気ぬけごはん の商品レビュー
料理家が気の抜けた日に作るなんでもない食べものと日々を語るエッセイ。 この人の本は感想が書きづらい。読んでいるあいだほとんど無になっている。冷蔵庫に残った余り物たちの偶然の出会いから生まれる「気ぬけごはん」は、読みながら美味しそうとか真似してみようかとか思うのだが、読み終える...
料理家が気の抜けた日に作るなんでもない食べものと日々を語るエッセイ。 この人の本は感想が書きづらい。読んでいるあいだほとんど無になっている。冷蔵庫に残った余り物たちの偶然の出会いから生まれる「気ぬけごはん」は、読みながら美味しそうとか真似してみようかとか思うのだが、読み終えると何も覚えていない。 たぶん散々言われているんだろうけど、武田百合子の文章に似ていると思う。夫のスイセイも百合子から見た武田泰淳に近いような。『富士日記』に書き込まれた献立は料理の名前が並んでいるだけで、レシピも味の感想もないのに妙に美味しそうに感じるが、高山なおみの書く食もなにかそういう、彼女自身の生活のなかにあって光って見えるものだという気がする。川底の石のような。
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何気に買った本です。高山さんは同世代で(多分)、上の世代の料理家さんで育った私はご縁がありませんでしたが、若い頃何度も読んだ「すてきななあなたに」や「エプロンメモ」を思い出させてもらいました。こういうのが好きなんだなあ、私、と再確認。
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表紙の「気の抜けた絵(すみません)」が魅力的で手に取った。よくある料理家の人が作ったおいしそうな料理写真とわかりやすいレシピが連なったものだと思っていたが、写真は一切ない。その代わりにレシピが生み出されたストーリーが描かれている。レシピそれぞれにストーリーがあるのが良い。気張ら...
表紙の「気の抜けた絵(すみません)」が魅力的で手に取った。よくある料理家の人が作ったおいしそうな料理写真とわかりやすいレシピが連なったものだと思っていたが、写真は一切ない。その代わりにレシピが生み出されたストーリーが描かれている。レシピそれぞれにストーリーがあるのが良い。気張らない家族だけの食卓を彩るレシピが描かれている。 著者はレストランのシェフを経て料理家になった。文筆家としての顔も持つ。 好きな本や旅行先で食べた料理、TVなどからインスパイアされて上手く自分なりに再現されている。さすが料理家なセンスに憧れます。 自分が料理をすると、気合を入れて手の込んだものか5分あればできる超手抜きごはんのどちらかしかない。この本に描かれている料理はそのどちらでもなく、気張らないでも手を抜いているわけじゃない料理。私のような極端な料理生活だと確実に疲れてしまう。「パジャマの上下が違う」ように気の抜けた料理を作る時があってもいいと気づくことができた。
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「わざと手をかけないくらいの方が、素材がいきいきしておいしくできることもあるし、がんばらないごはんが、食べる人の心をほぐすことだってある」 力の抜けた毎日の食事や、思いついて始まる友人との家飲み、とてもおいしそう。もちろん手抜きに見えても美味に仕上がるのは、徹底的に丁寧に料理を作...
「わざと手をかけないくらいの方が、素材がいきいきしておいしくできることもあるし、がんばらないごはんが、食べる人の心をほぐすことだってある」 力の抜けた毎日の食事や、思いついて始まる友人との家飲み、とてもおいしそう。もちろん手抜きに見えても美味に仕上がるのは、徹底的に丁寧に料理を作ってきた何十年があるからだろうけれども。 なれば20年以上ごはん作ってきた私も、この境地はめざしてもいいよね。あんまり力いっぱい作ったお弁当は疲れるから、受験の日はテキトーなやつにして、と娘にもかつて言われたよねー。 おいしい読書だった。
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この本のごはんは、おうちのごはん。 それは簡単で、味が想像できて、おなかがきゅうっとなる。 難しいことを書いてある本じゃない。 エッセイと一緒にレシピも載ってる。 お喋りの本。どれも美味しい。 大急ぎで、普段使いのお鍋を出して、何がしか 作って、ランチマット敷いて食べたくなる...
この本のごはんは、おうちのごはん。 それは簡単で、味が想像できて、おなかがきゅうっとなる。 難しいことを書いてある本じゃない。 エッセイと一緒にレシピも載ってる。 お喋りの本。どれも美味しい。 大急ぎで、普段使いのお鍋を出して、何がしか 作って、ランチマット敷いて食べたくなる。 日常の、お台所の覚書と、こころのなかの お喋りを一緒にしてあって… 武田百合子さんの富士日記や、沢村貞子さんの ご本を思い出す。 活字が細かいので薄暗いお部屋で読むのは向かないが ひなたのお布団の中でぬくぬく読みたい一冊。
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まるくなって、ひとりになって、毛布にくるまって読む本。もったいないから、毎晩ねむる前にちょこっとだけ読んで、明日を乗りきるための滋養にしていました。
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頭でかっちな私は、料理するのにも力が入ってしまい面倒になることがしばしば。 くいしんぼうの高山さんの文章を読んでいるとワクワクしてくる。お馴染みの料理でも、なんだか美味そう。 手を抜いてもいいんだよ、美味しく食べればいいんだよ。って応援されているようでゴハンが作りたくなってくる。
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高山なおみの本。読むのは久しぶり。夫のスイセイの美味しすぎないものが好き、というのがなんだかすごい言葉だなあ。
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高山なおみさんの本を初めて読みました。 レシピは書いてありますが、写真がなく、エッセイ感が強い一冊。 どの料理も、とってもおいしそうで、写真がない分、想像力たくましく、こんなかな~あんなかな~と、ワクワクしながら読みました。
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著者にしては文字通り力の抜けた本。載っているレシピもシンプル、というかそもそもこれはレシピ本ではないですね。でも他の著作で高山さんの熱さを知っている分、ちょっと手ごたえ不足だったかな。
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