すごい宇宙講義 の商品レビュー
宇宙がどのようにしてできたのかを理解するのには、素粒子物理学の理解が必要なのでしょうが、これが全く分からない。(素人の私だから当たり前といえば当たり前なのだが)宇宙はとにかく目に見えるのでそれなりにイメージができるし、重力によって空間が歪むということもぼんやりと分かったような気に...
宇宙がどのようにしてできたのかを理解するのには、素粒子物理学の理解が必要なのでしょうが、これが全く分からない。(素人の私だから当たり前といえば当たり前なのだが)宇宙はとにかく目に見えるのでそれなりにイメージができるし、重力によって空間が歪むということもぼんやりと分かったような気にさせてくれるのですが、「スピンとは、粒子自身の角運動量のことですが、ここではとりあえず、高速でくるくると自転している姿を思い浮かべてください。」と言われてもなーぁ、って感じです。でもこの本は大いに楽しめました。
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これは面白い。 講義から起こした本だからということも手伝ってるが、学問への入り口を意識して謙虚に書かれている。 何で高校の頃物理って嫌だったんだろうか、振り返って考えても全く分からないのだが、今更言っても後の祭りであることだけは間違いない。 ともかく今からでも身につけたければ本当...
これは面白い。 講義から起こした本だからということも手伝ってるが、学問への入り口を意識して謙虚に書かれている。 何で高校の頃物理って嫌だったんだろうか、振り返って考えても全く分からないのだが、今更言っても後の祭りであることだけは間違いない。 ともかく今からでも身につけたければ本当はこの本を何度も読んで自分のモノにして次にステップアップしていくべき。勉強と同じで自分に合う本を数冊覚えきるのが頭の良いやり方だが、ついつい目移りするんだよな。 この作者の処女作は読むこと決定、こうして素人の漁りは続いていく、、、
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ブラックホール、ビッグバン、暗黒物質、誰もが一度は聞いたことのある用語を掘り下げながら、宇宙誕生137億年を遡る。面白いのは、著者が宇宙の専門家ではなく、スケールからいえば真逆の素粒子の専門家であること。宇宙にロマンティシズムなど感じていないと言い張る著者の語り口は、いたって平易...
ブラックホール、ビッグバン、暗黒物質、誰もが一度は聞いたことのある用語を掘り下げながら、宇宙誕生137億年を遡る。面白いのは、著者が宇宙の専門家ではなく、スケールからいえば真逆の素粒子の専門家であること。宇宙にロマンティシズムなど感じていないと言い張る著者の語り口は、いたって平易かつ簡潔、想定する読者と同じ門外漢だからこその説得力に溢れている(しかし物理学においてマクロとミクロはいずれ統一されるべくものではある)。また、"宇宙の歴史"というのは、同時に人類の"理論と実験の歴史"でもある。著者も言うように、"本書は、厳密には「宇宙の本」ではなく、「人類がいかに宇宙を知ろうとしてきたか、その科学的な考え方を描いた本」"に相違ない。科学において、歴史は常に「書き換えられ」続ける。新しい理論、新しい実験の積み重ね。そして、そこにこそ、素粒子、宇宙の隔たりなく自分たちの学ぶべきものが詰まっている。(かのケプラーの師、ティコ・ブラーエのエピードは印象的。彼は、夏と冬で同じ星の見える角度が違う"年周視差"が観測できないことから天動説をとった。しかし、今では、その"年周視差"こそ地球が公転している紛れもない証左となっている。望遠鏡のない時代、彼に0.0001度を観測することは難しかった。彼の理論は間違っていなかったが、まだ技術が追いついていなかったのだ。これは現在にも大いにありうることだろう。)本書は、ある講演を書籍化したものだが、ぜひともライブで聴講したかった。次回あるときや必ず。
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