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危険な宗教の見分け方 の商品レビュー

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2022/02/17

有名大学出身のエリートたちは、なぜオウム真理教に妄信し、予言が外れた後も、なぜ信じ続けたのか。 田原総一朗と上祐史浩の対談。 麻原信仰から抜けるのに、なぜここまでの時間がかかったのか。 その軌跡がわかります。 自分と他人は別で、自分が善で他人は悪だとして打倒した人間は、その傲慢...

有名大学出身のエリートたちは、なぜオウム真理教に妄信し、予言が外れた後も、なぜ信じ続けたのか。 田原総一朗と上祐史浩の対談。 麻原信仰から抜けるのに、なぜここまでの時間がかかったのか。 その軌跡がわかります。 自分と他人は別で、自分が善で他人は悪だとして打倒した人間は、その傲慢から自分が否定したものと同じようになってしまう。 ー 188ページ 人は、自他を区別し自己を他者より偏愛する傾向があるため、自分のためにお金、地位、名誉を求めたり、自と他を比較して自分が特別な存在になりたいという欲求があって、そのため、単なる多くの中の一人ではむなしいという苦しみが出てくるのだと思います。この問題は、激しさを増す競争社会の中で、ますます強くなっているかもしれません。 ー 189ページ

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2015/09/02

上祐史浩は本当に過酷な道を歩んでいてすげーなと思う。談志くらい赤裸々に語る人はこの人くらいではないかしら。オウム時代のマスコミ向け上祐はすべて嘘だったわけだが・・・。

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2015/02/01

2013年発行の上祐史浩と田原総一朗の対談。 上祐史浩が,オウム事件の頃の様子や現在の心境を語る部分が中心。さほど驚く内容はなく淡泊だが,そのぶんリアルなのかもしれない。ただ,この本を読んでもタイトルどおりに危険な宗教は見分けられないとは思う。

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2014/12/13

田原さんと上祐さんの対談本。 直接的にどのような宗教が危険かということを明確に説明しているところはないと感じました。自分が読み取ったのは ・教祖がカリスマ性があり、逆らえない空気を作り出している でした。 ブログはこちら。 http://blog.livedoor.jp/o...

田原さんと上祐さんの対談本。 直接的にどのような宗教が危険かということを明確に説明しているところはないと感じました。自分が読み取ったのは ・教祖がカリスマ性があり、逆らえない空気を作り出している でした。 ブログはこちら。 http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4789257.html

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2014/06/12

上祐氏は本当に頭がいい人だと思う。これまでの経緯の考察が鋭すぎる。だからこそ、こうした頭のいい人がなぜオウムに?ということは、常に気になってしまうのだが。

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2014/02/04

ある人は魂というものはない、だから楽園に行って永遠に楽しく暮らそうと云う。またある人は魂は存在し、それを今から高めておけば第三次世界大戦がきても大丈夫という。なぜ人は答えを欲しがるのだろうか?明確にならない真理という存在自体が宗教的概念なような気がするが…。この本の前に「ドアの向...

ある人は魂というものはない、だから楽園に行って永遠に楽しく暮らそうと云う。またある人は魂は存在し、それを今から高めておけば第三次世界大戦がきても大丈夫という。なぜ人は答えを欲しがるのだろうか?明確にならない真理という存在自体が宗教的概念なような気がするが…。この本の前に「ドアの向こうのカルト」を読んで合わせ考えたことから一つわかったことがある。それは人間の強い承認欲求の成れの果ての一つの形が「宗教」であるということ。目的ではなく手段の一つになってしまっているという怖さ。これまでオウムに関して、たくさんのテレビ特集や記事が組まれてきたが、やっぱり釈然としないことが多かった。けれどこの本を読むことでオウムという世界、彼らの思考回路…いろんなことが見えてくる。今こんな時代だからこそ、本書を手掛かりにもう一度振り返って考えてみるのはどうだろうか。

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2014/01/25

田原の質問に上祐が答えていくという形式。しかし、オウムのことはともかくとして、喋っていることに真新しさがない。他の人が他の本で書いている内容のようなものがたんたんと続く。結局、身を乗り出すような部分はなく読了してしまった。

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2014/01/23

上祐代表のサイン入り。 現代日本の会社や社会というのもある意味カルト的なところはあるんじゃないか。そして、理念も突き詰めれば宗教のようなものと言えるのかもしれない。 宗教と非宗教というよりも「何を信じるか」という問題は人間に普遍的にある。 上祐代表は、超越的なものは一切認めないが...

上祐代表のサイン入り。 現代日本の会社や社会というのもある意味カルト的なところはあるんじゃないか。そして、理念も突き詰めれば宗教のようなものと言えるのかもしれない。 宗教と非宗教というよりも「何を信じるか」という問題は人間に普遍的にある。 上祐代表は、超越的なものは一切認めないがアーラヤ識も突き詰めれば自己を超えた自己であったりする。 オウムの「すべて」が間違っていたとすると、あらゆる倫理や神秘も関わりを持ちたがらない人が多くなりこれはまた精神の飢餓である。 現代に突きつけられたオウムを超克することは可能なのか。

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2014/01/07

上祐と田原総一朗との対談形式。 上祐がいかにして麻原を信じていったか、いかにしてそこから脱却できたかがつふさに書かれている。 オウムの本質を知ることができる一冊。

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2013/12/29

オウム真理教の幹部だった上祐史浩さんと田原総一郎さんの対談本。 この対談における田原さんの疑問は明確だ。 「人はなぜ信じるのか?」 この問いには、もちろんキリスト教、イスラム教などの世界的宗教も含むのだが、田原さんの疑問は、あれだけの凶悪犯罪をやったオウム真理教をおかしいと疑...

オウム真理教の幹部だった上祐史浩さんと田原総一郎さんの対談本。 この対談における田原さんの疑問は明確だ。 「人はなぜ信じるのか?」 この問いには、もちろんキリスト教、イスラム教などの世界的宗教も含むのだが、田原さんの疑問は、あれだけの凶悪犯罪をやったオウム真理教をおかしいと疑わず、なぜ信じ、しかも凶悪犯罪へ向かって行動したのか? ということだ。しかも上祐史浩さんは、早稲田大学理工学部の修士課程まで卒業し、その後、宇宙開発事業団(JAXA)に就職したようなエリートがだ。オウム真理教には、そのほかにも、所謂社会的エリートといっていいような経歴の人たちがたくさんいる集団だった。 20世紀は科学の世紀だ。科学は事実を冷静に取り扱う学問だ。しかも、実証可能でなくてはいけない。つまり、ある個人だけに特定して起こることではなく、万人がそのことを確認できる必要がある。普通に考えれば、オウム真理教の神秘体験などは科学から逸脱している。そんな麻原彰晃をなぜ信じて疑わなかったのか。 麻原は言葉で説明するのではなく、「まず、体験してみてくれ。そうすればわかる」というアプローチをしてくるらしい。「ヨガや仏教の経典を見れば、過去の偉大な修行者・聖者も同じように体験して、輪廻転生を説いている」と。 ボク自身も宗教の勧誘を受けたことがあるから分かるけど、でも、ハッキリとした断れば、勧誘を断ることができる。まして、小さいころから宇宙開発などにあこがれてきた頭の回転が早い少年が、なぜ、オウム真理教を信じきったのか。 上祐史浩さんは、麻原彰晃のハルマゲドンの予言がはずれ、釈然とした気持ちの中で、最終的に麻原が別のものと説いてきた善の教団と悪の日本社会が、ひとつにつながって見えてきたという。そのとき、「あ、予言はやっぱりあたらないんだ、終わったんだ」と腑に落ちた。そして、オウム真理教での出来事が、大日本帝国の歴史と重なって感じられるようになった。歴史は繰り返し、人は妄信するということか。 いま、上祐史浩さんは「ひかりの輪」という団体の代表をしている(http://www.joyus.jp/)。宗教法人ではない。人生を有意義に生きるために、思想や哲学を学ぶ場だそうだ。ボクは、本書での上祐さんの発言に、いまだに霊能力を信じているものを感じるし、そんな状況でまた、同じように進むことがあるんじゃないか、と思ってしまうことも事実だ。だけど、あれだけのバッシングの後に、TVや本などのメディアに出ながらも違う方法で向き合っている姿には、自分自身にケリをつけようとしている点で凄いと思う。 この他にも、一般的には報道されていないようなことも書かれていて興味深い。ダライラマと麻原彰晃との交流。ロシアでのオウムの活動。記憶が薄れていく中で、貴重な当事者の生の声だと思う。

Posted byブクログ