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丑三つ時から夜明けまで の商品レビュー

2.9

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2025/02/13

幽霊が存在して犯罪を犯すことがあるのを警察だけが知っていて、幽霊事件専門の部署が捜査するという趣向のライトミステリー。 ライトなだけに難しいことを言わずに世界観を楽しむ作品ですね。このままシリーズ化する構想なのかと思いながら読んでいたら、最後に思わぬどんでん返しが、、

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2019/06/14

密室!といったら本格トリックを想像しますが、この本ではなんと不可能犯罪は幽霊の仕業。霊能力者で構成された静岡県警捜査5課が頑張ります。霊の設定はきちんとしており、捜査一課の「私」(霊感ありのキレモノです)が一緒に行動して人間側の捜査もするため単純ではないストーリーになっています。...

密室!といったら本格トリックを想像しますが、この本ではなんと不可能犯罪は幽霊の仕業。霊能力者で構成された静岡県警捜査5課が頑張ります。霊の設定はきちんとしており、捜査一課の「私」(霊感ありのキレモノです)が一緒に行動して人間側の捜査もするため単純ではないストーリーになっています。短編としてはどれも良かったですが「幻の夏山」がほろりとして好きです。メンバーのキャラが立っているのに活躍しきれていないなど全体を通してみると勿体ないなと思う部分も多いのが残念ですが、ラストの回収も余韻も見事でしっかり楽しみました。

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2016/12/14

図書館で。 幽霊が殺人を犯すという斬新なアイディア。というかとりあえずそれなら全部の殺人事件現場に一人このオカルト隊がくっついていくべきではないのだろうか?と思ったり。そしてなんでこんなに捜査一課と六課でしたっけ?はケンカ腰なんだろう?と不思議に思いました。 幽霊が殺しちゃった...

図書館で。 幽霊が殺人を犯すという斬新なアイディア。というかとりあえずそれなら全部の殺人事件現場に一人このオカルト隊がくっついていくべきではないのだろうか?と思ったり。そしてなんでこんなに捜査一課と六課でしたっけ?はケンカ腰なんだろう?と不思議に思いました。 幽霊が殺しちゃったならそれはそれ仕方ないね~って訳にはいかないのかな、いかないのかな。だったら霊力の強い幽霊が発生するポイントとかを感知できる装置とか作った方が良いような気がするとか本編とまるで関係ないことばかり考えました。

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2022/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 肉体から離脱した精神エネルギーとして「幽霊」の存在が認められた世界で,「幽霊」の犯罪を捜査する,霊能力者ばかりを集めた「静岡県警捜査五課」の捜査に焦点を当てた短編集。解説には,ユーモアミステリとあるが、ユーモアの要素はあまりない。シリアスではない,淡々とした描写の作品である。  捜査五課だけでなく,捜査一課の「私」や米田警部補といった人物が登場し,特に幽霊の存在に否定的な米田警部補と五課の七種警部補とのいがみ合いが,ユーモア的な要素か。 一番の難点は,世界観の練りこみ不足。幽霊の存在を警察しか知らないことにしているので,不可能犯罪があったときに,警察は幽霊の仕業として捜査をする。しかし,世間では幽霊は存在していないので,人間が幽霊の仕業と見せかけたり,幽霊が人間の仕業と見せかけたりするような,頭脳戦などはない。「幽霊は死因によって地縛霊になり,犯行現場まで行けない」というロジックがやたら出てくるのも難点。せっかくの特殊な世界観を構築したのに,その世界ならではのロジックはない。荒唐無稽なストーリーに逃げてしまい,それをユーモアと称している感じ。全体的なデキは低調。★2かな。 個別の作品の所感は以下のとおり ○ 丑三つ時から夜明けまで  密室での鈍器での殺害。五課や世界観の説明をした上で,オチは,被害者の娘が実は幽霊だったというもの。幽霊は,霊的なエネルギーが強いと人間のように生活できるという…。このあたりの設定も練りこみ不足のように思える。霊的な存在が実在しているように見え,本人が幽霊と自覚しているような世界で,幽霊の存在を本当に世間に隠せているのか…。ただ,この設定が最後の事件の伏線になっている。 ○ 復讐  旅行ジャーナリストが密室で殺害される。オチは,幽霊の仕業ではなく,人間の仕業で,殺された被害者が幽霊となり復讐したというオチ。 ○ 闇夜  犯人がカラスというオチ。幽霊がカラスを操って犯罪をしていたが,カラスが自分たちの意思で犯罪をしていた部分もあった。最後はホラー的なオチ。 ○ 幻の夏山  米田が捜査過程で射殺してしまった犯人から復讐されるのを防ぐという話。最後は,米田と「私」が泊まっていた山荘の存在そのものが霊的な存在になっていたというオチ。これもミステリーとはいいがたい。 ○ 最後の事件  七種警部補が実は幽霊で,真犯人だったというオチ。意外性はあるのだが,伏線も張り切れてないし,トリックらしいトリックもなし。

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2015/07/16

幽霊モノの、ファンタジー、ユーモアミステリ連作短編。 ミステリ的にも、キャラクターストーリーとしても、一話一話それなりの作りにはなっていて、かつ全編通しての起承転結もそこそこ。 しかし、あらすじや設定から類推する以上のものはなく、無難過ぎる嫌いはある。 3-

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2015/05/18

まさかのオカルト西部警察 超法規活動かと思いきや幽霊は実在する設定なのでしっかりと法規内活動 通常の殺人事件担当課とオカルト西部警察の解決競争に巻き込まれる主人公が探偵役のコミカルなミステリー短編集であっという間の大団円

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2014/09/21

幽霊の存在が確認され、静岡県警に幽霊専門の部署 捜査五課 が試験運用された時代を舞台とした短編集。     捜査五課による捜査&五課七種警部補による推理 捜査一課米田警部補による推理      どちらも外れて捜査が行き詰った後、捜査一課の「私」が真相に辿り着くという...

幽霊の存在が確認され、静岡県警に幽霊専門の部署 捜査五課 が試験運用された時代を舞台とした短編集。     捜査五課による捜査&五課七種警部補による推理 捜査一課米田警部補による推理      どちらも外れて捜査が行き詰った後、捜査一課の「私」が真相に辿り着くという、なかなか凝ったパターンが基本。  1篇だけ、「私」と米山が雪の山中の山小屋に7人で閉じ込められ、誰かに憑依するという霊と戦うという、『そして誰もいなくなった』風のクローズドサークル密室サスペンスもあって、それも良かった。  同じ事件について、幽霊も絡めて3種類の説明ができる(当然2つは間違いですが)のが面白いところです。  捜査五課の面々もコスプレしてて面白いですね。意外と活躍場面は少なかったのでしたが。  五課の面々が活躍する続編に期待、と思ってたら、もう続編は出てないのでしょうか。本書収録作品が書かれたのは10年ほど前というし。  霊が絡んだり説明を3種類考えたりと、制約があって難しい作品だから。大変な割に、ネット上のレビューを拝読すると、いまいちの評価が目立ったり。皆さんよく読んで辛口ですね。ミステリーも読みすぎるとすれっからしになっていくんですね。私は絶対的な読書量が少ないので、何を読んでも面白く感じられます。      しかし語り手の「私」の姓名はとうとう最後まで出てきませんでした。  作品中も「お前」とか「おい」とか呼ばれて名前で呼んでもらえないとは。(ネット上のレビューでも語り手の姓名の謎に触れたのは見つけられなかった。)  本作品では五課の連中始め、加害者や被害者に変わった姓名の方が多かったので、明らかになっていない「私」の本名も、変わった姓名が設定されていたのかもしれません。     「最後の事件」で一連の作品は終わりということですが、実は初出は2番目に古く、「栗端家の犬」を大幅に加筆訂正したということです。  静岡県警幽霊捜査課シリーズ愛読者としては、この幻の作品を初出形と完成形と読み比べてみたくありませんか?   http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140920/p1

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2013/12/10

幽霊というものを犯罪の側面から真面目にとらえる部署が実は警察にはあって・・・という・・なんだろう?SFではないな。異色ミステリ? まあ内容としては幽霊専門部署である捜査五課と捜査一課が対立したりして奇妙な論旨をお互いに繰り広げるユーモアミステリという感じなんですが・・・うーん。 ...

幽霊というものを犯罪の側面から真面目にとらえる部署が実は警察にはあって・・・という・・なんだろう?SFではないな。異色ミステリ? まあ内容としては幽霊専門部署である捜査五課と捜査一課が対立したりして奇妙な論旨をお互いに繰り広げるユーモアミステリという感じなんですが・・・うーん。 読み始めこそ若干のしょうもなさを感じつつ読んでましたが、これはこれで肩の力を抜いて楽しめるからと自己完結しまして・・・なのに最後に急に・・・なあ。 それまでにそんな伏線ありましたっけ?読み逃したかな?作者さんとしてはそういう着地点で初めから書いていたのかもしれませんが、自分はちょっと唐突な印象でした。 ユーモア小説としてもガチガチのミステリとしても中途半端な感じ。

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2013/12/06

2,8 幽霊専門の部門を造り、霊を取り締まる設定は良かった。しかし、そのメンバーが奇抜な人物の寄せ集めなのが、面白くない。文庫化するにあたって、人物紹介のくだりを省くなど改訂してもよかったのではないか。

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2013/11/24

ミステリィに霊の存在を許容したら,本来ならば根底が破綻するのだが,面白く纏まっている.そのセンスに脱帽する.

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