祈りと署名 の商品レビュー
絵の雰囲気とオリジナリティーはある。ストリーに魅力は感じなかった。自分の読解力不足か、雰囲気のみなのかは判断できず。
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森泉岳土氏の『祈りと署名 (2013)』を読んでみた。描写が凄くドラマティックに描かれている。初めて目にする、描写だ。 ”ハルはきにけり”が素晴らしくいい。ラストの”夜はちかしく”は感動しました。もっと、森泉岳土氏の作品が読みたいです。
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なんだか異端な感じはするんだけど、俺はこれが食べたいんじゃない感。 洒落こまったフランス料理じゃなくて、居酒屋のもつ煮が食べたいんだ。 とにかくワシには合わなかったんす。
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「文藝」で春樹やカフカを漫画化していた人。 僕が好きな安永知澄も参加する同人誌「ランバーロール」の人。 柴崎友香「寝ても覚めても」の表紙絵の人。 と、ニアミスを続けてきたが、初めて漫画を手にした。 ら、手法も内容もすごい! 「祈りと署名」〔イリーナ〕シリーズ。スヴェトラーナお嬢様をご主人に擁した屋敷。に恋人として入り込んだイリーナは首絞めセックスを。上の階には婿養子がいて、イリーナはそいつを。そして犬を。 「惜しまず与えよ」〔イリーナ〕シリーズ。スヴェトラーナの妊娠、父は? 執事? 庭師? 首絞めの指の跡=署名。 「灯は消えてイリーナは」〔イリーナ〕シリーズ。スヴェトラーナは去り、残されたイリーナは男たちに。 この連作、もはや澁澤龍彦が愛したサド、コクトー、マンディアルグ、クロソウスキー、バタイユ、レアージュ、ユイスマンスに、悠然と迫っている! 「ハルはきにけり」アルゼンチン→ナイゼンチン。 「トロイエ」影絵。 「夜は昵懇しく 中原中也「湖上」による」 検索してみたところ、大林信彦長女と結婚しているとか。10歳くらい年上だとか。 顔を描くかどうかで逡巡して顔を描くことに踏み切ったとあとがきにあるが、影絵でも顔は見えている。顔は見えていても影が見える。 この作家には付き従いたい。
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先に「夜よる傍に」「耳は忘れない」を読んでしまったこともあり、それと比較すると全体的に難しい話が多い印象。けれども、この作者さんの世界観や感性は好きだ。
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タイトルになっている「祈りと署名」は難しくて、何が言いたい作品なのかちゃんと分かることができなかった。 でも、この作家が好きになった。 それは、「ハルはきにけり」という一緒に入っている連作短編を読んだから。 ハルは小学生で(とてもかわいらしい)、 自分のやり方で世界を観ることが...
タイトルになっている「祈りと署名」は難しくて、何が言いたい作品なのかちゃんと分かることができなかった。 でも、この作家が好きになった。 それは、「ハルはきにけり」という一緒に入っている連作短編を読んだから。 ハルは小学生で(とてもかわいらしい)、 自分のやり方で世界を観ることができる女の子で、 私はそんな彼女にとても憧れた。 中でも「スリーパー」という短編が胸にギュっと来て、泣きそうになる。 ああ、いいなぁ。 夢とそれがさめた後の温度感と、彼女が好きなものがいろいろ詰まっていて、肌感覚で泣きたくなる。 肌感覚で感情を揺さぶってくるものってすごい。 頭で考えさせるようなのは、まだまだ二流な気がする。 分かんないけど。
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