1,800円以上の注文で送料無料

ふるさと銀河線 の商品レビュー

3.9

186件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/12/24

列車や駅、その沿線の情景を絡ませた心暖まる短編9編。登場人物はそれぞれ苦境に壊れそうになりながら、家族やあるいは見知らぬ人にも支えながら生きていく姿に誇らしく感じた。そして、最後には将来に一歩踏み出す兆しを感じさせる、そんな余韻を残す終わり方で締めくくった。9編全ていい話で、続編...

列車や駅、その沿線の情景を絡ませた心暖まる短編9編。登場人物はそれぞれ苦境に壊れそうになりながら、家族やあるいは見知らぬ人にも支えながら生きていく姿に誇らしく感じた。そして、最後には将来に一歩踏み出す兆しを感じさせる、そんな余韻を残す終わり方で締めくくった。9編全ていい話で、続編「駅の名は夜明け」も期待しぜひ読みたい。

Posted byブクログ

2024/12/08

「駅の名は夜明」を先に読み、温かさに惹かれ、 遅れてこちらを読了 生きにくい時代です。辛いこと哀しいことが多く、幸福は遠すぎて、明日に希望を見出すことも難しいかもしれない。それでも、遠い遠い先にある幸福を信じていたい。 髙田郁さんの優しい言葉の使い方、表現が好き

Posted byブクログ

2024/10/20

髙田郁さんの作品が読みたくて購入。 時代小説じゃないものは初めてだったが、とても良かった。 軌道春秋というコミック原作の作品を、小説として書き改めた短篇集。かなり昔のコミックのようだが、全く古さは感じない。 ほっこりしたり切なかったり、人生が詰まったストーリーばかりで、人の温かさ...

髙田郁さんの作品が読みたくて購入。 時代小説じゃないものは初めてだったが、とても良かった。 軌道春秋というコミック原作の作品を、小説として書き改めた短篇集。かなり昔のコミックのようだが、全く古さは感じない。 ほっこりしたり切なかったり、人生が詰まったストーリーばかりで、人の温かさや力強さが描かれている。人にお勧めできる1冊でした。

Posted byブクログ

2024/11/09

短編集 どの物語もあっという間に終わってしまい、続きを読み続けたくなる短編集 舞台は北海道、新宿、新潟、大阪などなど、それぞれの話は繋がっていない感じだけど、鉄道繋がりらしい じっくり読むというより、通勤とかスキマ時間に読んだらいいと思う。もの悲しくて、切ないけど、あたたかいお話...

短編集 どの物語もあっという間に終わってしまい、続きを読み続けたくなる短編集 舞台は北海道、新宿、新潟、大阪などなど、それぞれの話は繋がっていない感じだけど、鉄道繋がりらしい じっくり読むというより、通勤とかスキマ時間に読んだらいいと思う。もの悲しくて、切ないけど、あたたかいお話でした

Posted byブクログ

2024/09/14

よくある沁み沁み狙いの短編集。最初の1編で期待を持ったもののあとが続かず、まだまだ修行不足と思ったもののラストの2編で多少持ち直し。それでもそれほどは心動かず。

Posted byブクログ

2024/06/12

鉄道をモチーフにした9篇を収録。今が辛くても、一筋の光が射すような希望が見つけられる短編集です。アルコール中毒からの再起を目指す「あなたへの伝言」、痴呆症が進む母親とその息子を描いた「晩夏光」が印象に残りました。

Posted byブクログ

2024/03/20

列車の風景を交えながら紡がれる9つの短篇集。 誰にでもある日常生活の中の、哀しみ、辛さ、切なさが描かれていて、胸がきゅっとなります。 それでも前に進もうとする姿に励まされました。

Posted byブクログ

2024/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アルツハイマーのおばあちゃんの話が一番くるものがあった。ある意味一番理想で、でもとてもこわくてかなしくて。しかしテストむずくね?まだまだなお年のはずだけど、全然自信ないわ。 次点で駅そばのおじいちゃんの話。つゆの香りが充満してる短編だった。 私おじいちゃんおばあちゃん好きなんかな。 そして一本め、私の中のクソリパーが「無賃乗車…」ってずっと呟いてくる。やめて。

Posted byブクログ

2024/02/26

小説家になる前にマンガの原作を書かれていた著者、高田郁さん。この本は1999年から2004年に女性マンガ誌『YOU』に掲載された連作集『軌道春秋』を小説化したものです。 中で『ムシヤシナイ』が一番印象に残りました。 大阪環状線のT駅にある「駅そば」ではたらく路男。妻には先立たれ...

小説家になる前にマンガの原作を書かれていた著者、高田郁さん。この本は1999年から2004年に女性マンガ誌『YOU』に掲載された連作集『軌道春秋』を小説化したものです。 中で『ムシヤシナイ』が一番印象に残りました。 大阪環状線のT駅にある「駅そば」ではたらく路男。妻には先立たれ、東京に住む一人息子正雄とは孫、弘晃のことで口論になり5年間会っていない。そば屋でいつものように働いていると、成長した孫が突然やってきて…。 同じ年頃の子を持つ親としては、正雄の気持ちもわからないでもないけれど、どうしたらいいのか判らなくなったときに祖父母の存在ってやっぱり有難い。 勉強に疲れて正雄との関係に苦しむ弘晃を、生きていけるよう導く路男の姿に涙します。 一番最初の『お弁当ふたつ』も心温まる素敵なお話でした。 全9編、寂しい身の上の主人公たちの頑張りすぎない前向きさがちょうどよかったです。

Posted byブクログ

2024/02/20

高田郁さんの現代小説は初めてですが、その優しい世界観は時代小説とも共通していました。 読後の切なくも優しい、希望を感じられる余韻がいい。 読んでいて心苦しくなる場面が幾つもありました。 特に心に残ったのが、 *「車窓家族」 *「ムシヤシナイ」 *「晩夏光」 “気持ち”と向き合...

高田郁さんの現代小説は初めてですが、その優しい世界観は時代小説とも共通していました。 読後の切なくも優しい、希望を感じられる余韻がいい。 読んでいて心苦しくなる場面が幾つもありました。 特に心に残ったのが、 *「車窓家族」 *「ムシヤシナイ」 *「晩夏光」 “気持ち”と向き合う、人の想いがたくさん詰まった短編集。 どうしてこんなに味わい深い、人の心に染み込んでいくようなストーリーを生み出せるんだろう。 高田さん、本当にすごい作家さんだなぁと改めて思いました。

Posted byブクログ