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殺意の構図 探偵の依頼人 の商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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2022/10/06

次々と起こる殺人。 それに伴う複雑に絡み合った家族関係。 こんなにも血族同士が、疑心暗鬼になるのか…と。 まるでサスペンスドラマを見ているような展開。 不慣れな殺人事件を担当するのは、亡くなった知人のためだと弁護士の衣田は思っていたが無罪を勝ち取ってもすっきりしない。 そのまま...

次々と起こる殺人。 それに伴う複雑に絡み合った家族関係。 こんなにも血族同士が、疑心暗鬼になるのか…と。 まるでサスペンスドラマを見ているような展開。 不慣れな殺人事件を担当するのは、亡くなった知人のためだと弁護士の衣田は思っていたが無罪を勝ち取ってもすっきりしない。 そのまま影の薄いまま、終わるのかと思いきやまさかの結末。 その全てを調査したのが、プロローグでの私立探偵ってことで。 いゃ〜、私立探偵の榊原が、そうなん??とエピローグで知ったときの驚きのほうが、本編よりインパクトありすぎて…しかもさらりと触れてるところがなんともなぁ。

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2017/05/19

5月-8。2.5点。 資産家が放火殺人にあう。容疑者は義理の息子。 逮捕、起訴されるが無罪に。親類には疑わしい人間ばかり。 前半は弁護士、後半は探偵が謎解き。 うーーん。複雑にし過ぎて、薄いストーリーになった感じ。 イマイチ。

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2016/12/28

関係図が最初分かりづらくてなかなか難しかったけど、最後の最後でビックリな感じの。探偵さん、そこで関わってくるのか、みたいな。

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2016/07/24

あまりにも綱渡り過ぎではあるけどすばらしい  ダブルどんでん返しっていうのかな。この返し方は「そんなことあり得ないよなぁ」とは思うけれども、すばらしくかつ綺麗に決まる。人物が平坦に感じるから感情移入できないし、核心である梅酒ぎとてもわかりにくいし、偶然に頼ったトリックが多いと感...

あまりにも綱渡り過ぎではあるけどすばらしい  ダブルどんでん返しっていうのかな。この返し方は「そんなことあり得ないよなぁ」とは思うけれども、すばらしくかつ綺麗に決まる。人物が平坦に感じるから感情移入できないし、核心である梅酒ぎとてもわかりにくいし、偶然に頼ったトリックが多いと感じてしまうから現実感が薄くなるのだが、半分以降の真相解説からはなかなかの物語になるし、そもそもそんなことは些細だと思うほどのどんでん返しに感心。  そして一番の驚きは作者さん自身にあった。1947年生まれ。東大法学部の弁護士さんが、60過ぎてから執筆開始だって。すばらしいなぁ。まだまだ現役で頑張ってほしいな。

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2015/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

街の弁護士・衣田は、不慣れな殺人事件を担当することに。容疑者は知人の峰岸諒一。彼は妻の父で、養父でもある巌雄宅に放火、殺害した疑いで逮捕された。現場には諒一のライターが落ちていて、彼の顔と手には火傷の跡が…。 養父の遺産をもらうはずの人間が次々と殺されていく。 諒一の妻が父の別荘で事故死。すると諒一が不倫をしていたとアリバイを告白し無罪放免。諒一が別荘で死ぬ。別荘の梅酒にヒ素がまぜられていた。不倫相手がわからない。放火は誰がしたのか? 弁護士に一事不再理を聞いてきた啓太(諒一の妻の実母の弟の息子) 啓太の義理妹の美土里が行方不明。 元刑事の探偵に真実を調べる。梅酒のヒ素を混ぜたのは弁護士 友人の息子を守り、無罪となった諒一を殺すため。まさか美土里が飲むとは思わなかった。 探偵の元妻は啓太の義母。美土里は探偵の娘だった。

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2015/12/15

資産家一族を中心とした、放火の冤罪事件を巡って話が二転三転する。誰が真実を知っているのか。偽りの行動を取っているのは誰なのか。話も語り手が交代しながら進む形式だが、語り手が変わると当然ながら、見えなかったものが見えてきて、また新たな疑惑が持ち上がり展開から目が離せない。まるで、コ...

資産家一族を中心とした、放火の冤罪事件を巡って話が二転三転する。誰が真実を知っているのか。偽りの行動を取っているのは誰なのか。話も語り手が交代しながら進む形式だが、語り手が変わると当然ながら、見えなかったものが見えてきて、また新たな疑惑が持ち上がり展開から目が離せない。まるで、コーヒーを飲みつつプロローグを読み、そこから話にはまり込み、これで解決かと思いながら飲み忘れていたコーヒーの存在を思い出し飲みつつエピローグを読んでいたら「そのコーヒー、こっそりヒ素を入れました」と言われたような背中がヒヤッとする衝撃的ラストだった。

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2015/09/29

冤罪事件で無実判決を勝ち取った諒一だが、言動が胡散臭い。章が変わり暮葉の視点・佳苗の視点それぞれが興味深かった。あの人もこの人も怪しいように感じる。どんどん複雑になってくる。当然、私も混乱してくる。 別荘の地下室にたまった水の水道料金、さぞかし大変な金額になったことだろう。そん...

冤罪事件で無実判決を勝ち取った諒一だが、言動が胡散臭い。章が変わり暮葉の視点・佳苗の視点それぞれが興味深かった。あの人もこの人も怪しいように感じる。どんどん複雑になってくる。当然、私も混乱してくる。 別荘の地下室にたまった水の水道料金、さぞかし大変な金額になったことだろう。そんなにたくさんの水がジャブジャブと流され続けて・・・あぁもったいない。さらに地下室のカビや腐食も気になるところ。そんなこと私が心配してもしょうがないんだけどさ。 親族関係である峰岸家、今村家で次々と死者が出てしまう。壮絶な死に方。苦しかっただろうなぁ。

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2015/08/24

こんなこと有り得ない…と思いたいけど、現実にこういうような人間はいるんだろうなぁ。真犯人最悪。でもそこでもう一段どんでん返しがあって、そこでおおっと思わされた。

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2015/06/20

タイトルピッタリ。 到底無罪になりそうもない依頼人を引き受けた、衣田。なんとか無罪に持ち込んだものの、被告本人も、被告の周辺人物も、釈放された途端死んでしまう。 犯人は誰なのか? ひとつの梅酒瓶をめぐり、殺意の見え方が二転三転するところに面白さがある。

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2015/06/17

放火、殺害の容疑で被害者の婿が逮捕された。動機があり状況証拠でも明らかに怪しいが、本人は否認を続けて弁護士にも何も打ち明けようとしない。弁護士が裁判の負けを覚悟した時、あるきっかけで被告がアリバイを主張し始めた… 少ない登場人物で事件も一見すると単純だが、二転三転する展開で面白か...

放火、殺害の容疑で被害者の婿が逮捕された。動機があり状況証拠でも明らかに怪しいが、本人は否認を続けて弁護士にも何も打ち明けようとしない。弁護士が裁判の負けを覚悟した時、あるきっかけで被告がアリバイを主張し始めた… 少ない登場人物で事件も一見すると単純だが、二転三転する展開で面白かった。最初は弁護士、その後は事件関係者と視点が変わるたびに、事件の見え方がガラリと変わる。 全体的に暗いトーンの話だが、ラストで伏線がくっきり浮かび上がってきたところの驚きはミステリ的に心地よい。

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