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世界一賢い鳥、カラスの科学 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2020/09/05

カラスのいちばん凄いところはとりあえず試してみるところ 脳内伝達物質や受容体、シナプスの関わりを書いてあって説得力がある ドーパミン:精神集中、報酬を求める動機を増やす 予測通りならドーパミンレベルは現状維持 期待を超えるとドーパミン放出は増える 失敗するとドーパミンは減り...

カラスのいちばん凄いところはとりあえず試してみるところ 脳内伝達物質や受容体、シナプスの関わりを書いてあって説得力がある ドーパミン:精神集中、報酬を求める動機を増やす 予測通りならドーパミンレベルは現状維持 期待を超えるとドーパミン放出は増える 失敗するとドーパミンは減り、継続使用とする意欲も下がる 側坐核のドーパミンが不足している動物な余計な努力を惜しみ安直な方法で質の劣る報酬を得ている 遊びの時の高揚感はオピオイドが側坐核のシナプスに結合することで生じる セロトニン低レベル、ドパミン、エンドルフィン、ノルエピネフリンで高揚する。動機づけ、報酬を与え、遊びを生み出す 鳥の脳は人間の脳と同じように新皮質みたいなのと線条体とかある。 海馬や扁桃体も共通している。鳥の海馬は表層にある。カラスは体の大きさに対して脳がでかい。 前脳が大きく、視床との間にループがあるので意識的な思考や感情を持つことができると考えられる。これは鳥類と哺乳類のみ。 鳥の肺は人のように膨らむ肺でなくて、わりと固定化された肺の先にさらに袋がある。 吸気→後胸気嚢(肺のように膨らむ)→呼気→前方の肺→前胸気嚢→外へ 気管が二本に別れるところに鳴管がある。2つの気管支それぞれに唇のような働きをする筋肉がついてる 鳥類の聴覚は回復しやすい(有毛細胞が再生する) カラス 餌を得ようとする意欲高く、考える とりあえず試して見て自分の行動の結果から学ぶ ワタリガラスは貯食する

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2018/10/28

【由来】 ・honzで。しかも東郷えりか訳というのにも興味をひかれた。 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・

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2018/10/28

"鳥も哺乳類と同じように脳みそを進化させて今日まで歩んできた。 中でもカラスはとても賢い鳥だということが、本書を読むとよくわかる。 以下抜粋 「カラス類は、自己認識、洞察、復讐、道具使用、頭の中でのタイムトラベル、欺き、仲間殺し、言語、遊び、計算された命知らずの行為、社...

"鳥も哺乳類と同じように脳みそを進化させて今日まで歩んできた。 中でもカラスはとても賢い鳥だということが、本書を読むとよくわかる。 以下抜粋 「カラス類は、自己認識、洞察、復讐、道具使用、頭の中でのタイムトラベル、欺き、仲間殺し、言語、遊び、計算された命知らずの行為、社会的学習、伝統といった、従来は人間だけに特有のものとされてきた特徴を備えている。人間とカラスは異なっているが、それも程度の問題だ。」 一番印象にの残ったものは、2006年2月にアメリカ、ワシントン大学での実験。 教授と学生が協力して、7羽のカラスを捕まえて、プラスチック製と金属製の足環をはめ、数分後に放している。その際に顔に特徴のあるお面をかぶって、カラスが顔を覚えているのかを確認している。中でもひときわ特徴のある「原始人のマスク(原文ママ)」をカラスは覚えたし、危険な存在と認識し、仲間のカラスにも伝えているというのだ。 この実験をする前・・・1羽のカラスも原始人のマスクの人間には無反応だった。 二日後・・・原始人のマスクで外に出ると、31羽のカラスと遭遇、うち3羽のカラスから威嚇を受ける。さらにそのうち1羽は足環をしていなかった。捕獲する行為を見ていたカラスかもしれない。 三年半後・・・2009年8月、大学内を原始人のマスクで歩くと38羽のカラスに遭遇し、13羽(2/3)のカラスが威嚇した。他の種類の鳥も威嚇してきた。 四年後・・・16羽のカラスに遭遇、威嚇してきたのは7羽。 五年後・・・2011年2月、大学内を例のマスクで歩くと37羽のカラスに遭遇、28羽が威嚇してきた。 この実験はとても興味深い。 本書での分析も軽く紹介しておくと、 威嚇するカラスは 1.実際につかまった経験のある個体(足環のあるカラス) 2.捕まえる現場を見ていた個体 3.ひなは親鳥から学ぶ 4.仲間から人間を学ぶ できれば、敵に回すのではなく、仲良く共存したいものである。"

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2015/11/23

大変面白かったです。特に気になったのは、以前モーリス・バートンの『動物に愛はあるか?』を読んでからずっと心に留めていたテーマ、題名そのまま、『動物に愛はあるか?』、です。脳科学的に言っても、人間の脳は動物と似たような構造をしているのだから、人間にある心の動きが動物には一切ないと言...

大変面白かったです。特に気になったのは、以前モーリス・バートンの『動物に愛はあるか?』を読んでからずっと心に留めていたテーマ、題名そのまま、『動物に愛はあるか?』、です。脳科学的に言っても、人間の脳は動物と似たような構造をしているのだから、人間にある心の動きが動物には一切ないと言い切るのは難しいと思います。本書でも、カラスに心があるのかどうかは保留となっているようですが、社会的動物であるカラスは、なんらかの理由で一度群れから離れてしまっても1羽では生きていけず、仲間を必要とする…という観察は、人間にとっての愛と類似しているように思います。カラスの『悲しみ』と『遊び』の章はとりわけ人間と対比できる部分が多く、面白く思いました。 動物を知ることは、人間を深く知ることにも繋がります。特に本書で画期的なのは、MRI等でカラスの脳を調べるなど、科学的にカラスの考えを知ろうと試みている点だと思います。まだまだ謎の多い生物学の世界に、興味は尽きません。このような専門書を、もっとたくさん読みたいと思います。

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2014/09/30

面白い。エッセイとしてならば5つ星、けれど科学書としては星3つ、カラスの知性について取り上げているんだけれど、どうにも中途半端な感がある。あちこちをつまみ食いしている印象。知性をとりあげるなら、知性そのものについての定義を確立して欲しかった。

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2014/02/02

Eテレ「考えるカラス」オープニングで紹介される、カラスの実験が面白いと感じる大人のための本。 ゴミをつつくカラスを追い払う前に、ちょっと観察したくなること請け合いです。

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2013/10/26

第1章 驚くべき離れ業と深いつながり 第2章 愚か者なんてもうありえない 第3章 言語 第4章 いたずら 第5章 洞察 第6章 浮かれ騒ぎ 第7章 情熱、怒り、悲しみ 第8章 命知らず 第9章 認識能力 第10章 カラスを見直す

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