眠りの庭 の商品レビュー
リアルな表紙にゾクっとして、 二つのお話をゾクっと楽しんで、 余韻に浸れました。 美術な話とかはまったく縁がないので、ゾクゾク度は私のなかでは高まりますね。 また探してこよう。
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読了後に最初のページを見るとゾクゾクが止まらない。怖い話は苦手だけど千早さんの文章なら手が勝手にページを捲ってしまう。”狂気”と”赤”が似合う一冊。
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*白い肌に、長い髪、そして細い身体。彼女に関わる男たちは、みないつのまにか魅了されていく。そしてやがて明らかになる彼女に隠された真実。2つの物語がひとつにつながったとき、衝撃の真実が明らかになる* 「アカイツタ」「イヌガン」の二編からなる物語。続き物と知らずに読んだので、「イヌガン」の途中で二つの物語が繋がっていることに気付いた時の衝撃…!そこからは、完全に堕ちました。全てを奪う、捧げる、祈る、忘れる…いくつもの複雑な形に絡み合う「愛」と、その闇に絡めとられるような苦しみ。緻密で独特の世界観と、そこここに敷かれた伏線を確かめるために、何度も読み返してしまう。「僕は記憶喪失になるよ」が心に染みる。
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千早茜さんの文章が好きだったのですが、これはもう、ひたすら湿度が高くて仄暗くて、正直ちょっぴり苦手でした。
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初めましての作家さん。 この本を手にしたのは、先日の「新井賞」の影響です。 『男ともだち』を読みたかったのですが、まずは手に入ったこちらから。 なかなか読み進めることができない。 正直、あまり好みではなく… 『男ともだち』への気持ちが薄れていく…
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「アカイツタ」「イヌガン」の2つの物語からなる作品。 正直、「アカイツタ」は退屈で、結末も予想どおり。 だが、この作品が一気に面白くなるのは「イヌガン」に至って、2つの物語が繋がってから。 澪は誰?あ~、アカイツタのあの子が・・・と気づいた途端、物語に引き込まれる。 イヌガンの言い伝えと、澪の人生が写し絵のように重なるとき、2つの物語がひとつの作品になる。 ーー人はわかり合えない。全てを知ることはできない。それでいい。毎日、そこから始めればいい。日々、相手の鼓動に耳を澄まして、繋いだ手を握り直すのだ。-- 耀と澪がそんな日々を送れるといいなと思う。
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2017.2.11 読了 なんとも すごい話だった。。。 長編+短編の作品で、二つは別個と 思っていたら。。。 なんか わかったような わからんような。。。 なぜ さなみは、歳をとらないの? うーん?
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表紙が好きじゃない でも漂う倦怠感は出てるね 読後感が重いのは好きじゃない でも惹かれるね うまいんだろうね ≪ うっそうと 繁る庭木で 覆われて ≫
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高校の臨時講師と、父親の特殊な愛情に縛られた女子高生(卒業生ではあるけれど)という組み合わせには、どうしても既視感が……。 90年代に問題作として、一世を風靡したドラマ『高校教師』。細部はまったく異なるのだが、すぐに真田広之や桜井幸子の顔が浮かんで当時の衝撃が思い起こされ、もう頭...
高校の臨時講師と、父親の特殊な愛情に縛られた女子高生(卒業生ではあるけれど)という組み合わせには、どうしても既視感が……。 90年代に問題作として、一世を風靡したドラマ『高校教師』。細部はまったく異なるのだが、すぐに真田広之や桜井幸子の顔が浮かんで当時の衝撃が思い起こされ、もう頭から離れない。表紙を見るだけで、ドラマのテーマ曲だった森田童子の歌声が、ぐるぐるぐるぐる回り続ける始末。 と言うわけで、作者の美しい淫靡な世界は楽しめないままに終わってしまった。 さらに、父娘の異様な関係、最近あちこちであまりにも安易に使われ過ぎなのでは。この種の奥の手、と言うよりもすでに手垢のついた小手先の設定は、苦手。 桜庭一樹の『砂糖菓子……』のような作品は別として。
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アカイツタ…読み進むほど本が重くなりページが進まなくなる。近親ものはどうしても陰惨な方向になるのかな。しかし子が導いたという理屈は親として最低で理解したくない。 イヌガン…評価はこの作品。澪と小波が繋がる瞬間、あっ!と衝撃が走った。前章を補完しながらどこまでも深みに落ちていく恐ろ...
アカイツタ…読み進むほど本が重くなりページが進まなくなる。近親ものはどうしても陰惨な方向になるのかな。しかし子が導いたという理屈は親として最低で理解したくない。 イヌガン…評価はこの作品。澪と小波が繋がる瞬間、あっ!と衝撃が走った。前章を補完しながらどこまでも深みに落ちていく恐ろしさが快感。過去を掘り起こす事で過去を葬り去るというのは斬新だ。
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