ブルース・スプリングスティーン の商品レビュー

ピーター・エイムズカーリン【著】,近藤隆文【訳】

2013/12/01

読了後、一番最初に思い浮かんだことは、やはり世に名を成す人間は良い意味でも悪い意味でもどこか「変な」人であること。
幼い頃の家庭環境もしかり、大人になってからの自己＝音楽中心主義的態度もしかり、妙な拘りもしかり。
ガールフレンドとの緊張関係、Eストリートバンドのメンバーとの微妙な空気、あるいはスタッフとの食い違い。
誰しもがその人生で経験するような普通の要素ばかり、ただどれも「巨大」過ぎて皆が悪戦苦闘している様がよく分かる。
それでも最終的にはブルースの音楽をブルース自身、そして関係者自身が信じているということなんだろう。
勿論ファンも同様なんであります。