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幽談 の商品レビュー

3.1

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2019/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ともだち」と「下の人」は想像しやすくてハッとする怖さがあったけど、他は怖さはなく意味を考えるようなことが多かった。生きるも死ぬもそんなに代わり映えしないのかも、という考え方が頭に残る。 「成人」が一番興味をそそる話だった。

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2016/02/11

京極夏彦の短編集。 ホラーテイストの・・・かと言って単純にホラーじゃない、不思議な世界観の八篇が収められています。 読んでて怖いと思ったのは「成人」と「逃げよう」 特に「逃げよう」は、追いかけてくる“迚も厭なもの”より、追いかけられ逃げ込んだ“おばあちゃんの家”の描写がなかなかの...

京極夏彦の短編集。 ホラーテイストの・・・かと言って単純にホラーじゃない、不思議な世界観の八篇が収められています。 読んでて怖いと思ったのは「成人」と「逃げよう」 特に「逃げよう」は、追いかけてくる“迚も厭なもの”より、追いかけられ逃げ込んだ“おばあちゃんの家”の描写がなかなかの怖さでした(^_^;) 京極夏彦ってより、夢枕獏の作品を読んでるようで・・・・・ちょっと変な読後感でした。

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2015/10/07

こういう現代ホラー小説なら好きです。はっきりとは分からないけど、もぞっとするようなもやっとする感じ。ぞっとしないけど恐いと言うわけでもないけど、(むしろ笑けてしまう話もあるのですが、それが逆に現代的)結末にねじれを感じて、どこへ連れていかれるのか却って楽しみな感じ。投げっぱなしも...

こういう現代ホラー小説なら好きです。はっきりとは分からないけど、もぞっとするようなもやっとする感じ。ぞっとしないけど恐いと言うわけでもないけど、(むしろ笑けてしまう話もあるのですが、それが逆に現代的)結末にねじれを感じて、どこへ連れていかれるのか却って楽しみな感じ。投げっぱなしもあったけど、それは想像力で…というのかもしれません。

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2015/02/21

さくっと読める短編集。 ぞくっとして時々ざわっとする。きゅんとくるラストもあった。 こういうのも書く方なんだなあ~と思いつつ、 個人的にやはりこの作家さんはずっしり長編がすきです。

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2014/08/28

ホラーとカテゴライズしたけれど、正面きったホラーかというとそうではなく。 人間という生き物の不安定さを描いているという点で、気付けばどことなく怖くなる、という意味のホラー。 人間の感覚や認識、個人個人で違うし、同じ人物でも時と場合によって感じ方は違う。それはよくよく考えると怖い...

ホラーとカテゴライズしたけれど、正面きったホラーかというとそうではなく。 人間という生き物の不安定さを描いているという点で、気付けばどことなく怖くなる、という意味のホラー。 人間の感覚や認識、個人個人で違うし、同じ人物でも時と場合によって感じ方は違う。それはよくよく考えると怖いことなんじゃないだろうかと、手を変え品を変え、京極氏が説明してくれる。 読んだ後に、ちょっともぞもぞしちゃう短編集。 ただやっぱり、個人的には、京極氏の作品は長編のほうが好みかも。ねちねちしていて。

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2014/08/17

らしいといえば、らしいのだが、落ちがないので、読んだ後いろいろ考えてつらい。 個人的には「こわいもの」が良かった。 この話みたいに、あれこれ突き詰めて考えるのは、嫌いでない。

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2014/06/18

冥談に続いて読んだ京極さんのホラー短編。 一番怖いのは表紙である。 布団の中で読んだ本を、枕もとなんかに放置していると、ふと表紙が目にはいったときにギョッとする。なんとも死体感のある手首なのである。 さて、私はホラーが好きではない。 理由が、原因がはっきりと分かって、対処でき...

冥談に続いて読んだ京極さんのホラー短編。 一番怖いのは表紙である。 布団の中で読んだ本を、枕もとなんかに放置していると、ふと表紙が目にはいったときにギョッとする。なんとも死体感のある手首なのである。 さて、私はホラーが好きではない。 理由が、原因がはっきりと分かって、対処できる問題はホラーとはいわないのだろう。だから、ホラーはなんだか、いつももやっとしている。その、どちらともつかない、ふわっとした感じが、ホラーなのだろう。 私がホラーをあまり好まないのはそこらへんだ。 殺人鬼がいれば怖い。相手が銃を持っていれば怖い。足がうようよする虫が湧けば怖い。 だが、そういう「原因」があって、「オチ(解決)」がある、というわけではないホラーは、どうも虚空に放り出されたようで落ち着かず、それが苦手なのだ。 だが、それでも京極夏彦だ。 短編「知らないこと」の主人公の隣人は、奇人である。何年も洗ってないようなスーツを着て、自分の家の庭に排泄をし、みゃあみゃあ鳴く。そんな奇行をみて初めて主人公は、15年も隣に住んでいた隣人について何も知らないことに気がつく。いや、知らなかったのは隣人のことばかりではない。自分の家族のことでさえ、何も知らなかったのではないか・・・いや、見ないふりを、してきたのだ。 人間は、「面倒くさい」とか「関わりたくない」とか、「自分のことでとても忙しい」という理由で、見えるものも、見て見ぬふりをしていたりする。そんな自分の心の中に、「恐怖」に値するものが確実に存在するのだと、気がついてしまうのである。

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2014/03/31

京極さんらしいと言うか、ぞくぞく薄気味悪く読後もその感覚が抜けない。 恐怖を感じてたもののネタばらしをしないから、どんより気持ち悪い厭な気分がずっと残る。

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2014/03/03

シリーズもの以外の京極作品は初 全編を通して普通の日常を違う視点から視た怖さが描かれている気がする 成人が一番面白かった 手首を拾うは川端康成の腕を思い出した た

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2014/02/27

久しぶりに京極夏彦を手に取った。短編集でありながら、この奥の深さは感服ものだ。全てが記憶に残る、懐かしさと怖ろしさと、どこか物哀しい。表紙はそうか、「手首」なのか。

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