コルトM1851残月 の商品レビュー
欲ばかり優先する人しか出てこないな~。あんまり共感できる人物がいないな~。 なぜ数を数えるのか意味が分からなかったけど、途中で解明され、すっきり。
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一家心中の生き残りが、江戸の裏社会を舞台に6連発のリボルバーを相棒にのし上がろうとする話。中途半端な悪人の主人公に共感できず、あまり楽しめなかった。
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内容(「BOOK」データベースより) 江戸の裏社会で存在感を増す男、残月の異名を持つ郎次は、抜け荷の稼業を一手に仕切っており、一家の跡目を襲う立場と見なされていた。だが、一人の因業女を始末したことから、潮目が変わり、次第に抜き差しならない立場に追い込まれていく。
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#読了。第17回大藪春彦賞受賞作品。江戸時代末期、悲しき過去を抱える郎次(残月)は、裏社会での仕事を武器に商人として番頭格へとのし上がる。彼を支えたものは、コルトM1851。跡目とまで目されたが、周りの策略により・・・スピード感あり、展開もよく面白く読めた。
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前作の土漠の花が面白かったので、2冊目。 何気に選んだんだけどなかなかのもの。江戸時代のハードボイルド的なお話。回船をやりながら密輸も行い、敵は当時珍しい6連銃で倒してきた男。さまざまな裏切りにあったり、裏切ったりしながら、最後は自分を裏切った組織を壊滅させ、自分も死ぬ。といったお話。感情移入しにくい主人公だけど、話の進め方はうまいし、ハラハラする。また読みたくなる作家さんです。
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敢えて言えば、ハードボイルド幕末ウェスタン。一家心中の生残りという境遇から闇社会でのし上がってきた主人公が成功まであと一歩のところで仲間からの裏切りに会う。暗転する運命を逆転させる鍵は、彼をそこまでのし上がらせた武器、コルトM1851ネイビー。当時の日本(江戸)にはないリボルバー式の六連発銃だが、弾と火薬を都度詰込まなくてはならない。しかも残された弾丸は53発。復讐の度に減っていく。どうやってたくさんの敵に対峙するのか、は読んでのお楽しみ。力ずくの怒涛の展開ながら、悪役はあくまで憎々しく、ヒロインはあくまで美しく、ハリウッドのB級アクション映画のような割切りで楽しく読みました。
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相変わらず硬質で緻密な文章に造形のしっかりしたキャラ。複雑な過去を持つ陰影豊かなキャラが敵味方入り乱れるが、今回はピカレスクストーリー調の展開で、前半はチンピラ気取りの主人公が鼻につくが立場が逆転してからの主人公とそれを取り巻くキャラの動きは流石で、一気にラストまで読んでしまう。 死に花を咲かせた主人公だが、一命をとりとめた設定にも出来るので続編もありだが、果たして? 江戸の暮らしもしっかり描かれており、近未来に江戸に舞台を選ばない所もこの作家の力量がうかがい知れる。どの時代背景でも魅力的な物語を紡ぎだし、文章が上手く、悲劇的とすらいえる内容ながら情感豊かな物語性は、どこか冲方丁に通じるところがある。
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まさかの「ジャンゴ」幕末日本版!? 日本家屋での大銃撃戦は是非とも映像化して欲しい。 襖越し、障子越しに飛び交う弾丸。 倒した敵から次々に銃を奪いながら撃って撃って撃ちまくる! たけしの「座頭市」プラス「必殺仕置き人」プラス「続・荒野の用心棒」が見事に融合、こんな小説が読みたかっ...
まさかの「ジャンゴ」幕末日本版!? 日本家屋での大銃撃戦は是非とも映像化して欲しい。 襖越し、障子越しに飛び交う弾丸。 倒した敵から次々に銃を奪いながら撃って撃って撃ちまくる! たけしの「座頭市」プラス「必殺仕置き人」プラス「続・荒野の用心棒」が見事に融合、こんな小説が読みたかった! いや~凄い。凄い小説でした。
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コルトM1851を操って江戸の裏社会を生き抜こうとする男の物語。その生き様はかっこよくて切ない。まるで西部劇を見ているかのような時代劇は異色で新鮮でした。
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江戸時代版ハードボイルド。主人公の唯一の武器であるコルトM1851を隠し持ち、敵となる相手を撃ち倒していく。 最初、抜け荷一味の一員でもあり、上にのし上がってやろうという野心満々の主人公になかなか魅力を感じられなかったが、仲間から裏切られ、孤立していく中で、それでも強かに這い上...
江戸時代版ハードボイルド。主人公の唯一の武器であるコルトM1851を隠し持ち、敵となる相手を撃ち倒していく。 最初、抜け荷一味の一員でもあり、上にのし上がってやろうという野心満々の主人公になかなか魅力を感じられなかったが、仲間から裏切られ、孤立していく中で、それでも強かに這い上がろうとする姿を見るうちに、だんだん愛着が湧いてくる。更に、不遇な生い立ちが明らかになり、いいタイミングで、これまた魅力的な助っ人が現れたところからは、そのまま止まらず一気読み。主人公の印象が途中でガラリと転じ、最後は何と格好いい男に変貌していたことか。前回読んだ「黒警」でも主人公に対して同様の印象の変化を受け取ったところからして、この作家さんの描写の上手さを感じた。
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