丹後王国物語 の商品レビュー
丹後の旅をした時に、図録を6冊買ったのですが、そのうちの一冊だけ全国で流通している本がありました。子ども向けにわかりやすく書いているのと、内容がユニークなので紹介します。それと、私は興味なかったので時間かけてわざわざ天橋立がよく見えるところにはいかなかったですが、古代から有名なこ...
丹後の旅をした時に、図録を6冊買ったのですが、そのうちの一冊だけ全国で流通している本がありました。子ども向けにわかりやすく書いているのと、内容がユニークなので紹介します。それと、私は興味なかったので時間かけてわざわざ天橋立がよく見えるところにはいかなかったですが、古代から有名なこの天然の奇勝はこんな姿(表紙参照)をしているようです。 第一部は「まんが 丹後王国物語」です。地元出身の伴とし子氏の自説を全面的にわかりやすく展開しています。つまり、丹後に卑弥呼がいたし、トヨも丹後にいたのです。どうやら舞鶴市にある常世島である冠島に、巫女として存在して、神託を全国に発信していたらしい。残念ながら、あまりにも我田引水で説得力は全く無いが、大和王権により不当に無視されて貶められた丹後王国の栄光に、気がつくキッカケになる仕組みになっている。 第二部から第四部までは、丹後の各自治体が各々工夫をしながら、丹後風土記の世界を展開したり、弥生から古墳時代にかけての、見事な遺跡をわかりやすく説明していています。カラー写真も多く、特に弥生丹後王国のイメージを持つには格好の入門書になっている(半分はマンガで説明しているので、更にわかりやすい)。 私は、天女伝説と浦島伝説が、丹後風土記によって、丹後を舞台に展開されていたのを初めて知った。それにしても、天女の羽衣を隠した和奈佐夫婦は酷いです。困っている天女を自宅に招待して手なづけて、酒造りをして、儲けるとさっさと天女を追い出すわけです。それを慰めたのが奈具村の人々。それで天女は奈具村に留まるわけだ。奈具遺跡が水晶の日本最大の工房だったのを、このように作り変えたのかもしれない。
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