あなたの人生、片づけます の商品レビュー
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図書館の本棚でふと手に取った本だったから、内容は知らなかった。殺し屋?などと思っていたら、お片付けの本だった。主に心の持ちようの。でもそれがちっとも押しつけがましくなくすーっと心に入って来て心地良かった。そこいら辺にうじゃうじゃある片付けのハウツー本よりよっぽど片付けようという気持ちにならせてくれた。だが私の片付けの実行への道はまだ遠いけどww
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片付けられない4人のもとに片付け屋の大庭十萬里が訪れる。 不倫している女性、連れ合いを失った初老の男性、一人暮らしの老女、息子をなくした母。 それぞれの満たされない心が片付けられない暮らしの原因で、十萬里がそれを片付けていく。 身につまされるお話です。
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「いつか使うかも」「まだ使える」って眠ってるもの、うちにどれくらいあるんだろう。 その中で本当に必要なものはどれくらいだろう。 大掃除の時期は外したけど、大規模なお片付けしようかな…
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僕はさほど小説を読まないが、なぜか家にこの本が。 いわゆる断捨離系、片付けるとときめくとか、あの手のものが大の苦手である。 昔ほど、収集癖やら執着やらはなくなったつもりだけど、それでも捨てられないものがそこそこある。妻は常に捨てろプレッシャーをかけてくる。この本もそれか?...
僕はさほど小説を読まないが、なぜか家にこの本が。 いわゆる断捨離系、片付けるとときめくとか、あの手のものが大の苦手である。 昔ほど、収集癖やら執着やらはなくなったつもりだけど、それでも捨てられないものがそこそこある。妻は常に捨てろプレッシャーをかけてくる。この本もそれか? 片付け屋さんが重症患者のカウンセリングを通じて人生も明るくしてしまう、という4篇。 登場人物はどいつもこいつも、みな病んでいる。理由は違えど、重度の片付け出来ない病。 ひどい。 俺こいつらほどじゃないなあ、と上から目線で読めてしまう。 汚ければ汚いほど楽しい。主人公の片付け屋は、自分の家が片付いているから、汚い人の家でこそ燃える。でも、片付け屋が片付けてくれるわけではない。 「あなたの人生、片づけます」とはいうものの、結局のところ自分で片付けるのだ。あなたに人生、片づけさせます、なのだ。 だいたい、住処が汚いというのは、自然の生き物でいったらまずありえない。人が自然から遠ざかっている証拠だ。 かくいう僕の家の窓からは、庭木にとまった鳥が見える。近所にはそういう木が少なくなって、どの鳥も我が家にばかりやってくる…けど。 窓、汚えなあ。今年の大掃除も、窓はサボりました。いや、あそこもサボったし、ここもサボったし…。 掃除と片づけは違う、違うよね(どっちもやれ)! 人生も片付けたい。来年は本気出す! と思えそう。
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この作家のは記憶にある限り初めて。結構好きだと思える新しい作家を発見できて嬉しい。収穫。 タイトルがなかなか衝撃的だけど、たしかに〜と思った。本当にこの仕事してくれる人がいるなら、職場の先輩にすすめたいぞ。ま、ここまで人生に関わるのは現実には難しいだろうけど…。
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片付けられない人の、心に寄り添う片付け屋の話。4エピソード。 片付けを通して、それぞれの事情を抱えたクライアントの心を動かしていく。できすぎかもと思わないでもないけど、でもやっぱりちょっといい話たち。
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3つのエピソードは、片付けられない人たちの視点で語られ、片づけ屋の大庭十満里が何を考えているのかわからない宇宙人のような存在となっているが、最後のエピソードでは十満里視点で語られ、実は人情味あふれるキャラが全開。 最後のエピソードは心に残る。
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この人の本初めて読みましたが、すごく馴染みやすくてすんなり読めてしまいました。 私も片づけられない的な人間なので、心理的な原因があるのかしら? とりあえず少し片付けなきゃと思わされた!そしていらないものを捨てよう!...引越しの時にかなり処分したつもりなんだけどなあ
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一見、ただの“片づけ指導”が仕事の女性。しかし彼女の仕事の本質は、部屋の片づけを通して人生の整理整頓まで実現してしまうことであった。 恋人を奪われたOL、目標を失ってしまった男子高校生、子供や親族が成長して家に来なくなってしまった資産家の女性、中学生の息子を交通事故で亡くした母親...
一見、ただの“片づけ指導”が仕事の女性。しかし彼女の仕事の本質は、部屋の片づけを通して人生の整理整頓まで実現してしまうことであった。 恋人を奪われたOL、目標を失ってしまった男子高校生、子供や親族が成長して家に来なくなってしまった資産家の女性、中学生の息子を交通事故で亡くした母親……。部屋を片づけることでその人の悩みや人間関係が整頓され、解決すべき人生の問題が明確になっていく様子が気持ちよかった。
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まーちさんのレポを読んで読みたいと思っていた一冊です 詳しいレポはまーちさんにおまかせするといたします。 部屋の片づけを指導する大庭十萬里さんは 50代で丸顔のぷっくりした女性、アシスタントを付けず ポロシャツにジーパンというラフな格好でやってくる。 4つのケース全て、依...
まーちさんのレポを読んで読みたいと思っていた一冊です 詳しいレポはまーちさんにおまかせするといたします。 部屋の片づけを指導する大庭十萬里さんは 50代で丸顔のぷっくりした女性、アシスタントを付けず ポロシャツにジーパンというラフな格好でやってくる。 4つのケース全て、依頼者は本人ではなく その人物の親や娘、姑などからなので、当の本人は 十萬里さんを疎ましく迷惑がり、心の声には何となく 分かる、分かると頷いてしまいます。 しかし十萬里さんはそんな素振りや声を 知ってか知らずか・・いや分かっているハズですが 素知らぬ顔でどんどん指導をしていきます ケース1の汚部屋に住むOLは自堕落で金銭感覚ゼロ 清潔観念ゼロ、おまけに衝動買いの塊・・・そんな事で 買ってしまうのかと驚きでしたが そんな彼女が十萬里さんの鋭い指摘と後押しによって もっと丁寧に生活をしよう、生活そのものを楽しもうと変わります。 ケース2の指導される国友展蔵さん60代は 十萬里さんの事を「アイツ」呼ばわりです。 展蔵さんと娘の風味子の日常をじっと観察する 十萬里さん、そして指導は展蔵さんだけではなく 風味子さんにも・・・頑張り過ぎない生活は 家族間の風通しも良くなりガラッと変わりました。 ケース3は千坪の敷地に300坪のお屋敷に一人で住む 78歳の泳子さん。十萬里さんは大きなお屋敷を見たいが ために依頼を引き受けます。確かに土蔵に離れ 隠し階段・・私も見たくなります。 関西弁の泳子さんは口が達者で十萬里さんの指摘にも 負けません、うちの母もそうなんですがストック好き なんです!アルミホイル、サランラップは8本ずつ 賞味期限切れの調味料が冷蔵庫のポケットに入ったまま 挙句には使いかけのマヨネーズが2本 お屋敷ではありませんが、実家の話を読んでいるような 錯覚に陥りました。十萬里さんの計らいはお見事 泳子さんの気持ちに変化が現れ しまいには「潔く捨てますがなぁ〜」と言わせるまでに 押入れは思い出のかたまり・・・思い当たるふしアリです。 ケース4の麻美子は夫と娘2人の官舎暮らし 何不自由ない暮らしなのに家の中は荒れ放題 十萬里さんの問にも生気のない返事ばかり 彼女をそこまで追い詰めた事柄に十萬里さんも愕然とします。 自身が体験した事がない苦しみを抱える人に 掛ける言葉はとても難しい。十萬里さんの提案は 麻美子に生きる力を与えたようです。 お節介は100も承知で言わずには、やらずには いられない性格の十萬里さん、でも住人の心の底を 見抜きちょこっと手を貸す心のお掃除見事です。 十萬里さんの指導プログラムにはリバンドしないために 月2回の指導が3か月間、それに半年後のチェックがあります 半年後はきっとみなさん誇らしげにきれいなお部屋を 十萬里さんに見せているのではないでしょうか。 読んだ後に早速影響されて台所の引出を整理した所 何だこれは?やこんな物も買ったなぁ〜と捨てていい物が 意外とありびっくりしました。 まだまだ捨てていい物・・・でてきそうです。
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