すごい宇宙講義 の商品レビュー
高校生向け。内容は類書と同等だが(宇宙論と素粒子論を紹介する本であり、元となる理論は万国共通なので、当然ながら内容も共通になる)、とてもわかり易いし、文体も平易でスラスラ読める。一冊目としてオススメできる。
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前作の「すごい実験」に引き続き軽いタッチで非常に読みやすかった。文系の宇宙好きの方でも楽に読めるのではと思う。内容も古代から現在に至るまでの理論を順序良くまとめられており、また現代物理の難しい理論も噛み砕いて説明してあり非常に分かりやすかった。 東京カルチャーカルチャーでの講演を...
前作の「すごい実験」に引き続き軽いタッチで非常に読みやすかった。文系の宇宙好きの方でも楽に読めるのではと思う。内容も古代から現在に至るまでの理論を順序良くまとめられており、また現代物理の難しい理論も噛み砕いて説明してあり非常に分かりやすかった。 東京カルチャーカルチャーでの講演を基に本にしたようです。NHKの白熱教室でも宇宙論をやっていたが、こちらの講演も見てみたかった。
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基礎から分かりやすくとても良い本。『すごい実験』ではガールズ&パンツァーが出てきたが,これにはまどマギ(キュゥべえ)が登場。 身近なモノ,コトを引き合いにした譬喩が軽妙でそこも魅力的なのだけど,一ヶ所ちょっと気になる記述が↓ 「ラーメンをふーふーして冷ますのと同じで、口の...
基礎から分かりやすくとても良い本。『すごい実験』ではガールズ&パンツァーが出てきたが,これにはまどマギ(キュゥべえ)が登場。 身近なモノ,コトを引き合いにした譬喩が軽妙でそこも魅力的なのだけど,一ヶ所ちょっと気になる記述が↓ 「ラーメンをふーふーして冷ますのと同じで、口の中で圧縮した空気が圧縮から解放されて元の気圧に戻るとき、膨張して(息は)冷たくなるんです。圧縮しないで同じ気圧で吐き出しても(ハーハーしても)冷たくありませんよね。」p.142
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素粒子物理論を専門とする著者が行った宇宙論についての一般向け講義を書籍に落としたもの。「ブラックホール」、「ビッグバン」、「暗黒物質」、「宇宙創成」の4回の講義から成る。 確かにわかりやすい。ローレンス・クラウス『宇宙が始まる前には何があったのか?』を読んだ後だとかなりすっきり...
素粒子物理論を専門とする著者が行った宇宙論についての一般向け講義を書籍に落としたもの。「ブラックホール」、「ビッグバン」、「暗黒物質」、「宇宙創成」の4回の講義から成る。 確かにわかりやすい。ローレンス・クラウス『宇宙が始まる前には何があったのか?』を読んだ後だとかなりすっきりわかった気がする。難易度からすると、読む順が逆かもしれないが。 本書含めて、いくつか最新宇宙論の本を読むと、科学者のひも理論に対する姿勢に大きな温度差があることが感じられた。直接的にそうとは書いていないが、著者の目にはひも理論はまだまだ仮説としても話せる段階にないと判断しているようだ。 ひとまず、この本一冊で今の宇宙論のパラダイムはわかると思う。もちろん、このパラダイムは将来変更を余儀なくされるかもしれないし、このパラダイムの中でも様々な修正が加えられることになるだろう。ただ、少なくともこの本の中でも言われているように、この広い宇宙の中の特定のある一点かつある一時にいて観察できる範囲の情報からの仮説の積み重ねだけで人類はよくぞここまでの認識のレベルまで持ってきたものだ。それはある意味もっともっと感動してもいいことだと思うのだ...そういうことを少し感じることができる本。
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素粒子論と宇宙の成り立ちをからめたお得な本。でも逆に言うと、扱う事象が幅広いのでひとつひとつの解説は薄いです。ある程度知識がある人が読まないと、なんとなく「へー」という感想しか持てないんじゃないでしょうか。想定している読者層がよくわかりませんが、私はS・シンの「宇宙創成」やNew...
素粒子論と宇宙の成り立ちをからめたお得な本。でも逆に言うと、扱う事象が幅広いのでひとつひとつの解説は薄いです。ある程度知識がある人が読まないと、なんとなく「へー」という感想しか持てないんじゃないでしょうか。想定している読者層がよくわかりませんが、私はS・シンの「宇宙創成」やNewtonの「素粒子論」、「相対性理論」ムックを読んだことがあるので、なんとなく知っている話を思い出しながら読みました。
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最終章を除くと、最新の宇宙理論をわかりやすく説明してくれている。NHKの白熱教室のウォルター・ルーウィン教授の番組を見ていたおかげで、より分かり易かった。ありがたや、ありがたや
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非常に分かりやすく、確かにこれは「すごい」。だいたい知っている内容が多かったのですが、正確なイメージができていなくて、正確に理解できていなかった事が、分かりやすいイラストと楽しい説明により、「こういう事だったのか」というように、自然に頭の中に入ってきました。これで、子どもにも宇宙...
非常に分かりやすく、確かにこれは「すごい」。だいたい知っている内容が多かったのですが、正確なイメージができていなくて、正確に理解できていなかった事が、分かりやすいイラストと楽しい説明により、「こういう事だったのか」というように、自然に頭の中に入ってきました。これで、子どもにも宇宙の事を説明してあげられそうです。
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■文章もイラストも秀逸。 ■読了後,小さなことでクヨクヨするのをやめようかな… と,ちょっと前向きになれるかも? (宇宙系の本の読了後にありがちだけれども。)
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前回は高校生のための素粒子論講義だったが、今回は一般向けの宇宙論講義。ということでもっと遠慮なく話している。今回も解説はわかりやすいが、内容はかなり難しい。 見えないものを頭脳と実験で見つけてしまう物理学者たちに大いなる敬意をいだいた。
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「すごい宇宙講義」の「すごい」に惹かれて買ってしまいました。 本書は実際に講義された内容を本に書き起こしたものです。そして読了後に思った事は「この講義を聴講したかった」です。 著者の多田氏は宇宙の専門家ではなく素粒子の専門家です。ではなぜ宇宙の専門家ではない多田氏が宇宙について講...
「すごい宇宙講義」の「すごい」に惹かれて買ってしまいました。 本書は実際に講義された内容を本に書き起こしたものです。そして読了後に思った事は「この講義を聴講したかった」です。 著者の多田氏は宇宙の専門家ではなく素粒子の専門家です。ではなぜ宇宙の専門家ではない多田氏が宇宙について講義をしたのか。 それは宇宙の起源を追求することは、素粒子の成り立ちを追求することだから。なんのために高エネルギー研究所で素粒子の研究をしているのかは、裏を返すと宇宙の紀元を知る事でもある。 ということで物質と反物質の話からブラックホール、そして暗黒物質に話が展開され、最後に宇宙の紀元と素粒子の成り立ちや大統一理論までさかのぼる。 途中、難しい数式話にもなるのですが、理系、文系に限らずこの宇宙の話は我々人類が活きている「場」の話でもあり興味深いと思います。 でも宇宙を学問として勉強するには高度な数学と物理学の知識が必要なんだよな。まぁ、本書はそれがなくてもなんとなく今の最先端の宇宙の成り立ちについて知る事が出来ます。 私は重力による場のゆがみが、2次元の絵で表現されながら、実は3次元存在する、といったあたりが目から鱗が落ちました。
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