あめだま の商品レビュー
図書館本 これは素敵な短編集。私好み。、 モノノケとか、鬼とか、河童とか、血を吸うものとか。 ほんの数十行のなかに、摩訶不思議が漂っている。 確か円城塔さんの奥様だったろうか。
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てのひら怪談の再録もあるからか、ホラー掌編がいくつか、っていう構成でした なんだかよく分からなくて、気持ち悪いな~~~~っての強めだから、そんなにホラーホラーはしてないのでご安心を
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幼い頃にクローゼットの隙間、濃い緑の陰、廃墟、街灯のあたらない暗がりなんかを怖がらずにじっと見つめたらこんなお話が書けたのかもしれない。怖いけど懐かしいような不思議なてのひら怪談だった。読んでいて内田百閒の『冥土』を思い出した。そんな人外とのお話がちょっとずつ色彩豊かに語られてい...
幼い頃にクローゼットの隙間、濃い緑の陰、廃墟、街灯のあたらない暗がりなんかを怖がらずにじっと見つめたらこんなお話が書けたのかもしれない。怖いけど懐かしいような不思議なてのひら怪談だった。読んでいて内田百閒の『冥土』を思い出した。そんな人外とのお話がちょっとずつ色彩豊かに語られていた。
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【Entertainment】あめだま/田辺青蛙/20140210(9/184) ◆きっかけ ・日経水曜日夕刊。 ◆感想 ・気持ち悪いし、よくわからない、例えば、ウチの目なめる、飴で出来ているんだけど、というくだり。しかし、時に1ページにも満たない短編の中で、中身をぎゅっと濃縮...
【Entertainment】あめだま/田辺青蛙/20140210(9/184) ◆きっかけ ・日経水曜日夕刊。 ◆感想 ・気持ち悪いし、よくわからない、例えば、ウチの目なめる、飴で出来ているんだけど、というくだり。しかし、時に1ページにも満たない短編の中で、中身をぎゅっと濃縮して、読書の想像に任せることができるのは、流石作家だなとも思った。 ・その点、不要な言葉は極力削り、しかし訴えたい言葉は適切に選び、ということができているのだと感心。 ◆引用 特になし。
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“ただいま、死んだけれど帰って来たよ。 お兄ちゃん、おかえり。 抱きついて触れた青白い皮膚は、突っ張っていて冷たい。 だって死人だものと、兄は力なく哂う。”[P.15_雨の日の帰宅] 1,2ページ程のお話が沢山。 ねちゃっとしたような気持ち悪さとその割に静かな文章が癖になる。 ...
“ただいま、死んだけれど帰って来たよ。 お兄ちゃん、おかえり。 抱きついて触れた青白い皮膚は、突っ張っていて冷たい。 だって死人だものと、兄は力なく哂う。”[P.15_雨の日の帰宅] 1,2ページ程のお話が沢山。 ねちゃっとしたような気持ち悪さとその割に静かな文章が癖になる。 “ささくれをパリパリと捲ると、冷たい翡翠石が覗く。 私の体は何時の間にこうなってしまったんだろう。 カッターで皮膚をもう少し剥いで、舐めてみたのだが、石のつるりとした感覚が舌に伝わるだけだった。”[P.63_翡翠石]
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一話がほんの二、三ページという短い掌編が集められた短編集。シュールで怖くて、でもどこかしら可愛らしい物語がいっぱい。独特の擬音がまた、なんともいえない不思議な雰囲気を醸し出しています。 お気に入りは「できるかな」。……怖い。怖すぎる。 「選択肢」も面白いなあ。たしかにこれ、他の...
一話がほんの二、三ページという短い掌編が集められた短編集。シュールで怖くて、でもどこかしら可愛らしい物語がいっぱい。独特の擬音がまた、なんともいえない不思議な雰囲気を醸し出しています。 お気に入りは「できるかな」。……怖い。怖すぎる。 「選択肢」も面白いなあ。たしかにこれ、他のはあんまりイメージできない。にしてもこの中から選べって言われても……ねえ(笑)。
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全編通して、順調に気持ち悪いです。 暑さで溶けたあめだまの包み紙を剥がす感じ。 あの、ねちゃぁあ、というなんともいえない感覚。 それが、全編通して感じます。
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不思議。 重くないのに、それでぃてじわじわと心に鉛のように沈んで行くような感覚。 他の作品も是非拝見したい。
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鬼とか異界のものが人の生活の中にいる感じとか掌編の中にうまく書かれていて田辺さんの世界観だなと思う。 二階にいる鬼の話とかは短いのにいろいろと物語の世界が浮かんで長編で読みたいなと思った。
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