砂の王国(上) の商品レビュー
「ホームレスから抜け出すために宗教ビジネスを始める」という視点で社会と宗教のグレーゾーンを描いた良作。日常の積み重ねで簡単に一線を越えることができる、という印象が強く、いつまでも記憶に残る作品のひとつ。
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久々に読んだ小説。 ホームレスにまで転落した1人の証券マンが社会への復習として宗教ビジネスを始める物語。 ホームレスの辛さがとても伝わってくる描写と、主人公の抱えている歪さが垣間見えるようなものになっている。
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ホームレスあるある的な出だしだったのが 仲間が増えて宗教らしきのを始める。 あぁ、こういうふうに人って騙されるのかと 勉強にもなるね。 ちょっとづつ儲かってきて なんだか少しワクワクしてしまう。 下巻が楽しみ。
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どん底まで落ちた男が再起を誓った。 ホームレスにまで落ちた男が、這い上がるために用いた手段は新興宗教。 上巻は、まだまだ序の口。 ここから、宗教の恐ろしの本領発揮なのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
序盤の描写が細かく、路上で生活している気分になった、 途中で少し飽きてしまったが、終盤からまた面白くなりそのまま下巻へ 2章を分ける本ははじめて
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昔読んで面白かったので、人に薦めたらまた読みたくなって再読。すごく日本的だと思います。とにかく現代の心の闇を捉えていて、前半は人生の大切なことは、全てなくしてみないとわからないと思わせる内容。でもやっぱり2回目は中だるみしてしまって、最初に読んだ時の方が面白かったかもしれない。
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サラリーマンからホームレスへ。主人公は急転落したが、その後、2人のホームレス仲間を誘い新興宗教を設立し、起死回生を目論むー。始めのホームレス時代はリアルやな。私は自分が雨露がしのげて、暖かい雑炊がすぐ食べられ、安穏とベッドで眠れる現状を改めて有難いと思ったわ。そして仲間の1人、誰...
サラリーマンからホームレスへ。主人公は急転落したが、その後、2人のホームレス仲間を誘い新興宗教を設立し、起死回生を目論むー。始めのホームレス時代はリアルやな。私は自分が雨露がしのげて、暖かい雑炊がすぐ食べられ、安穏とベッドで眠れる現状を改めて有難いと思ったわ。そして仲間の1人、誰かれもが驚愕する美貌のホームレス、ナカムラ君がかなり気になる存在。今のところ、うまくいきすぎ?なくらい順調な主人公だが、これからどうなるの?ってところで下巻へ~
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めちゃくちゃリアル。 特にホームレス生活がリアルすぎて、作者の体験談なのでは?と思うほど。新興宗教を発足させる過程もリアルかつ納得できる仕組みで、これを参考に本当にできてしまうのではと思える。 しかし話が進めば進むほど、成功していく新興宗教とは反対に主人公のメンタルが追いやら...
めちゃくちゃリアル。 特にホームレス生活がリアルすぎて、作者の体験談なのでは?と思うほど。新興宗教を発足させる過程もリアルかつ納得できる仕組みで、これを参考に本当にできてしまうのではと思える。 しかし話が進めば進むほど、成功していく新興宗教とは反対に主人公のメンタルが追いやられていって、不安ばかりがつのっていく。下巻も途中まで読みましたがしんどくなってやめてしまいました。 それでも前述した点での緻密さや登場人物の心理描写の細かさ、無理のなさなどが素晴らしい作品。人間の愚かさをよく描けている。 そういった類の小説が読みたいひとにはおすすめです。
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全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「新興宗教創設計画」を閃かせた。
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上下巻ともにまとめて記載。 . 友人から勧められて手に取った「萩原浩」さんの本。 「神様からの一言」が良かったので引き続き手に取った。 . 一度人生から転落してホームレスになった男が、宗教に寄って成り上がる話。 ホームレス期のリアリティー、そして少しずつ成功を重ねていく戦略の緻密...
上下巻ともにまとめて記載。 . 友人から勧められて手に取った「萩原浩」さんの本。 「神様からの一言」が良かったので引き続き手に取った。 . 一度人生から転落してホームレスになった男が、宗教に寄って成り上がる話。 ホームレス期のリアリティー、そして少しずつ成功を重ねていく戦略の緻密さがめちゃくちゃ良い。 また、少しずつ事業として成立させていく3人の立ち位置、関係性が変わっていく様子が、怖くもあり面白くもあった。 . 読んでいる段階で、落とし所はドコに持っていくんだろう?と感じてはいたが、やはり最後の中途半端感は否めないかなぁ… 良い展開だっただけに、そこは少し残念。 ただ、そこを差し引いても十分楽しめる作品だと思う。 . <印象に残った言葉> ・ 宗教にはまるヤツは、アホだ。自分の日常に欠けている部分を、他人に埋めてもらいたがっているのだ。現実に打ちのめされているから、現実じゃない力がこの世にはあることを信じたいのだ。自分の頭で未来を考えるのが恐ろしくて、誰かに決定を委ねたいのだ。教祖様だの先生だのに入れこんでしまうのは、信じている自分を信じたいからだ。関係ない人を勧誘したがるのは、信じている自分を人に認めてもらいたいからだ。(上巻・P345・卓人) . ・かつての私もそうでした。背中をむりやり押しているものの正体がわからないまま、常に追い立てられていた。しかし路上が住居となり、そこで暮らしているうちに悟ったのです。自分が何に追い立てられてきたのかを。それは自分でした。自分自身に追い立てられていたのです。こうあるべき自分に。こうなりたい自分に。 (下巻・P227・仲村)
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