か、YA小説と思われそうなので、インパクトのあるタイトルへの妥当な改変だと思う。 とまあ、新人の応募する作品とは、かように様々なところに粗が見られるわけですな。 この作品はタイトルがキャッチーなので、とりあえず読んでみようかなと思ったわけです。 将来の日本に憂いを抱く若き革命家が閣僚の孫を誘拐し、一千兆円という日本の財政赤字に匹敵する身代金を政府に要求するという、一つ間違うと荒唐無稽な話なのだが、そこは多数の文献でよく調べたせいか、納得のいく仕上がりになっている。 新人としては、文章もしっかりしている。 刑事、記者、医師、教師、看護師、大学生、犯人など様々な登場人物の視点で章分けして読ませる文章構成は、さほどぶれもなく、なかなかに読みやすい。 ただし、謎解きとして考えれば、この私でも、物語の後半に入ったあたりで、真犯人はこいつじゃないか? と薄々想像がつき始める。 そこはちょっと弱いかな。 それでもここまで仕上げたのは、応募時はもっとそこの浅い作品だったのだろうから、宝島社の編集担当者がよく修正したともいえるが。 身体が拒否するほどの違和感を覚える作品ではなかった(新人の作品には“この人はどうしてもダメだ”というのが往々にしてある)ので、一層精進していただき、よりブラッシュアップされた次作に期待したいと思う。 それにしても、ペンネームまで直した(直された?)のは何故なんだろう? 気になって仕方がないのだが。
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新人さんの本というのが第一印象。 やはり書きこなれてる人とは全く違う。 テーマは面白かったけれど、種明かしが稚拙。 犯人も最初から結局わかりきっていてどんでん返しを期待してたのに残念。
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