くちびるに歌を の商品レビュー
合唱とは楽器を使うわけでもなく、一人ひとりの声と体を使って奏ででいくのだと改めて思った。 仲村ナズナと桑原サトルの二人の語りで物語は進んでいく。 それぞれに抱えている家庭事情や男子と女子との対立などがあったが、合唱部の仲間を通じて気持ちの持ち方が変わっていくところがとても良かった...
合唱とは楽器を使うわけでもなく、一人ひとりの声と体を使って奏ででいくのだと改めて思った。 仲村ナズナと桑原サトルの二人の語りで物語は進んでいく。 それぞれに抱えている家庭事情や男子と女子との対立などがあったが、合唱部の仲間を通じて気持ちの持ち方が変わっていくところがとても良かった。 そして長崎弁の会話がとても可愛く思いました。
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五島列島に住む学生たちが、混声合唱でNコン予選に出るまで。 女子のみだった合唱部に、産休代替できた美人先生に惹かれて男子が入るところから、お話が始まる。 色々な人間模様が絡み合って、みんなが抱えている見えないことを乗り越えていく。
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合唱部をテーマにした青春小説。 これ、本編に必要なのかなって場面がいくつかあったり、合唱部なのに合唱に本気で向き合う場面があまり感じられなかったりで 私の好きな「熱い青春」ってかんじではなかった。 まぁ、リアルなのはこんな感じなんだろうけど。
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白乙一作品 久留米の乙一さんがこんなにも長崎弁を操れることにまず驚きました。 九州以外の人は九州弁は全部博多弁と同じと感じるのでしょうが、全然違うのですよ。 もうね、この長崎弁にハートを撃ち抜かれました。 微妙なイントネーションも脳内再生できるほどナチュラルな方言でなんとも愛おし...
白乙一作品 久留米の乙一さんがこんなにも長崎弁を操れることにまず驚きました。 九州以外の人は九州弁は全部博多弁と同じと感じるのでしょうが、全然違うのですよ。 もうね、この長崎弁にハートを撃ち抜かれました。 微妙なイントネーションも脳内再生できるほどナチュラルな方言でなんとも愛おしい作品でした。 本を読む適齢期があるというのが持論ですが、この作品は中高生に是非読んでほしいなぁ。
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福永ヨウコ ナズナのひと学年下。アホの後輩。 鈴木 先生。 松山ハルコ 三十歳の女性音楽教師。合唱部の顧問。新年度から一年間出産と育児のため休職する。 柏木ユリ 松山の休職中の臨時の音楽教室。高校まで五島列島で生活し、音楽大学のピアノ科への進学をきっかけに上京した。音大を出た後、ピアニストとして活動していた。ボロボロの軽トラックで通勤している。 辻エリ 合唱部部長。銀縁眼鏡をかけ、真面目な優等生。合唱部への男子の入部が判明した際には反対派の急先鋒となる。 仲村ナズナ 小学校五年のとき、父親が愛人をつくって五島から出て行った。母が入院して末期癌で苦しんでいるときや、死がおとずれたその瞬間も父の姿がなかった。 長谷川コトミ 誰に対しても優しい。 桑原アキオ サトルの兄。かまぼこ工場勤務。自閉症。二十歳。 桑原サトル 地味で目立たない。塚本に合唱部に荷物を持っていくことを頼まれ、流れで入部することになる。 菊池 活発で声が大きい。 横峰カオル 日焼けした女の子で、陸上部と合唱部をかけもちしている。四人いる三年生部員のうちのひとり。 向井ケイスケ 柏木先生目当てで合唱部に入部する。 三田村リク 柔道部と合唱部を掛け持ちしている。 塚本 三年一組の担任。 関谷 二年生男子。美少年。 篠崎 二年生。 神木 長谷川と同じ集落で育ったひとつ上の先輩。 教頭先生 兜谷 体育教師。 松山アカリ ハルコの妹。
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合唱は、えてして男子がふざけ半分でやり、女子に注意されることが様式美になっているといえよう。ましてその男子たちが若くて美人な臨時採用の教師目的で入部しているなら尚更だ。良い合唱にするには、この男女の取り組みの差を埋めるか、最初から女子だけの合唱にするかしかない。この話では最後まで男女での合唱を諦めない。困難にぶち当たったとき、これまで歪みあっていた二つが一つになり、大きな波となって人々に歌声を届ける。 2人の視点で描かれることで、より立体的にこの合唱部の姿が思い浮かべられる。そしてこの2人が抱えている人に言えない秘密が、物語を内容面でも深めている。話作りの技巧も光る、美しい青春の風を感じる。 子供達の会話が濃厚な五島弁なのもよい。小気味いい音の連続が会話にリズムを与え、またさらにリアルな中学生の様相が感じられる。
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年甲斐もなく、青春を謳歌させてもらった。 中田永一(乙一)が紡ぐ物語は、分かりやすさと独特の表現が重なり惹き込ませてくれる。 またナズナ、サトル、コトミ、柏木先生…他にもたくさんいるが、それぞれに与えられた境遇の度合いが絶妙であり、最高に楽しめた。 実写化してるみたいだけどどうな...
年甲斐もなく、青春を謳歌させてもらった。 中田永一(乙一)が紡ぐ物語は、分かりやすさと独特の表現が重なり惹き込ませてくれる。 またナズナ、サトル、コトミ、柏木先生…他にもたくさんいるが、それぞれに与えられた境遇の度合いが絶妙であり、最高に楽しめた。 実写化してるみたいだけどどうなんだろう?
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第61回小学館児童出版文化賞 第9回本屋大賞第4位 そういえばそうか!と、最後の一行で気づく。 一歩踏み出して新しいことを始めるってやっぱり成長するんだろうなー。 中学生らしい男女のやり取りが瑞々しくて、若さが羨ましくなるほっこり小説だった。 男子が女子のスカートを覗けちゃう...
第61回小学館児童出版文化賞 第9回本屋大賞第4位 そういえばそうか!と、最後の一行で気づく。 一歩踏み出して新しいことを始めるってやっぱり成長するんだろうなー。 中学生らしい男女のやり取りが瑞々しくて、若さが羨ましくなるほっこり小説だった。 男子が女子のスカートを覗けちゃう「奇跡の場所」に集まるおバカさや、女子の「男子は死ねばいい」発言など、かわいらしくて微笑ましい。 心を一つにして仲間と歌い上げる合唱、最高だと思う。 遠き日に思いを馳せてしみじみとした気持ちになった。
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いわゆる青春群像小説ですね。 とても分かり易く読み易い。 あっという間に読めてしまった。 とはいえ、構成はさすがと言えるもの。 個人的に妻が長崎県出身なので、方言がすんなりと入ってきて、そこもまた読みやすかった。 登場人物の背景は、ありがちな設定ではなく、複雑な家庭環境だったりはするが、何となく予想しやすいというかなんというか。 とにかく爽やかな話ではある。
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五島列島の中学生の合唱のお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 青春小説の新たなるスタンダードが文庫化! 長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、...
五島列島の中学生の合唱のお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 青春小説の新たなるスタンダードが文庫化! 長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。 それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。 一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。 提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。 家族を捨てた父親への嫌悪、自閉症の兄の桎梏と愛、リベンジポルノの心配、恋心に向き合って、コンクール課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~ --------------------- 映画を先に観ていたので、概要は既知 なので、原作では柏木先生がピアノを弾かないという設定がないのにちょっとした驚き 性格もかなり違う かなり俗でフランクで下世話 まぁ、映画化とはそんなものでしょうねぇ 中学生かぁー 自分はあの頃はどんなだったのかを思い返した 子供であるけれども、大人の世界のほんの片隅だけれでも見えるようになってきている時期 青いなぁ…… 主な視点人物のそれぞれの悩み 父親のダメっぷりで男性不信になった女子 自閉症の兄がいて職場への送り迎えをしなければならず、それでいて父からは「一人っ子と言え」と言われている男子 彼氏が撮った写真のデータを消したい女子 大人だったら自分の気持ちに折り合いをつけたり、それなりの対応をすることもできるけれども 中学生で、しかも島という田舎の中でもさらに閉鎖された環境で育った子供達 そんな子達は、15年後の自分にどんな姿を見るのか 私も15歳の頃なんて、自分が30歳なんて想像できなかったもんなぁ それこそ、もしかしたら死んでるかも とかも思ってた それが今やさらに歳をとって15年後になっているわけだけれどもね まさかこんな生活になってるとは思いもしなかった まぁ、一周回って想像通りとも言えるけど そんな事を踏まえて、子供の頃に描く15年後の姿は劇的な変化だろうと思う それにしても、乙一はこんな作品も書くのですねぇ 作者名と、そこから想像するテイストが定まってしまったが故の別名義なのだろうか? 機会があったら他の名義の作品も読んでみようかと思える
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