夢みる人びと 七つのゴシック物語(2) の商品レビュー
ディネセンの文章は難しいわけではないのに、するすると読めない。読み進めた先に驚異的な何かがあるわけではないけれど、なんとなく気になってページを捲る。かぐわしさ鮮やかさ、でもきらめきだけではない、静かな魅力があるからかもしれないし、互いに違う考えを持った複数の人物を登場させ、誰にも...
ディネセンの文章は難しいわけではないのに、するすると読めない。読み進めた先に驚異的な何かがあるわけではないけれど、なんとなく気になってページを捲る。かぐわしさ鮮やかさ、でもきらめきだけではない、静かな魅力があるからかもしれないし、互いに違う考えを持った複数の人物を登場させ、誰にも強く肩入れせずに、それぞれの心理をリアリティを持って想像できるように書かかれているからかもしれない。 前作『ピサへの道』の感想を読み返したら、おだやかな明るさがあったようだけど(ヒトゴト)、今作は暗くて寒い、北欧の夜気を感じた。特に『ピサへ〜』を読まずに入っても問題は無さそう。三編のうち、表題作はとりわけ好み。
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『七つのゴシック物語』第2巻。 『ピサへの道』に比べると物語性に寄った1冊だった。 こちらから読んでも特に問題はなさそうだ。
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