聖書を語る の商品レビュー
【伝統宗教は日本を救えるのか!?】共に同志社大学出身、キリスト教徒の二人が「聖書」をベースに宗教・哲学・社会問題を縦横無尽に語りつくす異色の対談集。
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佐藤 優、なんでも知ってるなぁというのは、西原 理恵子との本でも感じていたのですが、それ以上に読んでいた思ったのは、中村 うさぎって、メチャクチャ賢いですねぇ。 この人の本は、今までよんだことがなかったのですが、これだけいろいろなことを考えている人の本ならば、楽しいかもしれません...
佐藤 優、なんでも知ってるなぁというのは、西原 理恵子との本でも感じていたのですが、それ以上に読んでいた思ったのは、中村 うさぎって、メチャクチャ賢いですねぇ。 この人の本は、今までよんだことがなかったのですが、これだけいろいろなことを考えている人の本ならば、楽しいかもしれません。 しかし、これだけ考えて、しかも、なんでも自分で体当たりで体験しなりつきつめないといけない人生というのは、メチャクチャしんどいのではないかとも思ったりします。 これだけ賢い人同士(しかね融通が全然きいてなさそうな人同士)の話は、そりゃ、面白いわ。 「エヴァ」の話が出たら、次の対談までにちゃんと見ている佐藤 優も、偉い。 中村 うさぎ、今は、なんか体を悪くされているようで心配です。
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以前、佐藤優さんが講演で、「人権の反対は神権」とおっしゃった言葉が頭に残ってます。友人のオススメもあり、佐藤さんの宗教観に興味を持ち、本書を読みました。聖書や春樹などを読み、それをもとに宗教について、中村うさぎさんと、とても濃い対談が繰り広げられています。知の巨人と言われる佐藤さ...
以前、佐藤優さんが講演で、「人権の反対は神権」とおっしゃった言葉が頭に残ってます。友人のオススメもあり、佐藤さんの宗教観に興味を持ち、本書を読みました。聖書や春樹などを読み、それをもとに宗教について、中村うさぎさんと、とても濃い対談が繰り広げられています。知の巨人と言われる佐藤さんと丁々発止のやりとりを行ううさぎさんも、これまた知識と感性の宝庫。すごい人だと感心しながら、読み進めました。読み終わって印象に残ったのは、聖書でも春樹でもなく、うさぎさん絶賛の劇場版エヴァンゲリオン。ゴールデンウィークに、DVD借りて観たいと思います(≧∇≦)
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聖書こんどちゃんと読もうかな。 と、思うくらい面白かった。うさぎさんはやはり教養のある魅力的な人だ。 ヨハネの福音書、興味がある。 「初めに言があった。~」はかっこいい、痺れる。 ユダに関しては、太宰の駆け込み訴えを読んで同じような印象を受けていたので、とても共感した。
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中村うさぎに良いイメージが無かったが、本を開いてみて圧巻。佐藤優の計り知れぬ知識、ただ、読者を置き去りにする超論理的な展開を、見事中村うさぎが一般人的視点で捕らえ、会話が進む。面白い。ただ、もっと聖書を掘り下げて欲しかった。編集の問題だろうが、中盤はこじ付け。
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佐藤優×中村うさぎという私からしたら意外すぎる組み合わせに目をひかれ、ここ5年ほどキリスト教に興味津々なんで購入。佐藤さんは神学と読書の人というイメージがあり、中村さんは高校生だった頃の自分がそのまま大人にスライドしたような人というイメージだったんで同族として避けていた。 この対...
佐藤優×中村うさぎという私からしたら意外すぎる組み合わせに目をひかれ、ここ5年ほどキリスト教に興味津々なんで購入。佐藤さんは神学と読書の人というイメージがあり、中村さんは高校生だった頃の自分がそのまま大人にスライドしたような人というイメージだったんで同族として避けていた。 この対談を読んで中村さんに俄然興味がわいてきた。 村上春樹の読み方(批判)すごい。まさに、私が感じていた胡散臭さを言葉にしてくれていた。まぁそれでも時折読むんですけど(義務感)。 あと今更だけど新劇場版エヴァのQって謎の福音書Qだったのか、と気づく。
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同志社大学出身の二人の対談集。議論の内容は新鮮で、大変刺激された。佐藤優はその博識振りが窺える。二人とも全く著書を読んでいなかっただけに、興味深く読んだ。
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佐藤優「先生」の整理された広大な知識を、異色の作家、中村うさぎが引きだしていくという体裁は、よくある対談集だが、対象読者層の知的レベルを、あまり見ないレベルに設定しているのが特色か。専門家でもない、B級でもない。 まあ佐藤の本でも、一連のハウツー物でない、こういった社会的なものを...
佐藤優「先生」の整理された広大な知識を、異色の作家、中村うさぎが引きだしていくという体裁は、よくある対談集だが、対象読者層の知的レベルを、あまり見ないレベルに設定しているのが特色か。専門家でもない、B級でもない。 まあ佐藤の本でも、一連のハウツー物でない、こういった社会的なものを読んで面白いと思うのは、官僚ならばともかくサラリーマンではごく一部だろう。佐藤の役回りはプラグマティックな現代社会思想家というところだ。 そういうのを好む読者は、ふだん中村うさぎを読むことは絶対に無いので、この組合せには妙味がある。同志社+キリスト教つながりということだが、文春はうまいことを考えるものだ。
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神様のノートみたいなものが天国にはあって、そこに書かれていれはなにしていても天国にいける。誰にも確認できないけども、自分は書かれていると信じ、逆に、「この世で(書かれていないのに)力を握っている悪魔の手先どもにどう対抗するか」と考えるカルヴァン派の佐藤優と、あくまで努力によって人...
神様のノートみたいなものが天国にはあって、そこに書かれていれはなにしていても天国にいける。誰にも確認できないけども、自分は書かれていると信じ、逆に、「この世で(書かれていないのに)力を握っている悪魔の手先どもにどう対抗するか」と考えるカルヴァン派の佐藤優と、あくまで努力によって人は救われると考えるバプテスト派の中村うさぎ。 性格も物言いも生き方もなにもかもが違う2人。佐藤が解く(説く)キリスト教の思想を、卑近なコトバでばきばきなぎ倒すのがとにかくそうかい。 でてくる表現も、キリストを「元本保証型」とか、肩が触れただけで「死ね」といって相手を殺す悪ガキとか、おもしろぶっとびすぎ。うさぎさん、やおい的観点から聖書の登場人物ならヨハネ!とかいっちゃってます。 入りやすいが抜けやすい点でヤクザの結社原理はキリスト教と似てるとか。 全てのページを引用したい、なんて罰当たりな欲望まで掻き立てられて、この文庫本、すごい。 と、第一章の「聖書を語る」がおわり、次の章はなんと、サリンジャーと村上春樹を読んでます、おふたり。あれ聖書は? もちろんキリスト教的な読み解きは佐藤さんにはありますが、うさぎさんの1Q84への怒りがとにかくおかしい笑 エヴァのエンディングはいい、三歩さがってスリラーもあり、でもこれは許せない!っていうのがもう、共感しまくりました。 しかも次の3章では震災をテーマにしながら日本人としてのありかたや神学とはに進むのですが、またここでもうさぎ節と、それをくーるにいなす佐藤節のゼツミョーな調べに大興奮!!! 行動経済学は底が浅い、否定神学、ずれてずれてそれにおかしいと思うことから近代文学は発達している、ドストエフスキーは永遠に納得できないから書き続ける・・ この本すごい。薄いのに濃密、えらぶってないのに森羅万象がつまってる。今年一番のすご本、ここにあり。です。
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「聖書を語る」というタイトルに留まらず、文学や政治や歴史まで、軽い口調の中村うさぎと、硬い口調の佐藤優が縦横無尽に語っていて、薄い本だけど奥はとても深い。人間とは何か、生きるとは何か根源的な問いに溢れた対談。エヴァンゲリオンが通低音として響いているのもまた良し。
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