あかんやつら の商品レビュー
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マキノ雅弘時代からの東映京都の浮き沈みを描いた風雲録。時代劇の時代から、任侠映画へ。ヤクザ映画からピンク映画へ。たくましく時代とともに変容しながら守ってきたのは「映画」の意地だ。ホンモノのヤクザも出入りしていたり、出演したりしたという、その匂い立つような危うさが魅力的。これを機会に、「仁義なき闘い」を見てみたい!
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文句なしの大傑作。 年間100本以上の東映映画、テンポよく一人の手でまとめあげた 天才的な編集のキャスト。 時間がないときに、10日間徹夜をして仕上げてしまう 撮影集団。 全盛期から、凋落(この当時よそに出てきた決定的な逸材が 黒澤明。同じ赤ひげも、東映は大失敗)、そしてヤ...
文句なしの大傑作。 年間100本以上の東映映画、テンポよく一人の手でまとめあげた 天才的な編集のキャスト。 時間がないときに、10日間徹夜をして仕上げてしまう 撮影集団。 全盛期から、凋落(この当時よそに出てきた決定的な逸材が 黒澤明。同じ赤ひげも、東映は大失敗)、そしてヤクザ映画での 復活と目まぐるしい展開も、どれも出てくる人たちが熱く、 そしてかっこいい。 「おそめ」のママのいい人だった俊藤浩磁が、活躍するというか 裏の世界を含めて仕切っていくことも興味深い。 そして、本職とほとんど同じの若山富三郎、そしてその一門。 監督もスタッフも、みんな本当に強烈。 問題は、これを読んでしまうと映画が見たくなってしまうこと。 「一乗寺の決斗」「十一人の侍」「鬼龍院花子の生涯」・・・、 日本映画万歳。
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マキノから岡田、そして今へ到る怒涛の東映血風録。単純な東映賛美ではなく、その栄枯盛衰を面白おかしい現場のエピソードと同時に、クールな俯瞰の視点も忘れない絶妙のバランスがすばらしい。今では考えられない撮影現場のドタバタ喜劇だけでなく、戦後メディア史を考察するヒントもぎっしりつまった必読書。
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主に時代劇作品を生み出してきた東映の京都撮影所を舞台に、戦後の混乱期での設立から、年間100本製作の粗製濫造の黄金期、時代劇の不振からリアル路線のヤクザ映画へシフトし、大作主義に陥った辻褄合わせのポルノ路線、そして時代劇の体裁で中身はヤクザ映画な作品を作ったり、見かけはSFで中身...
主に時代劇作品を生み出してきた東映の京都撮影所を舞台に、戦後の混乱期での設立から、年間100本製作の粗製濫造の黄金期、時代劇の不振からリアル路線のヤクザ映画へシフトし、大作主義に陥った辻褄合わせのポルノ路線、そして時代劇の体裁で中身はヤクザ映画な作品を作ったり、見かけはSFで中身は時代劇をやってみたりと、栄枯盛衰、右往左往の顛末を、映画はもちろんテレビからも時代劇が消えていき、太秦映画村の集客力も落ちていった最近までの物語です。 いわゆる映画界を舞台にした梁山泊もの。分厚いけれど、面白くて朝までに一気読みでした。
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「時代劇は死なず!」「天才勝新太郎」「仁義なき二本沈没」に続く日本映画の製作会社(撮影所)をめぐる物語。嗚呼、何とも濃くて熱い映画人たちよ。何というか、自分にはとても真似ができないが、だからこそ憧れる世界であるなあ。ところでマキノ光雄という人は、マキノ雅弘監督の自伝なんかで読むと...
「時代劇は死なず!」「天才勝新太郎」「仁義なき二本沈没」に続く日本映画の製作会社(撮影所)をめぐる物語。嗚呼、何とも濃くて熱い映画人たちよ。何というか、自分にはとても真似ができないが、だからこそ憧れる世界であるなあ。ところでマキノ光雄という人は、マキノ雅弘監督の自伝なんかで読むとどうもあまりよい風に描いてなかった(いわゆる出来ない人っぽい)と思うのだが、本書を読んで印象がガラリと変わったなあ。そしてタダのノスタルジーではなく、未来に繋がるラストの書き方にじーんと来る。
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知らない事があるのは幸せだとTBHのBOSSは言っていたが、知らない歴史や熱い人々と様々な思惑や時代の流れ、多くの人たちの人生が交差した場所をまったく知らない僕のような人間ですら読めばどんどんページが進んでいく。 著者の想いと関わった人たちの生きた証としてこの本が世に出されるのに...
知らない事があるのは幸せだとTBHのBOSSは言っていたが、知らない歴史や熱い人々と様々な思惑や時代の流れ、多くの人たちの人生が交差した場所をまったく知らない僕のような人間ですら読めばどんどんページが進んでいく。 著者の想いと関わった人たちの生きた証としてこの本が世に出されるのには時間も大変なこともあっただろうと思う。でも、この本は残っていく書物の強さを持っている。 魅力的な人たち、ダメな部分、生きていた想いが詰まった本。こういう本は映像関係だとか勉強するような人には教科書的に読ませた方がいいと場所や時代やテクノロジーは変わっていっても、伝わるものはここにはあるのだから。
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