危険な宗教の見分け方 の商品レビュー
「危険な宗教」についての「見分け方」、書いてあったっけ?!(笑 でもまあ、1995年から20年ほどたって、ワカモノにしたら「オウム真理教」って「なんだか分からないけど怖そう」なイメージだろうけど、普通にスピリチュアルに興味あったりしてそうで、「危険な宗教」にハマってしまう可能性...
「危険な宗教」についての「見分け方」、書いてあったっけ?!(笑 でもまあ、1995年から20年ほどたって、ワカモノにしたら「オウム真理教」って「なんだか分からないけど怖そう」なイメージだろうけど、普通にスピリチュアルに興味あったりしてそうで、「危険な宗教」にハマってしまう可能性って今でも十分あるんだろうなーという気がする。
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帯に記載されている「なぜ、信じるのか…」という問いに上祐史浩が包み隠さず答えている。オウム真理教の上層部には数々のエリート集団がいたが彼らの誰もが、このまま企業など社会の一員としてある程度の地位を築けたとしても、その先が見えてしまい行き詰まっている心理状態にあったこと、プラス神秘...
帯に記載されている「なぜ、信じるのか…」という問いに上祐史浩が包み隠さず答えている。オウム真理教の上層部には数々のエリート集団がいたが彼らの誰もが、このまま企業など社会の一員としてある程度の地位を築けたとしても、その先が見えてしまい行き詰まっている心理状態にあったこと、プラス神秘的な事に興味があった事、そして one of them ではなくonly oneの存在になる事を切望していたことが共通している。信じる事の呪縛から逃れられなくなり深層心理までコントロールされるのは以外に簡単な事の様に感じられ他人事とは思えなくなった。 田原総一朗氏が常に中立のら立場を取っており、何より素朴な疑問を率直に投げかける部分は読者側との一体感があり痛快である。また大日本帝国時代、東条英機が負けと分かっていながらゴリ押しした太平洋戦争がまさに自爆戦争であり、麻原が実行した地下鉄サリン事件(自爆テロ)と同じだという2人の共通した意見に妄信の恐ろしさを感じ、ぞっとした。今、スピリチュアルだのパワースポットだのと浮かれていることに日本人の精神的な揺らぎが感じられ、いつ「 危険な宗教」に転がってもおかしくないのでは、と思わずにいられない。サリン事件を知らない世代も是非読んで欲しいし、どの様な事件だったのかその背景を知り、事件を風化させてはならないと思う。
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ジャーナリスト田原総一郎氏と元オウム真理教幹部上祐史浩氏との対談。 本書題名の危険な宗教の見分け方、という内容にはなっていない。上祐氏がなぜオウムを信じたのか、オウムが社会的な犯罪を犯してもオウムを信じて離れなかったのか、オウムを離れたあと今の哲学を信じるようになったのかという「...
ジャーナリスト田原総一郎氏と元オウム真理教幹部上祐史浩氏との対談。 本書題名の危険な宗教の見分け方、という内容にはなっていない。上祐氏がなぜオウムを信じたのか、オウムが社会的な犯罪を犯してもオウムを信じて離れなかったのか、オウムを離れたあと今の哲学を信じるようになったのかという「なぜ信じるのか」という上祐氏の個人的歴史の話である。上祐氏の感覚と田原氏の感覚がずれていて、上祐氏のことを理解できずに延々淡々と「なぜ?」と繰り返す田原氏の空気感の違いがおもしろい一冊。
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上祐氏の体験は普通の人間の体験と同じ。移り変わりながら自己を形成していく。 おわりにに書かれている内容は興味深い。
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オウムとは何だったのか、を知る手がかりになる一冊。上祐氏の本書の主張を鵜呑みにするのは危険だけれど、そこを差し引いたとしても、一読の価値あり。 宗教はもちろん、ビジネスにおける学びも隠れている。なぜなら、ヒトの弱さについて記載した本だからだ。 ヒトは臭いものに蓋をする。より正確に...
オウムとは何だったのか、を知る手がかりになる一冊。上祐氏の本書の主張を鵜呑みにするのは危険だけれど、そこを差し引いたとしても、一読の価値あり。 宗教はもちろん、ビジネスにおける学びも隠れている。なぜなら、ヒトの弱さについて記載した本だからだ。 ヒトは臭いものに蓋をする。より正確に表現すると、ヒトは臭い“らしい”ものに蓋をする。自らがその実態を知っていまいが、「臭い”らしい”」となっているだけで、近寄らない。思考停止してしまうのだ。日本における宗教、特に新々宗教はまさにその類だろう。 しかし、思考停止の先には学びはない。学びがないのだから、気付いたら同じ過ちを犯している、なんてことになる。 この一冊は、日本社会の大きな思考停止案件の蓋をこじあけてくれている。 まずは僕自身、しっかり考えを深めてみよう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
元オウムの幹部である上佑氏と田原氏の対談。教祖(グル)の麻原を信仰していた上佑氏。出所後も脱麻原、脱オウムが出来ずに苦しんだという。 教団と敵対する人たちを容赦なく殺し、地下鉄で無差別テロを行い、多くの死傷者をだしたオウム真理教。だが彼は、それが悪であったと認めていたが、刑期を出所後も、麻原洗脳から抜け出せずに苦しんだという。彼は刑期を終えて出所した後もオウム(アレフ)に戻った。アレフの信者の中には未だに麻原崇拝者がいたということ。 元オウムで元麻原崇拝者だったからこそ語ることができるオウム真理教の魅力や麻原氏のカリスマ性。そして「なぜ、教団や教祖を我々は信仰していたのか」という客観的な分析。 オウムを「殺人を正当化するカルト宗教」とか、麻原を「多くの人を騙し、多くの人を殺した精神異常者」とかいう考え一度棚上げし、目を背けることなく読んで欲しい本。 上佑氏の洗脳が完全に解けていないからかもしれないが、この本を読むと麻原がいかにカリスマ性をもった人物なのかということが分かる。多くの信者を集め、人間を殺人者やテロリストにさせることができた人物。 もしも麻原が殺人やテロ行為を指示せず、真っ当な宗教活動をしていたとしたら、と考えると恐ろしい気持ちになる。 上佑氏は自身の意見として以下のことを記している。 「特定の神様や人を絶対視するほど、どこかに歪みを生み出す。特定の主義が絶対と位置づけられると、それを深く信じれば、自分が他人よりも優れた存在になったと感じる。悪と見なしたものと戦うことになる」
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