名画絶世の美女130人 の商品レビュー
なんか気になって買った本。 この手の本は他にいっぱいあるしな〜と思ったけど、著者の趣味が私と合っていそうなので買った。実際合っていた。 ルートヴィヒ1世の美女ギャラリーの美女が網羅されているのがすごいと思った。この時代の絵って神秘的に思える。 絵だけ見ていても十分楽しいのだけれど...
なんか気になって買った本。 この手の本は他にいっぱいあるしな〜と思ったけど、著者の趣味が私と合っていそうなので買った。実際合っていた。 ルートヴィヒ1世の美女ギャラリーの美女が網羅されているのがすごいと思った。この時代の絵って神秘的に思える。 絵だけ見ていても十分楽しいのだけれど、美術の知識がある人が読んだらさらに面白いと思った。逆に、知識があまりない人には時々「?」かもしれない。でも絵だけで十分見ごたえがあります。 この本の真髄は著者のあとがきじゃないかな〜と思ったりする。 この人何者なのかな、と思ったらフリーの美術キュレーターっていうのしかわからなくて。 私は美術の専門ではないので著者がどんな立ち位置なのかわからないけれど、現代の問題意識を今の主流とは違う角度から浮かび上がらせようとしている感じなのかな。
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はーほーふーん、といいながら読み終えた。 確かに、西洋絵画白人、男性画家、近代のコレクションとか、偏りもあるかもしれない。でも、それを補って余りある、美の競演。いや饗宴? 知ってるようで知らないことが多く、しかもコンサイスにかかれていて、サクサク読めるのもいい。 へー、あの絵...
はーほーふーん、といいながら読み終えた。 確かに、西洋絵画白人、男性画家、近代のコレクションとか、偏りもあるかもしれない。でも、それを補って余りある、美の競演。いや饗宴? 知ってるようで知らないことが多く、しかもコンサイスにかかれていて、サクサク読めるのもいい。 へー、あの絵は「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」なのかあ。 あ、これって「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾの肖像」って名前なのか。 とか。 ちなみに最後にまとまりよく置かれた解説の、ロラン・バルトの言葉が素晴らしかった。 「美は(醜とは反対に)、実際、説明できない。それは語られ、確かめられ、体の各部分で繰り返されるが、描写されない。神と同じように(同じように空虚だ)、美は、私は私があるところのものである、としかいえない。したがってデイスクールはもはや、それぞれの細部の完璧さについて断言することしかできないし、《残り》はすべての美の基礎となるコード、すなわち、「芸術」に委ねる他はない。いいかえれば、美は引用の形でしか自分について述べたてることができないのである」(ロラン・バルト『S/Z』)
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