問いのない答え の商品レビュー
Twitterの短いポストから、誰かの思考や生活を探る、もうそうする人すらもいなくなった。ギスギスして、い辛い空間だけが残った。
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面白かったです。読書会でおすすめしていただいた本です。 問いかける言葉だけをTwitterに呟き、その問いのきっかけや理由を伏せたまま答えを出す、という遊びは面白そうです。 それを軸に、登場人物たちの震災や秋葉原の殺傷事件についても描かれていました。 登場人物も情報も多いのですが...
面白かったです。読書会でおすすめしていただいた本です。 問いかける言葉だけをTwitterに呟き、その問いのきっかけや理由を伏せたまま答えを出す、という遊びは面白そうです。 それを軸に、登場人物たちの震災や秋葉原の殺傷事件についても描かれていました。 登場人物も情報も多いのですが、たくさんのエピソードが表れては流れていくのがTwitterの世界みたいだと思いました。ユーザーあるあるも。 Mステのt.A.T.u.事件懐かしい…ミッシェルの曲名まで覚えていなかったのですが、これによると、ミッドナイト・クラクション・ベイビーだったのか…。 「世界がそのようにしかみえないからといって、世界がそのようであるとは限らない。」はっとします。知見を広げねば…とか、つい思ってしまいますが、自分のことだけでなく、人の立場に立ってみるとかそうやって考えてみることから始めてみようも思います。
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カラオケは二人きりだとせわしない。すぐに順番が回ってくるし、四人五人と増えていくのは、メンバーによっては楽しいが、そのときのメンバーに応じて選曲を気遣わないといけなくなってくるし、聴きたくない曲も聴かなければいけない。一人だと好きな歌を歌えるし、難しい曲に失敗してもいい(「ボヘミアン・ラプソディ」を一人ですべて歌っても構わないのだ)。歌わずに熟考している間、無音になっても気まずくない。(p.104) スピーカーから柔らかそうなチャイムが鳴った。皆がそれぞれの座席を立ち上がり、ノビをしたり荷物をおろしたりする中、鯖はなおも悠然と思いにふけった。さっき隙間から観た画面の中の男もー昔の映画の悪役だろうー胴体に電飾の粒々を埋め込んで自分を飾っていた。かたや現代の我々は、もっと微細な粒々の集合で表される。カメラで撮られれば姿が、つぶやけば言葉が。そのことを虚無的に感じるわけではないが、ちらっとみた電飾のデブが急に愛しく思えてきた。ドットにされる前に俺が光ってやる!と無闇に逆らって見せているみたいで。(p.249)
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点と点のように、人々はネットのなかでつながっている。 小説家のムネオがツイッターではじめた言葉遊び。 離婚したカオル子、ムネオと同じマンションに住んでいる七海 高校生のフキ子と震災を経験した同級生の一二三。 庭師のクニコ、岡山に左遷された人気者の少佐、 サキが思うアキバ無差別殺傷事件の加藤のこと。 食パンを一気に4枚食べる光太、フリー編集者のスズキ。 緑色のモヤモヤしたアイコンが実はカエルだったウシニラさん。 相変わらず細かくて、相関図がほしい。 七海の「お、サンキュ」って人って少佐なの???ではないの??? そこが謎。 当たり前じゃないのにいつの間にか見落としてしまう物事が 散りばめられている感じ)^o^(
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・ぐったりと倒れている男の姿は殺人鬼のようでも被害者のようでもなかった。吐いて楽になるものもなにも持ってない、問いのない答えを遊びでなく本当に発してしまった者の顛末、成れの果て。 ・木を登るまで、木を登ったときの景色は分からない。おにぎりを食べる前に、おにぎりの中身は知っている。自分の手でにぎったからだ。庭は手のひらより大きい。自分で自分の庭をこうして造った人も、自分の庭からの景色を全部知っているだろうか。 ・世界がそのようにしかみえないからといって、世界がそのようであるとは限らない。世界は最初から蛙であり、風船を手放す子供であったし、しかも向こうは少しもスズキをだまそうとさえしていなかったのだ。 同じものなのに、見え方は大きく違うというのが、不安なのか安心なのか分からない、なんだか変な気分だ。なにか大事なことの象徴のようにも感じられたのだが、すぐに何々となぞらえることもできない。
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誰が話しているのか、なんの区切りもなくころころ変わるので、始めは戸惑う。そして、話の内容もころころ変わって、とめどない「言葉」の流れに流され流され、流されている時は大丈夫。ハッと我に返って戻ろうとすると、道に迷う…そんな本でした。ふぅううー。 2016/5/11読了
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抑揚なく流れるストーリー。 もう少し臨場感がないと、誰の何の話か分からなくなる。 そういうのが好きな人用なのかな・・・?
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たくさんのネット上での登場人物が間合いもなく入れ替わり、誰の話なのかわからなくなるので読むのが苦痛でした。 震災後の話はともかく、秋葉原の加藤が出てきたときにはビックリして今までよくわからなくて読み飛ばしていたので、戻って読みなおしましたが、どっちにしろよくわからないままでした。...
たくさんのネット上での登場人物が間合いもなく入れ替わり、誰の話なのかわからなくなるので読むのが苦痛でした。 震災後の話はともかく、秋葉原の加藤が出てきたときにはビックリして今までよくわからなくて読み飛ばしていたので、戻って読みなおしましたが、どっちにしろよくわからないままでした。 そのSNSでのやりとりは自分は参加したことがないものの、なんとなく既視感のあるもので、それはそれであるものだよなと思いつつ、自分は永遠に参加しないだろうと思う。
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ツイッターと、震災と。 前者を小説に取り入れるおもしろい手法は、その読みづらさ(つかみどころのなさ...いや、ないわけじゃなくて個の曖昧さ?)も含めて今の時代"コミュニケーション"というものを表しているんだろうなぁと感じた...というのはあくまでガラケー派の私...
ツイッターと、震災と。 前者を小説に取り入れるおもしろい手法は、その読みづらさ(つかみどころのなさ...いや、ないわけじゃなくて個の曖昧さ?)も含めて今の時代"コミュニケーション"というものを表しているんだろうなぁと感じた...というのはあくまでガラケー派の私の推測ですが。
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読むのに苦労した。かわるがわる、脈絡のない人物のいれかわり。気づいてからは速かった。 Twitter、ゆるやかに繋がり、会話し、しかし同じときを別々にすごす人たち。個として認識できる者、わからない者、曖昧に把握しているネット上の関係。 震災や事件という現実と小説も紙を一枚はさんで...
読むのに苦労した。かわるがわる、脈絡のない人物のいれかわり。気づいてからは速かった。 Twitter、ゆるやかに繋がり、会話し、しかし同じときを別々にすごす人たち。個として認識できる者、わからない者、曖昧に把握しているネット上の関係。 震災や事件という現実と小説も紙を一枚はさんで隣り合ってるようで不思議に落ち着く読書でした。
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