青森ドロップキッカーズ の商品レビュー
いじめられていた中学生の宏海が、カーリングと出会って、学校以外の居場所を見つけられた時、本当にホッとした。 やはり自分の居場所を複数持っていた方が、人は強くなれるし、幸せになれるんだなと思った。 ひとつの場所の水が合わなくても、別の場所がある。それだけで心が軽くなる。 宏海の強さ...
いじめられていた中学生の宏海が、カーリングと出会って、学校以外の居場所を見つけられた時、本当にホッとした。 やはり自分の居場所を複数持っていた方が、人は強くなれるし、幸せになれるんだなと思った。 ひとつの場所の水が合わなくても、別の場所がある。それだけで心が軽くなる。 宏海の強さは、自分で新しい場所を探そうとしたところ。 そしてそれをずっと見ていた雄大も、実は心の優しい子なんだと分かる。 偶然だが、ちょうど原田マハさんの『板上に咲く』を読んだばかりで、棟方志功の人生を追った記憶が新しく、本書でも棟方志功の遺した言葉が印象的な場面で出てきたので、なんだか巡り合わせを感じてしまった。 『津軽百年食堂』のお姉ちゃん・桃子が再登場。カーリング選手の柚果を支える明るいお姉さんというとても良い立場で出てくるので、嬉しくなった。 主人公カップルもちらっと出てきて懐かしい再会でした!
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森沢明夫さんの青森3部作、津軽百年食堂に続く『青森ドロップキッカーズ』 カーリングを素材に描かれる青春小説なのですが、登場人物のそれぞれに、人生の憂いがありながらも、仲間の存在に励まされながら、成長していく姿が、微笑ましくもあり、清々しさも感じる作品です。 〜いちばん大切なこ...
森沢明夫さんの青森3部作、津軽百年食堂に続く『青森ドロップキッカーズ』 カーリングを素材に描かれる青春小説なのですが、登場人物のそれぞれに、人生の憂いがありながらも、仲間の存在に励まされながら、成長していく姿が、微笑ましくもあり、清々しさも感じる作品です。 〜いちばん大切なことは、最初の一歩をチョンと踏み出せるかどうかだった。0と1な差は、限りなく大きい。〜 本書にあるこの言葉は、10代、20代において、成長を促してくれる大切な考えだな、と思う。 いい歳したおっちゃんになっても、小説に描かれる青春時代の姿は輝いていると感じます。『青春とは心の若さである』とサミュエル・ウルマンは言ったけど、自分もこの言葉を胸にし、いつまでも最初の一歩を踏み出せる『若い心』でありたいものです。 しかし、森沢さんの作品は、とにかく人の優しさが描かれています。読み進めながら、時折涙が溢れました。本当、心が洗われていく感覚です。
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私の中のカーリングといえば、もうロコ・ソラーレ オリンピック、ずっと応援していました 一度でいいからやってみたいな、と思えるスポーツです カーリングを通して成長していく宏海がどんどんたくましくなっていくのがとても良かったです 青森行きたいなぁ
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森沢さんって青森県民だったっけ?と思う位ローカルな情報が溢れていて、青森にゆかりのある人間としてはそっちの方面でも興味深く読めました。 カーリングは興味ありませんでしたが、この本読んで少し興味が出たかもしれません。 いじめを受けている少年がカーリングと出会って変わっていく姿はめち...
森沢さんって青森県民だったっけ?と思う位ローカルな情報が溢れていて、青森にゆかりのある人間としてはそっちの方面でも興味深く読めました。 カーリングは興味ありませんでしたが、この本読んで少し興味が出たかもしれません。 いじめを受けている少年がカーリングと出会って変わっていく姿はめちゃくちゃベタですね。でもそのベタな表現が森沢さんには良く似合う。特にこれと言って新味も有りませんが癒され要素は満載なのではないかと。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森沢さんの話やっぱり好き!いつももっと続いてほしいと思ってしまう。 いじめの部分、やはり外に別の世界があれば強くなれるのかな、と思った。子供に読んでほしいなと思った。
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07月-02。3.5点。 青森三部作、第二弾。カーリングが舞台、青春もの。前作との繋がりは、津軽蕎麦屋の跡取りの姉「桃子」が活躍。 わかりやすい物語、ホロッとさせられる。
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カーリングを通じて人と人とのつながりが優しい言葉で書かれています。 カーリングの知識もさることながら、信頼関係の大切さが心に残りました。 さすがの森沢ワールドです。
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BSで放映されていたカーリング世界大会を何となく眺めていた。 この本を早く読んでいれば、もっと奥深く観れたのに・・・。(^_^;) ちょっと気が重くなるシーンもあったけど、カーリング精神に全てが救われた。 天晴れ雄大
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津軽百年食堂に続く青森三部作の二作目。桃子さん繋がりでした。1章ごとに入れ替わる登場人物全てが主人公。このパターン、かなり好きかな。愛すべき登場人物が多過ぎる、いや愛すべき人しか登場しないのではないか。読み終えた爽快感はピカイチな作品。
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40/100 いじめられっ子の中学生と中途半端な不良、そして再起を目指すアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼らを結びつけたのはカーリングだった。「4枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」 青森三部作の2作目 青森のことも、...
40/100 いじめられっ子の中学生と中途半端な不良、そして再起を目指すアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼らを結びつけたのはカーリングだった。「4枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」 青森三部作の2作目 青森のことも、カーリングのことも知らない千葉県生まれの作者が青森にハマったわけは…?
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